| 目次 |
|---|
| ファイル名称 |
| 内容 |
| 重要実験体について |
| 現在、所内に保管されているサンプルは宿主との拒絶反応によって分離した寄生体であり、 個体としては甚だ不安定であるために取り扱いには細心の注意を要する。 輸送の際には、ＭＩ社製の携帯用カプセルを使用する事。 また、カプセル内の薬液は数時間で汚染される為、その度に全交換する必要がある。 これを怠ると、実験体が覚醒してしまう可能性も否定出来ない。 くれぐれも注意する事。 第１研究開発室 マーチン・ウォルコット |
| 研究員の遺書 |
| あぁ・・・何という事だ・・・Ｂエリアから逃げ出したＭＡ−１２５Ｒ数体が、 所内を我がもの顔で歩き出してからもう３日目になる・・・ その間、奴らの手にかかった仲間は１０人を下らないだろう・・・ 今更ながらに、奴らの恐ろしさを思い知らされた・・・ あの鋭い爪が私の身体に食い込む感触！ 傷口から滴り落ちる血は、どうやら止まりそうにない・・・ どうして・・・ どうして私たちは、 あんなモノを造ってしまったんだ！？ 今の私には・・・ この実験装置を暴走させる事ぐらいしかできそうにない・・・ 室温が氷点下近くになれば、恐らく奴らも活動を休止するはずだ・・・ これが、私にできる最後の・・・ |
| 職員のメモ |
| ９／１１ １３：３０ 来客４名 ※仮ユーザー登録が可能か再度確認する ・ホーム入力：”ＧＵＥＳＴ” ・パスワード：なし |
| 所内通知 |
| 最近、薬品倉庫の管理機能が低下している為、新たにパスコードを設置する。 これにより、いつ、どの薬品庫を開閉したかログを残す事が可能となり、高いセキュリティ効果が期待出来る。 これと同時に現在、薬品棚の整理を行っている。これらの作業は、来週頭にはすべて完了する予定である。 なお、これらの情報は当然ながら社外秘である。違反者に対しては我が社は寛容たりえない。 心するように。 パスコード：＊＊＊＊ 管理部主任 ウォルター・ライアン ※パスコードはランダムで０６３４／４５０９／９７４１から決定される |
| 実験メモ |
| ＵＭＢ Ｎｏ．２０ →ＵＭＢ Ｎｏ．３＋ＶＰ−０１７ ・調合後は赤褐色に変化 ・植物細胞に対する強力な死滅作用あり 管理に注意されたし |
| 今月のパスコード更新について |
| 今月１月 定例のパスコード変更が行われる。 先月のコードは、午前０時をもって使用出来なくなるので注意する事。 Ｂ５Ｆ電算室：＊＊＊＊ Ｂ４Ｆイーストエリア通路 ＊＊＊＊ なお、改めて説明するまでも無い事だが、これらのコードはレベル４までの電子ロックを無条件に解放できる。 各システム管理職員は、コードが外部や低レベルに漏れぬ様、細心の注意を払って管理せよ。 管理部主任 ウォルター・ライアン ※パスコードはランダムで決定される Ｂ５Ｆ電算室のパスコード Ｃ５８２／Ａ３７５／Ｊ１２６ Ｂ４Ｆイーストエリア通路のパスコード Ａ１９４／Ｂ４８２／Ｄ５８０ |
| 整備職員の日記 |
| 全く、今日はツイてない一日だった！ 管理部のリックから預かっていたターンテーブルのカギを、ついウッカリと落としちまったんだ。 もうオレは真っ青さ！カギを無くした事が上にバレたら、クビなんてモノじゃすまされないよ。 ・・・噂だが、エタイの知れねぇ「商品」のエサにされちまうって話もあるんだ。 結局、カギはトイレの個室に転がってるのを、保安課のロイがたまたま見つけ、親切にも管理部に届けてくれたらしい。 ・・・という話を、熟したトマトみたいな顔で、オレを睨んでいる課長が教えてくれた。 あんなに怒られたのは、ジュニアハイスクール以来だね！ 大体、緊急コードさえ打ち込めば勝手に動くシロモノだよ？ カギの一つや二つで 何でここまで怒られなきゃ ならないんだ！？ ・・・いつかこの会社を辞める時、必ずこのコードを使ってやる。 オレ専用の豪華エレベーターだ！ ”ＨＯＰＥ”なんて ハズかしいコードのお陰で、 いくらオレでも忘れないだろうしね。 さぁ・・・なんだか その日が楽しみになってきたぞ！ |
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