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機材保管室の機材搬出
ここにある、使える機材はすべて明日、研究施設に搬出する。

研究施設では、来月から、大規模なシミュレーションを行うらしい。
そのため、データ保存に使用するコンピュータがいくらあっても足りないとのことだ。

タイムゲート復活プロジェクトは今、壁にぶち当たっているようだ。
今回のシミュレーションで打開策が見つかればいいのだが。

今日中に、研究施設のキーカードを、運搬部隊長のウルフ少尉に渡しておくこと。

キーカードは、この部屋の壁のボックスに保管されている。

兵士たちの家族、約250名は、先月ですべてエドワード・シティ居住エリアへの移住を終えた。
後はすべて、我々のがんばり次第ということになる。
医師の手記・時空転移について
またこの日がやってきた。1月14日。
サードエナジーの暴走事故によって、我々がこの世界へ飛ばされてきた日。

この日を迎えるたび、改めて絶望を感じる。
それも今日で10回目だ。

医務室の薬品庫は、最初の1年でカラになった。

それからは、効能すら分からない野生の薬草を採集して、兵士の傷を癒し、我々は救援を待ち続けてきた。

なぜ、救援が来ないのか? 10年間考えて、結論は出た。

時空の転移は、サードエナジーの暴走事故によって起こる。
しかし、我々の技術力では、その”事故”を完全に制御することは、何年かけても不可能なのだ。

6500万年のタイムスリップで、10年や20年程度の誤差は、取るに足りない要素だ。
しかし、我々人間にとっては、その誤差が致命的になってしまう。

なぜ、こんな危険なオモチャに我々は手を出したのだろう……?
「キープレートの一括管理」
このたび、施設のすべてのロックを、この管制室のキー管理装置で一括管理することになった。
ロックは、その端末のランプと同じ色のホルダーに管理されているキープレートで解錠できる。

管理上の安全のため、管理端末からは、1度に1本のキーしか持ち出すことはできない。

なお、キーの電子情報は、毎週書き換えられるので、使用後はすみやかに管理装置に戻すこと。
「毒植物の焼却作業について」

≪毒性植物・PP−34≫

最近、この施設付近のジャングルに、毒性植物”PP−34”が異常発生している。

直径約80cmの本体から、毒性の胞子を噴出しつづける。
それを吸入した隊員は現在、意識不明の重体である。

薬草採取班は、一時その任務を中止して、至急処理班を結成せよ。
そして、フレイムランチャーによる焼却作業にあたってほしい。

作業の際、ターゲットとの距離にじゅうぶん注意して欲しい。
「研究員の日記・小型恐竜コンピー」
◇3月25日
最近、仲間の小物がよく紛失する。
手鏡や、腕時計なんかだ。
今日もついに俺の銀のロケットもやられた。
最近見かけるチビ恐竜の仕業ってウワサだ。
コンピー”という、ナメた名前の恐竜らしい。


≪コンピー≫

◇4月 3日
今日、面白い話を聞いた。
カラスなど鳥の一部は、ピカピカ光る物を集める習性があるそうだ。
どうやらコンピーにも似たような習性があるようだ。
盗まれたものはみんな、金属製の光る物ばかりだ。

奴ら、どことなく鳥に似たすがたをしているし、もしかしたら、鳥の先祖にあたるのかもしれない。

すばしっこくて、今まで使捕まえることができなかったが、この習性を利用すれば、あるいは……。

◇4月 6日
実験動物用のオリを使って、奴を捕まえることに成功した。
アランのブレスレットをエサにして、追いこんでやった。
ポイントは、奴の逃げ道をすべてふさぐことだ。
少しでも逃げ道が残っていたら、オリには入らない。

これからは、このワナを使って奴らをどんどん始末しなければならない。
あのチビどもをエサにしているラプトルが、この辺をうろつき出しやがったからだ。
まったく、迷惑な連中だ。

一般のスタッフが、エドワード・シティ居住区への移住を開始するまで、あと2週間ある。

その間だけでも、この施設を恐竜どもから守らなければ……。
「研究員の記録・ミサイル発射場」
タイムゲートの復活は、やはりこの世界にある機材では不可能なのではないだろうか。

今日、我々の最後の望みをかけたシミュレーション実験が行われるはずだった。
しかし、機材の不足で、それは結局果たせなかった。

1週間前、軍事施設から実験用に機材が届くはずだったのが、ウルフ少尉の率いる運搬部隊は来なかった。

どうやら軍事施設の方で、何かあったようだ。連絡が取れない。

実験を続けようと思うのならば、吊り橋の向こう側のミサイル発射場の機材を使用するしかない。
しかし、先日の戦闘で橋は落ちてしまっている。
もう1つのルートは猛毒性のガスが充満していて、近づくことすらできない……。


≪ミサイル発射場≫

「報告書・身元不明死体」
再び運び込まれた青年の死体だが、やはりエドワード・シティの住人ではあり得ないことが判明した。

しかし、そうなると彼らは、我々とは違う時代から来た、という結論になってしまう。
そんなことがあるのだろうか?

ここ数ヶ月、17〜18歳ぐらいの身体的特徴を持つ、こうした正体不明の青年たちが我々の前にあらわれ、攻撃を加えてくる。

彼らとのコミュニケーションは、一切不可能である。


≪?????≫

本日、保存液より一体取り出して、解剖する予定。

結果は、湖上のエネルギー管理施設に派遣中のメイスン大佐に報告データを提出する。
「兵士の手記・湖上施設のキー」
今度こそ、助かりそうにない。
しかし、ここまで生き抜いてきて、最後に、人間の手にかかって死ぬとは……。

あいつらは、いったい誰なんだ。
フルフェイスのヘルメットに、黒のライダースーツを着ていた。

何とか逃げてきたんだが、この施設に入るキーカードを落としてしまった。なんてヌマケなんだ。

思い当たるのは、あそこしかない。
ジャングルの港付近にある、泉が湧き出ているポイントだ。


≪ジャングルの泉≫

あの泉は、小さい割に流れが速い。
早く行かないと、流されてしまうかもしれない。

湖上施設のメイスン大佐に届けるはずのディスクを奴らに奪われた。
何かの解剖報告データだという話だったが……。
「エレベータの暗証番号」
湖底に下りるエレベータの暗証番号が、このたび変更されたので注意してほしい。

新しい暗証番号: ****

※暗証番号はランダムで決定される

例:4015
「管理職員の日記・整備士について」
6月2日 午後10時30分

明日の午後、エドワード・シティから整備士が2名、この施設にやって来る。

毎年恒例、サードエナジー炉の第9回定期点検ってやつだ。

湖底のあの炉が沈黙した瞬間に、俺たちの生命線も絶たれちまう。
だから、今回も異常がないことを祈るばかりだ。

だが反面、いっそあの炉が壊れちまった方が、俺たちのためになるような気がしてしまう……。

6月3日 午後 4時

湖底に潜った整備士が戻らない。
奴らの昼メシになったんだろう。困ったことになった。
エドワード・シティへの入り口のカギは、整備士のボブのヤツが身につけているのだ。

この施設からシティへ行くには、あのカギが必要だ。
しょうがない、これから俺も、ダイバースーツに着替えることにしよう。

ヤツらの晩メシにならないことを祈るばかりだが……。
「整備士のメモ:電源の再起動」
ボブへ

今度、このエリアの担当になったらしいな。
転属祝いに、ちょっとした情報を残していくぜ。

電源の再起動に関する情報だ。

再起動プログラムを起動しても、すぐに止まってしまうだろう?
あれはどうやら、起動用の3つの制御端末の調子が悪いかららしい。

あいつらをうまく操る”コツ”を教えてやろう。

プログラムを起動すると、すぐに電力がオーバーロードして、端末のランプが赤くなるだろう?
その時、手ごろな道具で電気のショックをくれてやるんだ。
びっくりして正常に戻るぜ。
まあ、うまくつきあってやってくれよ。じゃあ。
マイク
「エネルギー炉の定期点検手順」
今年の定期点検も、手分けをして行う。

ボブはサードエナジー炉の本体、アレックは湖水の循環システムをチェックする。

例年どおり、整備士は安全のため、作業中は、サードエナジー炉へ通じる≪機械冷却用水路≫の大型シャッターは閉じておくこと。

ボブが炉のチェックを終わるまで、アレックがシャッター操作プラグを外して、保管しておく。

なお、先日≪冷却水循環室≫で、作業中の水中爆雷による事故があった。
その爆発で、循環室の一部の柱には現在、亀裂が入っている
あと一回爆発があれば、崩れていただろう。その補修も忘れないこと。
「店主の手記・ミサイル発射計画」
この世界で人間の領土を守ろうという発想は、やはり甘かった。
シティに侵入してくる恐竜を一掃する作戦は、失敗に終わった。

この世界の人間は今、限りなく絶滅に近づいている。

サードエナジーはやはり、人間が手を出すべき領域ではなかった。
軍の連中は、ここまで追い詰められてもまだ、それが分からない。

サードエナジーミサイルを、この周辺のジャングルに撃ちこんで、エリアごと消し去るつもりらしい。

サードエナジーのデータディスクをジャングルのミサイル発射場に持ちこんで、
そのデータを弾頭に入力、明日の正午、このエリアに撃ち込むそうだ。

ミサイルが先か、俺たちの全滅が先か……?
「”管理人”の遺書」
こうなることは分かっていた。
人間と恐竜の共存など、最初から望むべくもない。

しかし、我々が犠牲になることで、人類は滅亡の危機を逃れることができるはずだ。
最期になった今、信じるしかない。

皮肉にも、我々が閉じこめられているこの施設は、そもそも恐竜たちの環境を維持して、彼らを保護する目的で建造された。

私はその管理人だ。
最後まで生き残ってしまった、場違いな生き物。

この世界に未来はない。
恐竜に傷つけられた数十名の子供たちを生命維持装置カプセルで眠らせ、”過去”の人間に託すことにする。

生命維持装置の機能も万能だ。
どんな致命傷も、何らかの方法で必ず癒してくれるだろう。

また、装置は子供たちに、この世界に関する知識を与えて、教育もしてくれるはずだ。

ただし、あの装置は恐竜の幼生に合わせて設計してあるので、知識は恐竜と共生するためのものに限られてしまうだろう。

子供たちはやがて言葉を失い、恐竜を守ろうとする本能が植えつけられる。
……皮肉な話だ。

今日は、過去へのメッセージを録画した。
この場所に必ず現れる、あの男のためだ。
……これで、思い残すことはない。
「ノアの方舟計画」
2009年。
南海の小国ボルジニアに起こった最初の”暴走”こそが、すべての始まりだった。

転移の際に発生した時空の亀裂が、白亜紀以降の全歴史の流れに、微妙なゆがみを与えたのだ。

その影響を確かめるため、全地球規模による、ゆがんだ白亜紀以降の生物史をシミュレートする実験が行われた。

その結論は、絶望的なものだった。

”ゆがみ”は、恐竜を始めとするすべての生態系にダメージを与え、地球史に多大な影響を及ぼす。

そして、ゆがんだ歴史の先には人類の誕生はあり得ない……。

それが結論だった。

白亜紀の生物たちを、≪ゲート≫を通して、似た環境の遠い未来へ運ぶ。
そして危機を回避した後、再び彼らを白亜紀の世界へ戻す。

今回のこの計画を、我々は≪ノアの方舟計画≫と呼称する。

この計画が、我々人類に残された最後の”誕生”への希望である。

成功を祈り、この計画の発動を宣言する。

WAPP中枢委員会
サポート・ファイル
このファイルでは、任務遂行上、押さえておいて欲しいポイントがまとめてある。
特に任務の序盤で迷うときなどに参考にして欲しい。

TRAT参謀本部

●バイタル・クレジット
敵と戦闘して、その結果倒すと、”バイタル・クレジット”と呼ばれるポイントが加算される。
今回の任務では、弾丸・武器・回復剤は、このクレジットによる購入という形で支給される。

したがって、任務を有利に遂行するためには、効率よく恐竜を仕留め、クレジットを貯める必要がある。

ただし、クレジットは、使ってこそ価値がある。貯めこまず、常に装備の増強に努めて欲しい。

●コンボ
敵を倒すと、獲得ポイントが表示される。
この表示が消える前に、さらに敵を倒していくと、クレジットの加算率が上がっていく。
これを”コンボ”と呼ぶ。重要なテクニックである。

●ミッション・データ
状況によっては、任務の内容も次々に変わっていくだろう。
今、何をするべきかを見失った時は、ファイル画面を開けば、≪ミッション・データ≫で確認できる。
活用してもらいたい。

●戦闘におけるテクニック
・R1ボタンで武器を構えたまま移動することが可能

・武器を構えている時、L1ボタンでターゲットを素早く切り替えることが可能

●装備について
以下のアイテムは、部隊の全員で、共用で使用してもらう。

◇回復剤・キーアイテム
◇バイタル・クレジット
◇一部のメイン武器・サブ武器

なお、任務を進めて行くうちに、回復剤を持ちきれないという事態に陥ることがあるだろう。
そういう時は、不要な回復剤を”使う”ことで消費してしまい、アイテム欄を整理することができる。




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