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新聞紙 |
白昼の凶暴化? ラクーンに底知れぬ暗雲 市警当局は、今月すでに30件にも達している一連の殺傷事件について、特別合同捜査本部を設置すると発表。 容疑者どうしの接点が全くないにもかかわらず、その犯行手口や被害者の状況が酷似しているため 「合同捜査が合理的かつ妥当」としており、規模や捜査内容については未発表。 当局は関連事件についての詳細発表を依然避けているが、 便乗犯や模擬犯の犯行を未然に防ぐためとの見解を崩していない。 また一部報道機関が入手したとされる「容疑者は犯行時に記憶を失っていた」という情報の真偽についても、 当局はノーコメントを貫いており、捜査の難航が伺える。 |
バーの従業員の日記 |
東のアパートのガキどもには、ほとほと手を焼く。 毎日のように屋上からこっちのビルに侵入し、あちこち荒らしていきやがる、 おとついも、3階のシャッターをいつのまにか裏側から閉じやがった。 おかげで屋上に荷物を取りにいけず、ジャックから大目玉だ。 俺のせいじゃないのに! 看板裏の金網のカギも、何度壊されたことか・・・2度と入れないように溶接してやった。 今度アレを壊しやがったら、器物破損で訴えてやる。覚悟しろよガキども! |
ジャックのメモ |
シンディへ ロバートの店からの荷物は、あとで私の私室に運んでくれ。 最近物騒な客が増えてきたから、銃のメンテナンスを頼んでおいたんだ。 ここ一週間ほど毎晩顔を出すあの大男たちには、こっちもそろそろ我慢の限界だ。 今夜にでも、銃で脅して追い返す。 追記 もしかしたら私室には収納スペースがないかも知れない。 その時は旧応接室を使っていい。 |
タブロイド紙「ラクーントゥディ」 |
地下から不気味な声 サウスキャンベル通りに、最近奇怪なうわさが広まっている。 下水管から、人のうめき声が夜な夜な聞こえてくるというのだ。 これを、ミドルスクールの生徒がキャンプの夜に話すような怪談話と片付けるのはたやすい。 しかし、通りではここ1ヶ月行方不明の数が急増。すでに8人が姿を消している。 しかも、行方不明者どうしには奇妙な共通点もある。 まず全員が18から23歳の若い白人女性であること、未婚者であること、ブロンドの美人であること、などだ。 そして、彼女らが姿を消した翌日には、決まって深い霧が立ち込める。 通りに伴走するかたちで南北に伸びる下水路からは、女性のものらしき苦しそうな声が数十分にわたって響く。 もちろん、下水の調査も念入りに行われた。だがそこに行方不明者の姿も、何らかの痕跡もない。 市警は山荘事件以降急増した猟奇事件との関連をいまのところ否定しているが、 何がしかの関わりがあるのは疑いのないところだ。 |
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