バイオハザード5 オルタナティブエディション攻略 ファイルの内容 - ゲーム完全限界攻略メモ置場

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バイオハザード5 オルタナティブエディション攻略 ファイルの内容を掲載しています。

目次

名称
「プレイングマニュアル:コントロールタイプ」
OPTIONのCONTROLLER SETTINGから以下の4つの操作タイプを選ぶことができます。

【タイプA】
Lスティックで移動と方向転換を行い、R2+□で銃を撃ちます。

【タイプB】
Lスティックで移動と方向転換を行い、L2+R2で銃を撃ちます。

【タイプC】
Lスティックで平行移動とRスティックで方向転換を行い、R2+□で銃を撃ちます。

【タイプD】
Lスティックで平行移動とRスティックで方向転換を行い、L2+R2で銃を撃ちます。
プレイングマニュアル:DYING
体力が0になると「Dying(瀕死)」状態になります。

この「Dying」状態は、パートナーの手当て(近くで〇)により回復できます。
ただし、自分で回復することはできません。

「Dying」状態で一定時間放置、もしくはクリス、シェバ共に「Dying」状態になった場合は「死亡(ゲームオーバー)」となるので注意が必要です。
荒れた筆跡のメモ
(荒れた筆跡で文字が書き殴られている……)

招かれざる客には、裁きの刃を!

やつらに死の祝福を!

そして我らに救いを与えたまえ!!
プレイングマニュアル:仲間への指示
〇を押すと仲間を呼ぶことができます。

また、〇を押しながら十字キー上下で指示を切り替えられます。

Assault:敵の殲滅を優先
Cover:互いの身を守る事を優先

プレイングマニュアル:アイテムスロット
アイテムスロットを表示中にR1を押すと、仲間の装備を確認できます。


仲間のアイテムの上で〇を押すと、そのアイテムを要求することができます。
また、「渡す」を選ぶことで、自分のアイテムを仲間に渡すことができます。


□でアイテムをつかみ、好きな場所に移動させる事ができます。
また、アイテムスロットの上下左右に納められたアイテムは、十字キーを押すことで、アイテムスロットを開かずに装備変更できます。
プレイングマニュアル:BSAAエンブレム
ステージの各所にBSAAエンブレムがセットされています。

BASSエンブレムを壊した数に応じて、BONUS FEATURESで交換できる景品が増えます。
”タイプ2”プラーガについて
ヨーロッパの寒村で発見された「プラーガ」には、寄生により宿主をコントロールするという特徴がある。
この特徴を用いることにより、命令に忠実な兵士を作り出すというのが、このプラーガ商品化の狙いである。
しかし、商品化には一つの問題があった。
プラーガは、宿主の体内に投与してから精神を支配するまでの間に、絶対的なタイムラグが存在するのだ。

これはプラーガが卵の状態で投与されるため、ふ化して成長し、中枢神経に取り付くまでにどうしても時間が必要なためである。
プラーガの成長は決して遅くはないが、我々の顧客にはせっかちな人間が多い。
必要な時に、”すぐに”効果がないと、商品としての成功は望めないだろう。

そこで改良型のプラーガが開発された。
我々は、この改良型を「プラーガ・タイプ2」と呼んでいる。
タイプ2では、すでに成長したプラーガを直接投与するため、精神の支配が即時に行われるという特徴がある。

投与の方法は、経口投与。
つまりは、口から無理やり押し込むわけだ。
荒っぽい方法だが、時にはシンプルな方法が一番のこともある。
経口投与されたタイプ2は、食道を破って体内に侵入し、延髄を手始めに、脳、脊髄などの中枢神経に寄生、精神の支配を始める。

研究室内での実験では、タイプ2の投与から精神が支配されるまで、平均10秒以下というタイムを記録している。
また、原種プラーガが持っていた特徴も併せ持っていることが確認された。
これだけの性能があれば、まずは商品として十分に売り物になるだろう。

残るは実用データの蓄積だが、これはキジュジュ自治区で行うことにする。
実験項目は以下の3点である。

1.感染
タイプ2の一次投与は10体の被験者に留め、その後の感染の拡散スピードを観察、調査する。
そのため、最初の10名の被験者には、あらかじめ十分な量のタイプ2を渡しておく。

2.抑制
プラーガが感染者にもたらす凶暴性を、どこまで抑制することができるかを実験する。
これには、同時にBSAA隊員を市街地深部まで誘導し、3番の実験をスムーズに行うための効果も期待する。

3.戦闘
タイプ2の戦闘能力に関するデータを蓄積する。
戦闘対象は、現地に出動してきたBSAAの隊員とする。

以上の実験をもって、プラーガ・タイプ2の最終評価試験とする。
なにかのメモ
(なにかのメモのようだ……)

プラーガ → 体内で変異?

低確率だが強力。
セールスポイントになるか?

ただし光に弱い

早急に改良を!!
定時報告
救援要請があったため出勤したが、通信から現地到着前にデルタチームはすでに全滅したと判断する。
だが、通信機から発信されるビーコンの一部が移動していたため、目標を変更しビーコンを追跡。生存者の可能性あり。

残念ながらビーコンの発信は途切れてしまったが、この先から発信されていたのは間違いない。
扉が閉ざされているためこのままでは侵入できないが、方法はあると思われる。
引き続き、捜索を続行する。

以上。
プレイングマニュアル:近接攻撃
敵の四肢を攻撃すると、わずかに隙が生まれ 近接攻撃が可能になります。
近接攻撃は、弾薬を節約できるうえ、敵に大ダメージを与えることができます。


腕・頭・脚など、攻撃した部位によって可能な近接攻撃が変かします。


フック(シェバの場合はミドルキック)から、連携攻撃をすることができます。
交互にうまく攻撃すれば、最大で三段階までの連携が可能です。
村の青年の日記
4月5日
村に油田の所長と名乗る男がやってきた。
油田のそばに住む住民全員に、伝染病の予防接種をしたいのだと言う。
あいつらは、我々の親の世代の者をだまして土地を手に入れ、あの油田を作った。
その負い目があるのだろう。
ことあるごとに村に便宜を図ってくれる。

沼の行き来に不自由していると言えば、ワイヤーを張ってあのゴンドラを作ってくれたりもした。
時には外国の珍しい酒を振舞ってくれることもある。
今回もそういうことなのだろう。

村人たちは喜んで申し出を受けたが、俺は断った。
別に、はっきりとした理由があったわけじゃない。
なんとなく、村に来た油田の所長の目つきが気に食わなかった。
ただ、それだけだ。

4月8日
予防接種を受けるため、村の者たちは、全員油田へと出かけていった。
いつも騒がしい村が静かだ。
こういう日は、ゆっくりと昼寝をするに限る。

4月9日
昼寝をしすぎたせいか、なかなか寝付けないでいると外が騒がしい。
広場で、皆が真剣な様子で話し合っている。
なんでも、子供が大変な高熱で苦しんでいるのだと言う。
それも一人ではない。全員が、である。

母親たちは、汲んできたばかりの水で子供たちの体を冷やしているが、いっこうに熱は下がらない。
明け方、全員が息を引き取った。
朝になり、村長が油田へと出かけた。
皆、子供たちの死が、昨日の予防接種に関係あるのではないかと思っていた。

戻ってきた村長は、子供たちの死は伝染病の初期段階かもしれないので、もう一度予防接種を受けることになったと皆に告げた。
俺は今回も拒否したが、伝染病にかかれば村の一大事だ。
皆に無理やり連れて行かれ、予防接種を受けさせられた。

4月10日
村で喧嘩が起こる。
男たちは、全員殺気立っている。
子供を亡くしたばかりだからだと思うが、どうも違うような気もする。
反対に、女性はぐったりとして元気がない。
すでに伝染病が広がり始めているのか?

4月11日
今日は、なぜか落ち着かない。
体の芯がうずくようで、じっとしていられない。
仕方がなく、外へ出て体を動かすことにした。
外に出ると、奇妙な格好をしている奴がいた。
服を脱いで武器を手にし、体中に戦士の模様をペイントしている。
村祭りの日ならともかく、なんて恰好しているんだ。

一言いってやろうと声をかけたが、振り向いたその顔を見て何も言えなくなってしまった。
顔の半分が醜く膨れ上がり、人とは思えない顔つきになっていた。
一体、どうなっている!?

4月12日
昨日から、悲めいがたえない。
おとこたちは、昔にもどったかのようなカッコウであらそいをつづけている。
おんなたちは、ほとんどが死んだか、殺されたかしたかようだ。

4月13日
アタマぼーっとしている。
熱ある?
かんがえまとまらない。
今、マドの外、大おとことおった。
3メートルぐらいあった。
幻覚?

4月14日
いい気ぶん……

ひめい……おち着く……

たのしい……

オレも……だれか殺……したい……
プラーガ・タイプ3の実地試験について
この地で改良型プラーガ「タイプ3」の実地試験を開始して1週間が経過した。
タイプ3は、これまでのプラーガではなしえなかった「身体能力の飛躍的向上」をコンセプトに作られた改良型である。
原種プラーガでも、支配種と呼ばれる特別なプラーガを使用すれば身体能力の飛躍的向上は見込める。

だが、支配種は絶対的に数が少なく、なによりも外見の劇的な変化を伴ってしまうため、状況によっては使いにくい。
それではダメだ。

我々が目指すのは、外見的な変化を伴わず超人的な身体能力を有する兵士を作り出すことなのだ。
それでこそ売り物になる。

別の研究チームでは、プラーガ以外を使用して似たようなコンセプトの商品を開発しているらしいが、人間との親和性を考えればプラーガを使用するのが一番いい。
どんなに優れた兵士を生み出すことができても、定着率が悪ければ意味がない。

そこで我々は、従属種のプラーガ、いわゆる”普通”のプラーガに支配種プラーガの因子を移植することで、新しいプラーガを開発することにした。
それが「プラーガ・タイプ3」である。
タイプ3が完成すれば、生物兵器市場のトレンドを一気に塗り替えてしまうだろう。

だが、それは当分先の話のようだ。
今回の実施試験で、タイプ3の問題点がいくつか浮き彫りになった。

まず、定着率の低さ。
成人男性への定着率は92%と通常のプラーガ並だったが、女性と子供への定着率はほぼ0%だった。

これでは定着率の高いプラーガをベースに開発した意味がない。
また、外見的な変化も致命的だ。
体中のあらゆる部分に変化が見られた。
これは、支配種プラーガの因子が色濃く残りすぎているせいなのかもしれない。

だが、失敗ばかりではない。
目指していた身体能力の飛躍的向上については、ある程度達成されたと言ってもよい。
特に飛躍力については、目覚ましい進化をとげた。

予想外だった点としては、一部の被験者が巨大化したことだろう。
3メートル近くまで巨大化した者もいる。
これも支配種プラーガの因子のせいだと考えられるが、まずは許容範囲内といえるだろう。

今回の実施試験は残念な結果に終わったが、完全に失敗だったわけではない。
失敗だったとしても、次に活かせばよいのだ。
まだ望みはある。
工事責任者の日誌&施設管理者の日誌
「工事責任者の日誌」

苦労してンディパヤ族を遺跡から追い出したのは、この”お花畑”を奪うためだったと聞くが、その後の工事のお粗末さはどうだ。
遺跡の中にムリヤリ実験棟を作ったために、地下水脈の流れを変えてしまった。
おかげで”お花畑”は干からび、花は枯れる寸前だ。

それもこれも、研究のことしか頭にない主任研究員のブランドンが研究施設を当初の予定の3倍の広さにしたいなんて言い出すからだ。
それを受け入れた結果、俺の前任だったピーターは、とうとう工事責任者から解任されてしまった。
かわいそうに。

もっとも、この花を枯らしてしまったら俺も同じ運命だ。
あまり同情もしていられない。
早く新しい水源を確保しなければ。
地質調査の結果、ここの地下500メートルの位置に水脈が存在するらしい。
かなり深いが、ファビアノ社製の最新型ポンプシステムを設置すれば大丈夫だろう。

問題は、いつまでにそれをここまで持ってこれるかだ。
どう楽観的に見積もっても、年内に必要な機材を投入し、設置までするのは到底不可能だ。
それまでは人力で水を運び、水を絶やさないようにするしかないだろう。
どうやら、俺の60年代最後のクリスマスは水汲みで終わってしまうらしい。
最悪だ。

(ここからは紙が新しい)

「施設管理者の日誌」

地下水を汲み上げ、始祖花に水を供給しているポンプシステムは、今はまだ正常に動作しているが早急なメンテナンスが必要だ。
アンブレラがこのポンプを設置したのは30年以上前。それから水を汲み上げ続けてきたのだから無理もない。
特に地下水をろ過するためのタンクはもう限界だ。これだけでも早急に交換する必要がある。

幸いなことに、アンブレラの工事責任者の日誌が見つかった。
これによると、ここで使われているポンプシステムはファビアノ社製のものらしい。
ファビアノ社製のポンプシステムなら、うちの資源開発部門の施設でも使っているはずだ。

たしか、ミスター・アーヴィングが所長をしてる小さな油田がこの近くにある。
そこからまわしてもらうことにしよう。
主任研究員ブランドンの日記・1
1966年

12月4日
あの日、スペンサー卿は食することで絶大な能力を手に入れることができる「太陽の階段」と呼ばれる花があるらしいと話していた。
最初、皆はそれをまゆつば物のただの噂のたぐいだと思っていたが、それがこのような結果を招くとは!

最初にその可能性に気が付いたのは、我が師ジェームス・マーカス博士だった。
博士は、それを未知のウィルスがDNAを変化させるために起こる現象ではないかと考えた。
何たる慧眼か!
事実、その推測は正しかった。

我々は、花の中に未知のウィルス「始祖」を発見した。
アフリカまでやってきて、この地を探り当て、襲ってくるンディパヤ族に神経をすり減らしながら過ごしたこの3ヵ月の苦労がついに報われたのだ。
昨日まで憔悴しきっていたマーカス博士も、今ではすっかりご機嫌だ。
一刻も早く帰り、研究に没頭したいと意気込んでいる。

私も同じ気持ちだ。
一刻も早く、この始祖ウィルスの謎を解き明かしたい。

1967年

2月12日
我々は壁にぶち当たってしまった。
アフリカから持ち帰った始祖花を、我々はこの地で栽培しようとした。
当初は始祖ウィルスの組織培養を試みたが、そのDNAを変質させてしまうと言う特性のため、うまくいかなかった。

そこで、始祖花を栽培することにより、始祖ウィルスの量産を行うこととなった。
最初は順調だった。
生命力の強い始祖花は成長も早く、わずかな期間で花をつけた。

だが、そこで問題が発生した。
この始祖花には始祖ウィルスが存在しないのだ!
栽培環境が始祖ウィルス発生に影響を与えているのだろうか。
さらなる検証が必要だ。

3月22日
完全に行き詰まった。
あれから様々な条件で始祖花の栽培を行った。
土、水、気温、湿度、日照時間。
あらゆる条件を同じにしても、始祖ウィルスは発生しなかった。
私は、マーカス博士と今後の研究方針について議論していた。

そこへスペンサー卿がやってきて「会社を興す」と言って来たが、そんなことはどうでも良かった。
始祖ウィルスがなければ、会社なんて興しても無意味だ。

この男は、そんなこともわからないのか。
まったく嫌になる!
主任研究員ブランドンの日記・2
1968年

4月15日
あれから一年以上、成果が出ぬままに時が過ぎた。
持ち帰った始祖ウィルスも底をついた。
これ以上時間を無駄にすることはできない。
マーカス博士と私はアフリカへ戻る決意をした。
また、ンディパヤ族の襲撃に神経をすり減らすことになるのは辛いが、研究のためには必要な代償として諦めるしかない。


だが、その我々の悲壮な決意をスペンサー卿の一言が打ち砕いてしまった。

「ならば、あの地を奪えばいい。簡単なことだ」

その時の我々は、いかに間抜けな顔をしていただろうか!

そんなこと、思いもつかなかったのだ。
いかにも俗物のスペンサー卿らしい発想だが、今はそれがありがたかった。
マーカス博士と私は、その提案を受け入れることにした。

8月19日
ついに朗報がやってきた!
あの地からンディパヤ族を追い出すことに成功したそうだ。
実際には地下遺跡の半分を奪取したにすぎないそうだが、始祖花が生育しているあのエリアを手にすることができればなんの問題もない。

さらにスペンサー卿は、あの地に始祖ウィルスを研究するための施設を建設すると言う。
彼にしては、素晴らしいアイデアだ。
早速、マーカス博士と私はアフリカへ向かう準備に取り掛かろうとしたが、スペンサー卿がそれを止めた。
マーカス博士には、ラクーンシティにある幹部養成所の所長をして欲しいと言うのだ。

最初はその要請に面食らったが、考えてみれば博士には落ち着いて研究ができる環境が必要だ。
今、アフリカへ行ってもろくな研究設備はない。
研究所が出来上がるのは、まだ先の話だろう。
ならば私だけがアフリカへ出向き、始祖ウィルスをマーカス博士へお届けすればよい。

マーカス博士もスペンサー卿も、私の考えに同意してくれた。
早速、アフリカ行きの準備を終えなくては。明日からは忙しくなるぞ。

9月29日
アフリカに来て2週間が経つ。
やはり、博士はお連れしないで正解だった。
研究施設とは名ばかりの機材が積まれただけのテント、ンディパヤ族の襲撃を警戒するために雇われた武装した兵士たち。
そして何よりも私をイラつかせるのが、研究施設を作るための工事の騒音だ。

より高度な研究を行うためとは言え、これではおかしくなってしまいそうだ。
こんなところで、まともな研究ができるわけがない!
ここで私ができることと言ったら、始祖花から始祖ウィルスを抽出し、マーカス博士にお送りすることだけだ。
それだけに集中することにしよう。

1969年

6月15日
ついに研究施設が完成した。
これで、晴れてここは「アンブレラ・アフリカ研究所」となったわけだ。
だが、この9ヵ月間で分かったことがある。
この程度の研究施設ではダメだ。

もっと広く、充実した設備が必要だ。
そして、もっと研究員を増員しなくては。

ここは始祖ウィルス研究の最前線となるべき場所だ。
ここでの発見が、そのままマーカス博士の新ウィルス開発の助けとなるだろう。
幸い、これについては、あの守銭奴のスペンサーも同じ意見のようだ。
あいつと意見が合うとは、珍しいこともあるものだ。
送り状の写し
アンブレラ幹部養成所 所長
ジェームス・マーカス博士

「始祖」のサンプル、5ケースをお送りします。
ジェームス・マーカス博士からの電報
ワレ t-ウィルスノ カイハツニ セイコウセリ

Jan.13.1978
ジェームス・マーカス
研究所所長ブランドンの日記
1998年

11月16日
研究所が閉鎖されることとなった。
不思議と、どうでもいい気分だ。
そう言えば、アークレイ研究所とラクーンシティが消滅したと聞いた時も同じような感じだった。
こうなってしまったのは、いつからだろうか?

始祖ウィルスの抽出と研究に明け暮れた日々。
全てはマーカス博士のためだった。
……そうだ。
十年前、博士が亡くなったと聞いたあの日から、私は全てに対して鈍感になった。

怒ることもなく、喜ぶこともなく、驚くこともなく、ただ始祖ウィルスを抽出し、アンブレラの各研究所へ送る日々。
部下がもってくる研究の成果をただ評価し、使えそうなものは本社へと報告するだけの、ただの機械だ。

私はすでに死んでいた。

そして、私の半生をかけて育てたこの研究所ももうすぐなくなる。

もう、未練はない。

そろそろ潮時だろう。
トライセル研究員ミゲルの日記・1
2月19日
”あの”アンブレラのアフリカ研究所って聞いてたから少しは期待していたけど、実際には研究所と名のつくところなんて、アンブレラだろうがトライセルだろうが大して違いがあるわけじゃないな。

すでに遺棄された研究所だから、ろくな資料も残されていないし、ほとんどの機材が運び出されている。
まあ、予想していなかったわけじゃないから、それほどショックじゃないけどね。
大事なのは始祖ウィルスだ。

これがなければ、わざわざアンブレラの古びた研究所まで来る必要なんかない。
俺たちはすでに、t-ウィルスやG-ウィルス、t-Veronicaさえ持っている。プラーガだってある。
ワクワクするね。

3月7日
リッカーって名前は誰が付けたんだろうな。
あの長い舌を見ていると、上手い名前をつけたもんだって思えるよ。
だが、研究者にとっては厄介なB.O.W.だ。
完成されすぎていると言ったら褒めすぎか。
進化の袋小路に入っているのかもしれないな。

t-ウィルスの作用で変異したB.O.W.を始祖ウィルスで更に進化させようとしたが、どうにも上手くいかない。
確かに、多少の能力の向上はあったよ。
感覚器官で言えば、嗅覚は多少鋭くなったようだ。

だけど、それだけだ。
相変わらず視力はないに等しいし、醜い外見もそのままだ。
大きく進化したと言えば、繁殖能力ぐらいか。
本当に世の中っては思い通りにいかないもんだ。
ま、これはこれでB.O.W.として需要があるから良しとするか。
友人へのメール
突然だが、休暇が取れそうだ。
新型ウィルスの開発がほぼ終了したので、それのご褒美と言ったところだろう。
明日、研究スタッフ全員でここを出てこの国を離れる。
俺はそのまま、アリゾナへ戻るつもりだ。
久しぶりの故郷だ。
楽しみだよ。

もっとも、それ以上に、自称天才のミゲル様のそばから離れられることが嬉しいんだけどな。
ミゲルってのは俺の隣に座る研究スタッフの一人だ。
確かに腕はいいし、発想や着眼点も悪くはないが、口を開けば自慢しかしないような奴とずっと一緒にいなくちゃいけないのがどれだけの苦痛か、お前には想像できるか?

……話がそれてしまったな。
とにかく、2〜3日のうちには戻ることができるだろう。
昔みたいに一晩中飲み明かそう。
じゃあな。

ライアン
被験体データ
被験体。
白人女性、瞳の色はブルー。
長期間にわたり薬剤による保存状態にあるが、脈拍、呼吸、血圧、体温などのバイタルサインは全て正常の範囲内で推移。

ただし、体内色素に異常が確認される。
影響が顕著なのは頭髪。
その他、肌も若干の白化が認められる。
施設内において変異発生した個体について
5月6日
ミサイルへのウロボロス・ウィルス積み込みテスト時に火災が発生した。
周囲を一時、レベル4(BL-4)の隔離をするよう要請。

5月11日
汚染区域の隔離から5日後。
周囲に生息していた生物が突然変異を起こしているとの報告があった。
目撃証言によれば、外皮は異常に硬化。
ウロボロスに見られるウィルスのう胞は確認できていないとのことだ。

ウロボロス・ウィルスの影響が限定的に現れたレアケースと推測される。
明日にでも調査隊を編成、サンプル確保に向かわせよう。

5月12日
調査のため小火器を装備した兵士を向かわせたが、無残な結果となった。
別動隊により回収された遺体からは、鋭利な刃物で切り刻まれた切剣、巨大なやりで突き刺されたような刺創が多数確認された。
また、別の遺体から視神経に作用する化学物質も検出されている。

一体どのような変異を遂げているのか?

調査対象には新たなB.O.W.として見込みがあるかもしれない。
現状、調査対象を攻撃の特徴から「リーパー」と呼称しようと思う。
調査は今後も継続する必要があるだろう。
ウロボロス・ウィルス、使用上の注意
警告!
・この取扱説明書には、ウロボロス・ウィルスの取り扱いに関する重要な説明が書かれています。
・ここに書かれた方法以外で取り扱った場合、あなたの生命を危険にさらす可能性があります。
・ここに書かれた方法以外で取り扱った場合、あなた以外の周りの方の生命にも危険が及ぶ可能性があります。

・投与された被験者は、高確率で死亡します。
被験者の選定には、細心の注意を払ってください。
・このウィルスは本書の指示に従い、正しく使用してください。

薬剤は、被験者の体重に応じて、以下の目安で投与してください。

60キロ以上=1本
40キロ以上60キロ未満=約2/3本
20キロ以上40キロ未満=約1/2本
20キロ未満=約1/3本

投与直後、被験者に以下のような症状がでることがありますが、異常ではありません。

症状:発汗、呼吸の乱れ、譫妄または錯乱状態

投与後、ウィルスは被験者のDNAを識別、適合した場合、ウィルスの活動は一旦沈静化します。

不適合だった場合、ウィルスは周囲の有機物質を取り込み、自己増殖を始めます。
また、周囲の有機体に対して危険を及ぼしますので、被験者の死体を隔離するか、焼却などの適切な方法で処分してください。

ウィルスは、被験者の体内にある物質を元に黒い蛭状のウィルスのう胞を作り、対外に排出します。
ウィルスのう胞には、原始的な知能が確認されており、周囲の有機物質を感知し、捕獲、捕食、増殖を行います。
個別のウイルスのう胞は、さして脅威ではありませんが、ウイルスのう胞の集合体は活動中の生命体さえ取り込むので、細心の注意が必要です。

なお、ウィルスの投与によりDNAの適合が認められた場合は、速やかに必要なセクションへ報告することが義務付けられています。
また、不適合、かつ処分が困難な場合は、別紙に記載のセクションへ連絡してください。
連絡後は、そのセクションからの指示に従ってください。
情報漏洩対策実施報告書
指示の通り、下記の内容で任務を遂行したことを報告いたします。

8:53
研究スタッフ全員がバスに乗車

8:57
研究所を出発。空港へ向かう

9:22
催眠ガスにより、全処理対象物がこん睡状態に陥る。

9:25
停車後、車外にて処理開始。

9:44
処理終了。

11:03
処理対象物を回収後、研究所へ帰着。

11:35
地下工場エリアの焼却炉において、処理対象物を焼却。
あわせて、研究員の私物も焼却。

13:10
全処理対象物、私物の焼却が終了。
作戦の全工程を完了。

以上。
トライセル研究員ミゲルの日記・2
5月8日
俺たちが目指すのは、G-ウイルスやt-Veronicaを超えるウイルスの開発だ。
適度の変異、精神汚染、安定性の欠如、これらの要素を排除しなくてはならない。
定着率と拒絶反応については無視していいとは言われているが、この3つをクリアするのでも大変だ。

もっとも、それは普通の研究者にとっては、という注釈付きではあるけどね。
2つについてはすでに解決のめどが立っている。
残りの1つについても、他の方法で何とかなりそうだ。
我ながら、自分の閃きが恐ろしくなることがあるよ。
これも才能ってやつかな。
”プロジェクトW”報告書 Aug.28.1998
ラクーンシティ・アークレイ研究所の事故発生に、”プロジェクトW”被験体ナンバー013(通称:アルバート。以下、アルバートと記述)の関与が認められるものの、当事者がこの事故により死亡したため詳細は不明。
(死亡認定は情報部規定に基づく)


アルバートの死亡により、プロジェクトの達成率は18%の後退。
適格者数がプロジェクト遂行に必要な規定数を下回ったため、早急な対応が必要。
この状態での進行は、プロジェクト遂行に重大な事態をもたらすと考えられる。

ただし、現時点において予備適格者は存在しないため、これまでの選考において欠格と認定された者の中より再選考を行う必要がある。
再選考後、調整を施し適格者数を規定値まで戻すことにより、プロジェクトの進行はアルバート死亡前の93%まで回復すると推測される。
スペンサーの手帳
たった今、ラクーンシティが消滅したとの報告を受けた。
ついにアメリカが動いたか。
外敵からの戦禍をその身に刻んだことのない国が、自らの手で肉を裂くことになるとは、なんたる皮肉か。
だが、いかにt-ウイルスの脅威が現実的なものだったとは言え、10万人以上の切り捨てをあの国の民衆が許すはずはない。

事実が白日の下にさらされれば、現政権維持は不可能だろう。
それを、あの男が望んでいるとは思えない。
だとすれば、その矛先がアンブレラへ向くことは想像に雑くない。
政府の愚行は隠蔽され、アンブレラがラクーンシティ消滅の責任を一身に受けることとなるだろう。

アンブレラもまた、ラクーンシティと運命を共にする。
だが、それがいかほどのものか。
アンブレラは、始祖ウィルスの研究のために作られた”器”に過ぎない。
”器”が砕けたとしても、中身が無事であればなんの問題もない。

困るのは”器”にしがみつくしかない無能 な社員どもだけだ。
始祖ウィルスの秘密さえ守られれば、いつでも再興できる。
その為の準備は、抜かりなく行ってきた。

80年代末、それまで不可能だった始祖ウィルスの培養が可能になったが、その供給元をアフリカ研究所に限定し、厳密な管理を行ってきたのもそのためだ。
アフリカ研究所の所在は、社内でも一部の人間にしか知られないように厳しい情報統制を行ってきた。
人員の異動も最小限に抑え、アフリカ研究所から異動をする者には、その後厳しい監視をつけた。

所長のベイリーなどは30年近くあの研究所に幽閉同然の身で勤務することになったが、それもこの日のためだったと言ってもよい。
後は、ただアフリカ研究所の閉鎖を命じればよい。
そうすれば、全て手はず通りに物事は進む。

アフリカ研究所の存在は、アンブレラの全ての資料上から消え去る。
残される資料はレベル10の情報にアクセスできる上級幹部の記憶だけに限られ、それ以外の者は研究所の存在と同様の運命をたどる。
全ては完璧な機密保護のためだ。
宝の在り処を知る者は、少なければ少ないほどいい。

(手帳にプリントアウトされた紙が挟まれている)

(機密情報アクセス権リスト)

〇レベル10
オズウェル・S(死亡)
ヘニング・P(投獄中)
マサキ・T(死亡)
ジェニー・K(所在不明)
カルロス・M(所在確認→情報収集後、殺害)

〇レベル9
ブランドン・B(死亡)
フランク・E(死亡)
イザベラ・C(死亡)
グレッグ・A(死亡)
リー・D(死亡)
マイケル・K(死亡)
イーサン・W(死亡)
衛星レーザー・シャンゴ操作マニュアル
衛星レーザー・シャンゴは、照射位置情報を「L.T.D.」(ロケットランチャー型の位置測定送信デバイス)から受け取ることにより、数十センチ単位の誤差で目標物への射撃を可能にする高高度射撃システムです。

操作方法は、以下の通り。

1.L.T.D.を構え、ターゲットスコープで目標物を捉えます。

2.目標物を捉えると、衛星への情報送信が開始されます。
送信中は、赤色のリングがターゲットスコープ中心に向かって集束していきます。

※目標認識AIにより、ターゲットスコープから目標物が外れたと認識された場合は、衛星への情報送信が中断されます。

3.「LOCK ON」の文字が表示されたら衛星への情報送信完了です。トリガーを引き、レーザーを発射します。

4.再発射には、一定の充電時間を必要とします。
ウロボロス計画実行書
ウロボロス・ウィルスが及ぼすヒトDNAへの影響。

それは劣等な遺伝子しか持たない価値のなき者には致命的な一撃となる。
多くの者はその選別に耐えることはできず、地を這い自らを飲み込む無限の蛇と成り果てる。
残るのは価値のあるひと握りの者、真に優秀な遺伝子を持つ者のみとなるだろう。

この先の世界では、資格のない者に用はない。
明日昇る太陽の恵みは、選ばれし者のみが享受できる。

今夜、ウロボロス・ウィルスは、世界に解き放たれる。

かねてからの計画通り、爆撃機に搭載されたウロボロス・ミサイルは、対流圏界面に到達と同時に発射される。

ミサイルより飛散したウィルスは、対流圏上部に流れる偏西風にのり、世界中にその選別の根を下ろしていくこととなるだろう。

ウィルスに感情はない。
あらゆる人間を選別する。
そして選ばれなかった者は、そのままウロボロスの宿主として次の宿主を探す。

その連鎖を止めることは、誰にもできない。
60億の悲鳴が全ての歴史を塗り替えるだろう。




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