戦国無双chronicle3(クロニクル3)攻略 会話イベント内容 - ゲーム完全限界攻略メモ置場

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会話イベント内容

戦国無双chronicle3(クロニクル3)攻略 会話イベント内容を掲載しています。

目次

真田幸村
会話イベント名 会話内容
幸村の背中 ある日、阿国が林道を歩いていると、プツリと嫌な音がした

阿国:ややわあ、草履の鼻緒が切れてしもた。よう歩けへんし、どないしよ・・・
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

そう言うと、幸村は阿国に背を向けて跪いた

阿国:背負うてくれはりますの? 優しいお人やこと。・・・ほな、重かったら堪忍

阿国が幸村に身体を預けると、幸村は軽々と背負い、林道を歩き始めた。

行く手に町が見えてきたその時・・・

石川五右衛門:やいやいやい!誰の許しで阿国さんを、あ、背負ってるんだ〜!
阿国:やあ、五右衛門様、うちがお願いしたんどす。この人の背中、大きいしあったかいわあ
石川五右衛門:い、いけねえ阿国さん! それを言うなら、俺の背中はもっと大きくて熱いですぜ。ほら、ほら!

そうこうするうちに下駄屋の前に到着した

阿国:おおきに。幸村様はほんにええお人や。草履が直ったら出雲に連れていの

幸村が阿国と別れて歩きだすと、五右衛門が追いかけてきた

石川五右衛門:待ちやがれ! てめえの悪だくみはお見通しよ!阿国さんをおんぶしたくて草履に細工しやがったな!
真田幸村:それは誤解です。私にはそんな器用なまねはできません
石川五右衛門:なら百歩譲って偶然だとしてもだ、阿国さんをおぶったのに下心がねえとは言わせねー!

ふと見ると、二人の行く手に今川義元がうずくまっている

今川義元:蹴鞠りすぎて履物が壊れてしまったの。裸足で歩くと足がチクチクして痛いの! の!
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

幸村は今川義元を背負うと、先で待たせてあるという義元の輿を目指して歩きだした

石川五右衛門:うおお、すまねえ幸村! 俺の了見が狭かった!あんたは正真正銘、あ、心優しい男だぜー!
幸村と濃姫 鍛錬している真田幸村の元に濃姫が現れた
濃姫は幸村が突き出した槍の柄を押しやり、幸村の顎に触れると、顔を近づけてきた

濃姫:地獄に魅入られた目をしてる。好きよ、その瞳。ぞくぞくする
真田幸村:離していただけますか。次の戦に備えねばなりません

幸村は濃姫の手を払い、槍を振るおうとした

濃姫:そうね、私も戦が待ち遠しい。地獄と隣り合わせのあの感じ、あれが忘れられないの
濃姫:平和な毎日が続くなんて、考えただけでもおかしくなりそう
真田幸村:いいえ、必ず泰平の世は訪れます
真田幸村:だからこそ武士は、戦場にその生き様を示さねばならない
濃姫:怒ったの? 別にあなたを否定するつもりはないわ。私に言えるのはひとつ
濃姫:いつか、私もあなたも、激しく狂おしいような最期を迎えられるってこと・・・賭けてもいいわ

濃姫は怪しくほほ笑むと、去っていった
槍と鉄砲と軍略 真田幸村:我が信念を託しうるのは、やはりこの槍のみ。刀槍を打ち合わせてこその戦だと思います
雑賀孫市:まだそんなこと言ってんのかい? 時代は鉄砲だよ。お前がその槍で突いてくる前に、ズドンだぜ?
真田幸村:鉄砲の威力は私も認めます。しかし、それはやはり武士が持つ得物ではないと思うのです
雑賀孫市:俺たち雑賀衆は卑怯者ってか?そいつは聞き捨てならないな
真田幸村:そこまでは申しておりません。ですが・・・
竹中半兵衛:熱くなってるねえ、二人とも。槍も鉄砲も使いようだと思うんだけど
毛利元就:そうだね。どちらも無敵ではない。いかに効率よく配置し、活用するか・・・
竹中半兵衛:それが俺ら軍師の仕事ってね。帷幄にあって謀を巡らす・・・俺は昼寝のほうがいいけど
毛利元就:己の手は汚さず、効率的な殺し方ばかり考える・・・一番卑怯なのは我々軍略家かな
竹中半兵衛:うわ、自虐的。結局、槍も鉄砲も軍略も、上の人の使い方次第ってことじゃない?
幸村、ぐれる 真田幸村:慶次殿の「傾き」と元親殿の「反骨」・・・これは近しいものなのでしょうか
前田慶次:ああん? 俺は好きなように生きてるだけだ。よくわかんねえな
長宗我部元親:生き様はすべて、一人一人のもの。他者と比べることなど、何の意味もない
真田幸村:なるほど・・・。これは私が浅はかでした。申し訳ありません
くのいち:結局、好き勝手やってるだけでしょ?幸村様が教えを請うようなものはありませんよー
真田幸村:失礼なこと申すな
真田幸村:お二方の時流に流されず、権勢にへつらわず、己が信念を貫く姿・・・私もかくありたいと思っています
長宗我部元親:お前はすでに反骨を知っている。幸村は幸村のままであればよい
前田慶次:・・・けど、そうだな。俺らみたいにってんなら、まず形から入ってみちゃどうだい?
くのいち:ちょっと・・・
真田幸村:形から、とおっしゃいますと?
長宗我部元親:凄絶な想いを形で表すか。それもまたよし
真田幸村:なるほど、お二人のような姿をすればよいのですか。まず化粧をすればよろしいのでしょうか? それとも髪を・・・
くのいち:だーっ! ダメですって!信之様が泣いちゃいますよ、幸村様!
前田慶次
会話イベント名 会話内容
馬鹿にもわかる・・・・ 直江兼続:どうした、三成。難しい顔をして。またもめ事か?
石田三成:俺の志、馬鹿にはわからぬ
前田慶次:そいつはダメだ
直江兼続:慶次・・・
石田三成:不愉快だな。立場も責任も放り出して、ふらふらしているだけの傾奇者が、俺に意見するか
前田慶次:そうさ。あんたは志も高くて、知恵もある。実に立派な御仁だ
前田慶次:けどな、わかってんだろ、世の中、馬鹿ばっかりなんだよ
前田慶次:俺みたいな馬鹿にもわかるように話せないと、あんたは何も変えられやしねえぜ
石田三成:・・・効いた風なことを
前田慶次:おっと、本気で怒らせちまったか?
直江兼続:いや、結構堪えたのだろう。よく言ってやってくれた
前田慶次:難儀な御仁だねえ。あんたもよくつきあってられるよ
直江兼続:そう言うな。まっすぐで気持ちのいい男だ。私は気に入っている。
前田慶次:俺にはそういうあんたのほうが面白いがね。ま、見届けさせてもらうさ
幸村、ぐれる 真田幸村:慶次殿の「傾き」と元親殿の「反骨」・・・これは近しいものなのでしょうか
前田慶次:ああん? 俺は好きなように生きてるだけだ。よくわかんねえな
長宗我部元親:生き様はすべて、一人一人のもの。他者と比べることなど、何の意味もない
真田幸村:なるほど・・・。これは私が浅はかでした。申し訳ありません
くのいち:結局、好き勝手やってるだけでしょ?幸村様が教えを請うようなものはありませんよー
真田幸村:失礼なこと申すな
真田幸村:お二方の時流に流されず、権勢にへつらわず、己が信念を貫く姿・・・私もかくありたいと思っています
長宗我部元親:お前はすでに反骨を知っている。幸村は幸村のままであればよい
前田慶次:・・・けど、そうだな。俺らみたいにってんなら、まず形から入ってみちゃどうだい?
くのいち:ちょっと・・・
真田幸村:形から、とおっしゃいますと?
長宗我部元親:凄絶な想いを形で表すか。それもまたよし
真田幸村:なるほど、お二人のような姿をすればよいのですか。まず化粧をすればよろしいのでしょうか? それとも髪を・・・
くのいち:だーっ! ダメですって!信之様が泣いちゃいますよ、幸村様!
酒の好み 上杉謙信:まずは一献
前田慶次:こいつはどうも。謙信公のご相判にあずかれるとは、光栄だね
豊臣秀吉:まっこと、ありがたいことじゃ!・・・っくー、これはまたよい酒じゃのう!
島津義久:ふむ、清酒か。軍神はさすが上品と見える
上杉謙信:………………
前田慶次:島津の口には合わなかったかい?
島津義久:かほどの美酒に不満などあろうか。焼酎であればなおよかったがな
豊臣秀吉:それもよさそうじゃのう!南蛮のワインもまた格別じゃぞ!
前田慶次:ま、うまい酒は世の中にたくさんあるさ
前田慶次:けど、大事なのは、その酒を酌み交わせる友がいるってことだわな
上杉謙信:・・・至言なり
筒自慢 石川五右衛門:見てみろよ、これが俺様自慢の大筒でい!この色、このつや、この形状、何をとっても一級よ!
徳川家康:おお、これは見事なものですな
小少将:へ〜、そんなので自慢できちゃうんだ。何も知らないって幸せね♡
小少将:それよりこっちは・・・
徳川家康:む?
小少将:家康さんのは立派だわ。撃つとこ見せてもらいたいくらい
前田慶次:その勝負、家康の勝ちだねえ
前田慶次:己の得物を自慢しているようじゃあ、いつまでも大きい男にゃなれやしねえさ
お礼 片倉小十郎:め、眼鏡が・・・眼鏡がなくて・・・何も見えません・・・
前田慶次:眼鏡ってのは、こいつかい?
片倉小十郎:ああ、すみません。私、これがなくては何もできないのでございます・・・
片倉小十郎:って、これは眼鏡ではございません。しめ縄でございます!
前田慶次:おっと、すまねえ。間違えちまった。
片倉小十郎:絶対わざとやっていらっしゃいますね・・・
前田慶次:今度は大丈夫だ、ほらよ
片倉小十郎:おお! これこそ私の命とも言うべき眼鏡!これで間違いございません!
片倉小十郎:なんとお礼をしてよいやら
前田慶次:たいしたことじゃない。気にしなさんな
前田慶次:お礼なんざ、その眼鏡で十分さ

慶次は小十郎の眼鏡を奪い、去って行った
織田信長
会話イベント名 会話内容
豊久の決意 島津豊久:………………
島津豊久:・・・う
島津豊久:・・・あ、あれ?俺は・・・確か・・・討死して・・・
島津豊久:それじゃ・・・ここは・・・あの世か?
豊臣秀吉:その通り!よう来たのう、豊久!
島津豊久:う、うわ! 秀吉様! なんで!?
豊臣秀吉:なにをボケとるんじゃ。早う総大将にごあいさつせんか
島津豊久:総大将・・・?
豊臣秀吉:上様!新兵が参りましたぞ!
織田信長:・・・で、あるか
島津豊久:信長!? なんで、どういうことだよ!
豊臣秀吉:こりゃ無礼であろう! あの世をしろしめすのは、第六天魔王たる信長様に決まっとろうが!
島津豊久:冗談じゃない!たとえ死んだって、織田の家臣になんかなるもんか!
豊臣秀吉:なんと。豊久、お前、謀反を起こそうてか
島津豊久:そもそも家臣じゃねえし!
織田信長:是非もなし
豊臣秀吉:ははっ、可哀想じゃがやむを得ませぬ!ここより下はもっとキツいが、覚悟せいよ、豊久!
島津豊久:来るなら来い!島津は絶対に諦めない!
島津豊久:うおおおおおおおおっ!!
島津義弘:・・・何事か。やかましいぞ
島津豊久:・・・あ、あれ? 夢?
島津義弘:夢でうなされて飛び起きるとは、どこまでガキか。大戦を前に怯えておるのか
島津豊久:いいえ! 断じてそのような!
島津義弘:だったら、さっさと寝ろ。明日、無様をさらしたら許さんぞ
島津豊久:はい!・・・夢か。そうか・・・
島津豊久:………………
島津豊久:・・・絶対、死なない

時に関ヶ原合戦前夜であった・・・
踊り天下一 ある日、阿国は織田信長に召し出され、舞を披露していた
流麗に舞う阿国。しかし、ふと動きを止め、ある一点を見つめた

森蘭丸:おや?どうしたのでしょう・・・
織田信長:………………

間もなく何事もなかったように阿国は舞を続け、終わると信長に一礼した

織田信長:………………
阿国:お目汚しどした
森蘭丸:阿国様は、舞の途中で一度、動きを止められましたね。あれは・・・
織田信長:お蘭。いらぬことを申すな
森蘭丸:・・・ははっ。差し出口、申し訳ございません
織田信長:見事な舞であった。褒美を取らす
阿国:おおきに。お慰みになったら、嬉しおす

阿国が信長の屋敷を出ると、雑賀孫市が待ち構えていた

雑賀孫市:なんで邪魔したんだい、阿国さん
阿国:孫市様、ごきげん麗しゅう。いきなりなんのお話どすやろ
雑賀孫市:おとぼけはなしだ。信長を撃つ、せっかくの好機だったってのに・・・
阿国:うちはうちの舞を邪魔されたなかっただけ。孫市様、無粋はあきまへんえ
雑賀孫市:・・・それにしても、女子の一睨みで俺が撃てなくなるとはね
雑賀孫市:並の武芸者じゃ及びもつかねえ気迫だ。さすが天下一の舞ってとこかね
踊り好き プレイヤーが信長のもとを訪ねると、そこには阿国がいた

織田信長:予が謡うは「死のうは一定」ただひとつ。舞うは「敦盛」ただひとつよ
阿国:人間五十年、天下の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり・・・信長様はこの謡いが、ほんお好きなんどすなあ
柳生宗矩:舞の話かい、ちょっとゴメンよォ。おじさんは能が大好きでねェ
柳生宗矩:突然ひとんちに押しかけて舞うなんて日常茶飯事さァ。一差し舞わせてもらうよォ
阿国:それはえらい迷惑どすけど、そんなんも愉して、よろしおすなあ
織田信長:死のうは一定、忍び草には何をしょぞ
阿国:何しょうぞ、くすんで、一期は夢ぞ、ただ狂え

プレイヤーの選択肢:粋だね
柳生宗矩:へえ、わかるのかい。さすがだ
柳生宗矩:そんじゃ、そんな感じで、おじさんと一緒に連舞一差し、いかがかなァ

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プレイヤーの選択肢:意味がわからないよ
柳生宗矩:真面目だねェ。歌や舞は考えるんじゃなくて感じなきゃァ
柳生宗矩:そんじゃ、そんな感じで、おじさんと一緒に連舞一差し、いかがかなァ
まんじゅう事件 プレイヤーの温泉まんじゅうが盗み食いされた。そこでプレイヤーは信玄に事件解決を依頼した
事件の鍵は、現場に落ちていたかんざし。これを一目見ると信玄は目を光らせた

武田信玄:現場に落ちておったのはこの女物のかんざし。都で人気のかの店の品で一点ものなんじゃ
武田信玄:ゆえに下手人は女・・・と見せて実は男と見た!そこで容疑者を集めてみたよ

上杉謙信:確かに謙信を、女の子ではという者もいるが、無実だ
織田信長:確かに信長は祭で女子の姿で踊ることはあるが、無実よ
長宗我部元親:確かに俺は昔、姫若子と呼ばれていた。だが、その嫌疑に抗おう、熱く!

犯人は・・・

プレイヤーの選択肢:元親・・・っぽいかな
違う・・・違うぞ、プレイヤー!お前は思い込みという闇の迷宮に迷い込んでいる!
武田信玄:言い訳もなに言ってるかわからんよ。ほれ、きりきりお縄につかんかね

元親は抗議したが認められず、まんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

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プレイヤーの選択肢:信玄だ!
武田信玄:な・・・なにを言っとるのだね、プレイヤー・・・。なにか証拠でもあるのかね?
長宗我部元親:あるな。お前はかんざしを見るなり、知っていた・・・それがどこの店のもので、一点ものということまでな
プレイヤーは、元親の言うとおりだとうなずく

長宗我部元親:それを知っているのは、かんざしの持ち主だから・・・そう、犯人はお前だ! 信玄!
武田信玄:あいつが・・・あのまんじゅうが悪いんじゃー!わしは疲れてて甘いものが食べたかったんじゃー!

信玄は連れていかれてまんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

長宗我部元親:疲れていて、甘いものが食べたかった、か・・・ある意味、まんじゅうの犠牲者だったのかもしれんな・・・
明智光秀
会話イベント名 会話内容
子煩悩 明智光秀:………………
北条氏康:どうした、深刻な面して。謀反でも起こすのかい?
明智光秀:・・・戯れでもそのような冗談はおやめください。娘がまた飛び出してしまいまして・・・
北条氏康:ああ、あの元気な嬢ちゃんか
本多忠勝:また行方知れずか。そなたも気苦労が絶えぬな
明智光秀:まったくです。どうして、あのように育ってしまったのか・・・
北条氏康:その点、うちの娘に真面目なモンだ。ちっと真面目過ぎる気もするが・・・
明智光秀:………………
本多忠勝:生真面目といえば、我が娘も同様。融通は利かぬが、まっすぐな気性は美徳と申せよう
明智光秀:・・・お待ちを。我が娘とて、不真面目ゆえに放蕩を繰り返しているわけではありません
明智光秀:むしろ何事にも真剣に取り組み、好奇心旺盛であるからこそ、後先考えず・・・
北条氏康:・・お前、娘にどうさせたいんだよ
本多忠勝:親馬鹿よ
主君選び 明智光秀が藤堂高虎を訪ねたとき、ちょうど高虎の家臣が退出するところであった

明智光秀:・・・おや、今のは?
藤堂高虎:待たせたな、光秀殿。どうかしたか?
明智光秀:先ほどのご家臣は、確か以前、あなたの家を出奔されたのではありませんでしたか
藤堂高虎:ああ。帰参を願い出てきたので、許したところだ
明智光秀:・・・それはまた、寛大な
藤堂高虎:忠義だ何だと俺が言ったところで、耳を貸す者はおるまい
明智光秀:・・・お戯れを
藤堂高虎:仕えるべき主は、己で決めればよい
藤堂高虎:見聞を広め、なお俺を選んでくれたのなら、むしろありがたいことだ
明智光秀:なるほど。ご立派なお考えです
藤堂高虎:あんたも仕える主はよくよく考えるといいな
明智光秀:………………
愛煙家 プレイヤーが氏康の元を訪れると、光秀が氏康の煙管と取り上げ、なにか説得していた

明智光秀:煙を体に入れて、健康によいわけがありません。その煙を、まわりにいる身近な人まで吸うことになる
明智光秀:私同様、氏康殿も奥方のことを大事にお思いのはず・・・ですから・・・!
北条氏康:かみさんは確かに大事だけどよ・・・。俺はあいつほど吸ってねえぞ?

プレイヤー一行は柳生宗矩の部屋を訪ねた。煙が充満して、まるで仙人だ

柳生宗矩:こいつは薬だよォ、薬ィ。腹が立たないし、心が安らぐ・・・長生きの薬さァ
明智光秀:前が見えない!これはひどい!
柳生宗矩:・・・わかったよォ、煙をなんとかすりゃあいいんだね。プレイヤー、なんか考えない?

プレイヤーの選択肢:煙を遠ざければ?
柳生宗矩:なるほどね、いい考えだァ

宗矩は長い長い煙管を用意し、雁首を部屋の外に出して、煙草に火をつけた

柳生宗矩:火をつけるのが面倒で、ひと吸いひと吸い、滅茶苦茶肺が鍛えられるけどねェ
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プレイヤーの選択肢:火をつけなければ?
柳生宗矩:要は吸わせないってことかァ。意見の相違を、強権をもって封じ込めるってのは・・・
柳生宗矩:おじさん賛成の立場な人なんだけど、こんな嗜好品くらいいいじゃない。寂しいなァ・・・
戦国ばっさり相談所1 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:我こそは本多平八郎忠勝!悩みある者よ、我に挑めい!
綾御前:綾です、よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます、久秀です

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。丹羽在住の匿名希望さん
匿名希望(明智光秀):最近、主君の横暴に困っていて・・・。もう謀反するしかないかなと・・・追い詰められていて・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと仕事の量が多くて・・・なのに主は笑ってばかりで・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと娘の落ち着きがなくて・・・すぐに・・・

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
石川五右衛門
会話イベント名 会話内容
幸村の背中 ある日、阿国が林道を歩いていると、プツリと嫌な音がした

阿国:ややわあ、草履の鼻緒が切れてしもた。よう歩けへんし、どないしよ・・・
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

そう言うと、幸村は阿国に背を向けて跪いた

阿国:背負うてくれはりますの? 優しいお人やこと。・・・ほな、重かったら堪忍

阿国が幸村に身体を預けると、幸村は軽々と背負い、林道を歩き始めた。

行く手に町が見えてきたその時・・・

石川五右衛門:やいやいやい!誰の許しで阿国さんを、あ、背負ってるんだ〜!
阿国:やあ、五右衛門様、うちがお願いしたんどす。この人の背中、大きいしあったかいわあ
石川五右衛門:い、いけねえ阿国さん! それを言うなら、俺の背中はもっと大きくて熱いですぜ。ほら、ほら!

そうこうするうちに下駄屋の前に到着した

阿国:おおきに。幸村様はほんにええお人や。草履が直ったら出雲に連れていの

幸村が阿国と別れて歩きだすと、五右衛門が追いかけてきた

石川五右衛門:待ちやがれ! てめえの悪だくみはお見通しよ!阿国さんをおんぶしたくて草履に細工しやがったな!
真田幸村:それは誤解です。私にはそんな器用なまねはできません
石川五右衛門:なら百歩譲って偶然だとしてもだ、阿国さんをおぶったのに下心がねえとは言わせねー!

ふと見ると、二人の行く手に今川義元がうずくまっている

今川義元:蹴鞠りすぎて履物が壊れてしまったの。裸足で歩くと足がチクチクして痛いの! の!
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

幸村は今川義元を背負うと、先で待たせてあるという義元の輿を目指して歩きだした

石川五右衛門:うおお、すまねえ幸村! 俺の了見が狭かった!あんたは正真正銘、あ、心優しい男だぜー!
送り狼 石川五右衛門:俺様が雇った狼藉者に、阿国さんを襲わせる・・・。あわやというところで、俺様が駆けつける・・・
石川五右衛門:あ、完璧〜!今日こそ阿国さんにいいとこ見せてやれるぜえ!
宮本武蔵:・・・片づいたか?女を襲うなんて、卑怯な奴らめ!
阿国:ほんおおきに。武蔵様が通りがかってくれて助かりましたえ
宮本武蔵:このぐらいどうってこたあねえ、あんたも気をつけなよ
阿国:お強いんどすなあ。ほんに頼りになるお人やわ
宮本武蔵:ちょ・・・よせ!女は修行の邪魔なんだよ!
阿国:そんないけず言わはって。照れてはるんどすか? かいらしわあ
宮本武蔵:だあああああっ! くっつくな!!
石川五右衛門:・・・よし、そろそろいいか?
石川五右衛門:あ、待ちやがれ! 阿国さんに手ぇ出す奴は、この俺様が許さねえ! ・・・あれ? 阿国さんは?
片倉小十郎:賊が現れたとうかがい、駆けつけてみれば・・・。これは大物・・・取り押さえさせていただきます
石川五右衛門:ちょ、待て!どういうことだよ、これはあああ!!
風呂嫌い 石川五右衛門:あ、五右衛門様、参上〜!甲斐のお宝、みんないただくぜ〜
武田信玄:威勢がよいのう。甲斐の宝は何より人、わしの家臣をみんなさらう気かね
石川五右衛門:つまんねえこと言ってんなよ。甲斐と言えば金山だろ! 金!
武田信玄:山一つ抱えていくかね? まさか天下の大泥棒、金の一つかみでは満足できまい
石川五右衛門:ぬうう・・・
武田信玄:それより一風呂浴びていってはどうじゃ。たくさんある秘湯も甲斐の宝じゃ。案内するよ
石川五右衛門:・・・いや、いらねえ
武田信玄:ほう? それはまたなぜかね?
石川五右衛門:風呂って聞くと、なんか嫌な予感がするんだよ!じゃあな! 今日のところは見逃してやらあ!
筒自慢 石川五右衛門:見てみろよ、これが俺様自慢の大筒でい!この色、このつや、この形状、何をとっても一級よ!
徳川家康:おお、これは見事なものですな
小少将:へ〜、そんなので自慢できちゃうんだ。何も知らないって幸せね♡
小少将:それよりこっちは・・・
徳川家康:む?
小少将:家康さんのは立派だわ。撃つとこ見せてもらいたいくらい
前田慶次:その勝負、家康の勝ちだねえ
前田慶次:己の得物を自慢しているようじゃあ、いつまでも大きい男にゃなれやしねえさ
上杉謙信
会話イベント名 会話内容
時代は鉄砲 武田信玄:うう〜む
伊達政宗:なぜわからん! 刀や槍で戦う時代は終わった!これからは鉄砲こそが戦の主流となるのじゃ!
武田信玄:うう〜む

伊達政宗は鉄砲を構え、林檎の木に狙いを定める。次の瞬間、林檎がたわわになった枝がどさりと落ちた

伊達政宗:どうじゃ、刀では離れた枝は切れぬし、弓矢ではこうも太い枝は落とせぬじゃろう!

武田信玄は落ちた林檎を拾い上げると、頭に載せた

武田信玄:そんなに優れた武器ならば、わしの頭の上の林檎を撃ち抜いてごらん

伊達政宗は仕方なく銃を構えた。だが腕が震えて狙いが定まらない

武田信玄:どうしたどうした?わしを撃てば武田騎馬隊が黙ってないよ

調子に乗った信玄は、頭に林檎を載せたまま踊り始めた

伊達政宗:ええい、動くな! くっ!
上杉謙信:・・・貸せ

謙信は政宗から鉄砲を奪うと、ろくに狙いも定めず撃ち放つ

武田信玄:ほう、林檎が木端微塵じゃ
伊達政宗:なんという無茶を!・・・だが、これで鉄砲の威力がわかったであろう
上杉謙信:つまらぬ玩具だ。宿敵、我らが刃で一戦交えん!
武田信玄:ふむ、やるかね
伊達政宗:ええい、石頭め!
酒の好み 上杉謙信:まずは一献
前田慶次:こいつはどうも。謙信公のご相判にあずかれるとは、光栄だね
豊臣秀吉:まっこと、ありがたいことじゃ!・・・っくー、これはまたよい酒じゃのう!
島津義久:ふむ、清酒か。軍神はさすが上品と見える
上杉謙信:………………
前田慶次:島津の口には合わなかったかい?
島津義久:かほどの美酒に不満などあろうか。焼酎であればなおよかったがな
豊臣秀吉:それもよさそうじゃのう!南蛮のワインもまた格別じゃぞ!
前田慶次:ま、うまい酒は世の中にたくさんあるさ
前田慶次:けど、大事なのは、その酒を酌み交わせる友がいるってことだわな
上杉謙信:・・・至言なり
軍略講義時間の短長 プレイヤーが左近を訪れると、そこには元就と謙信がいた

島左近:俺は普段、信玄公に軍略を教わってるんだが、お二方も軍略じゃあ、右に出る者がない方々だ
島左近:で、お二方からも軍略を学んでおこうと思ってね、まず、謙信公、お願いします
上杉謙信:すなわち破邪顕正の四字
島左近:・・・軍略、以上ですかい?
毛利元就:謙信公は天才だからね。天才からの学ぶのは難しいよ。じゃあ、次は丁寧な凡人の私が教える番かな。まず・・・

それから3日、元就は、昼夜ぶっとおしで冗長な講義を続けた

島左近:すみません、冗長・・・いや、情報量が多すぎてちょっと、軍略とはなにかってのがわからないんですが
毛利元就:そりゃわかるわけないさ。まだ、話の枕、前置きの部分しかしゃべってないからね
島左近:勘弁してくださいよ・・・

プレイヤーと左近はその場を離れ、眠ってしまった。ただ謙信はひとり、満足そうにうなずいていた

上杉謙信:元就の言葉、至言なり
まんじゅう事件 プレイヤーの温泉まんじゅうが盗み食いされた。そこでプレイヤーは信玄に事件解決を依頼した
事件の鍵は、現場に落ちていたかんざし。これを一目見ると信玄は目を光らせた

武田信玄:現場に落ちておったのはこの女物のかんざし。都で人気のかの店の品で一点ものなんじゃ
武田信玄:ゆえに下手人は女・・・と見せて実は男と見た!そこで容疑者を集めてみたよ

上杉謙信:確かに謙信を、女の子ではという者もいるが、無実だ
織田信長:確かに信長は祭で女子の姿で踊ることはあるが、無実よ
長宗我部元親:確かに俺は昔、姫若子と呼ばれていた。だが、その嫌疑に抗おう、熱く!

犯人は・・・

プレイヤーの選択肢:元親・・・っぽいかな
違う・・・違うぞ、プレイヤー!お前は思い込みという闇の迷宮に迷い込んでいる!
武田信玄:言い訳もなに言ってるかわからんよ。ほれ、きりきりお縄につかんかね

元親は抗議したが認められず、まんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:信玄だ!
武田信玄:な・・・なにを言っとるのだね、プレイヤー・・・。なにか証拠でもあるのかね?
長宗我部元親:あるな。お前はかんざしを見るなり、知っていた・・・それがどこの店のもので、一点ものということまでな
プレイヤーは、元親の言うとおりだとうなずく

長宗我部元親:それを知っているのは、かんざしの持ち主だから・・・そう、犯人はお前だ! 信玄!
武田信玄:あいつが・・・あのまんじゅうが悪いんじゃー!わしは疲れてて甘いものが食べたかったんじゃー!

信玄は連れていかれてまんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

長宗我部元親:疲れていて、甘いものが食べたかった、か・・・ある意味、まんじゅうの犠牲者だったのかもしれんな・・・
お市
会話イベント名 会話内容
女子会1 甘味でも定評のある、とある飯屋のお屋-----
戦系女子で知られる女武将たちの女子会が開かれていた

甲斐姫:このお団子最高! あと十本はいける!
小少将:・・・太るわよ。知ってた? 夜食べた甘いものは全部太ももにつくって
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!
お市:でも、最近は「ぽっちゃり」が人気だって聞きましたけど
小少将:馬鹿ね、そんなの真に受けて。男の言うぽっちゃりは、ぽっちゃりじゃないの
甲斐姫:えー! だから先言ってって!
小少将:それはそうと、直虎、その体、何使ってるのよ?秘伝の美容法? それとも南蛮の薬?
井伊直虎:い、い、いえ、特に何も・・・
小少将:出た出た「特に何も!」あらゆる美容法を駆使してる女の台詞よ
小少将:実はその鎧にからくりがあるんじゃないの?正直に白状しなさいよ
井伊直虎:すみません、でも本当に・・・
井伊直虎:井伊家家訓! 潔白はその身をもって証明すべし!たあっ!

直虎は一思いに鎧を脱ぎ捨てた

甲斐姫:おお、正真正銘、見事なまでのバインバイン!
小少将:なーんだ、つまらない
井伊直虎:すいませんすいません。つまらないもの見せちゃってすいません
お市:・・・あ、そう言えば!おいしいおまんじゅうを持ってきてたんでした
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!

戦系女子のおしゃべりは途切れることがなく、女子会は夜遅くまで続いた
女子会2 飯屋の座敷を借り切って行われた戦系女子たちの女子会-----
すでに深夜を過ぎ、ぐだぐだの様相を呈していた

小少将:だーかーらー、甲斐は男が欲しいの欲しくないの?
甲斐姫:欲しいわよ。死ぬほど欲しいに決まってるじゃないよ
井伊直虎:あの・・・でしたら、こんなのどうでしょう?

直虎は古い小箱を取り出すと、慎重にふたを開ける。中には小さな狸の置物が入っていた。
古くから井伊家に伝わるまじない道具で、狸の腹をさすりながら願いを唱えるとかなうという

小少将:うわ、汚い狸。信じろって言うほうが無理
甲斐姫:あたしは信じる! てかもう、お狸様にかける!いい男いい男いい男いい男!

甲斐姫は狸のお腹をぐりぐりさすりながら唱えた

お市:もう少し具体的なほうがよくないでしょうか?いい男にもいろいろありますし。長政様みたい・・・とか
甲斐姫:じゃあ、優しくで包容力があってあたしを愛してくれて面白くて少年のような一面もあって信念を持ってる男
小少将:そんな男いる? あたしなら断然財力ね。あとは・・・不幸を吹っ飛ばして笑ってくれる人・・・かしら
お市:私は長政様がいるので・・・
小少将:はいはい知ってるわ。直虎、ほら、あなたは?
井伊直虎:あの私は結婚とかはいいので、背が・・・。小さくて華著にしてください・・・お狸様お願いします!

その時、狸の腹が強い光を放った

甲斐姫:ちょ、何これ! あたしは男が欲しいって言ったの!男になりたいなんて言ってないわよ!
小少将:やだ、あなた甲斐? ははは、傑作。確かに底知れない包容力があるわ。信念も持ってるし
お市:サル! じゃなくて・・・小少将さん?サルといえば明るいだけが取り得ですものね
甲斐姫:市はわかるとして、じゃ、直虎は・・・
井伊直虎:皆さんを見る目線が上・・・。はうん、感激です!

もはや雑魚寝状態となった戦女子たちは、そろって楽しい夢を見ていた
結婚物語1 甲斐姫:あ〜、なんでこう、いい出会いがないかなあ。花も恥じらう乙女が、戦働きばっかなんて・・・
お市:戦で働き過ぎるからじゃ・・・
甲斐姫:え、なに?
お市:いえ、なんでもありません
濃姫:馬鹿馬鹿しい。武家の結婚なんて、政略の道具にしか過ぎないでしょうに
甲斐姫:え〜、そういうもの?
お市:そう言い切ってしまうのは寂しいですが・・・、政略結婚が多いのは確かでしょうね
甲斐姫:ああ、あんたらもそうだもんね。姫様もそうだし、ええと・・・
甲斐姫:信長・濃姫、長政・市、宗茂・ァ千代、信之・稲・・・
甲斐姫:………………
お市:あの・・・大丈夫・・・?
甲斐姫:みんなアツアツじゃん! いいなあ、政略結婚!あたしも政略結婚したい! お館様〜!
お市:………………
濃姫:………………
お市:・・・お兄様と、熱々なんですか?
濃姫:さあね
BGM 勝家とお市が夕日を見つめていた

柴田勝家:年のせいでござろうか・・・。近頃、夕日が、胸に響きまする
お市:勝家があの夕日をどのように感じているのか、市も、感じてみたい・・・
お市:市が、勝家の年になったとき、また二人で夕日を見れば、わかるのでしょうか
柴田勝家:お市様・・・
長宗我部元親:・・・いい雰囲気だな

プレイヤーの選択肢:しっとりした曲を
長宗我部元親:任せろ

元親はしっとりした曲を奏でた。勝家とお市はお互いをじっと見つめ合う・・・

柴田勝家:元親!いつからそこに?
お市:全然気づきませんでした・・・。いい曲で・・・なんだか・・・
長宗我部元親:驚かせてすまなかった。あらためて一曲奏でさせてもらおう

夕日の中、プレイヤーと勝家とお市は元親の楽の音に聞き入った

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:激しい曲を!
長宗我部元親:そうだ! そんないい雰囲気に抗おう!熱く!

元親し激しい曲を大音量で奏でた。お市と勝家が驚く

お市:えっ? えっ?こ、これは、どうすれば・・・?
柴田勝家:ふん! ふん!

勝家は曲にあわせて激しく頭を前後に振り始めた。お市は、恐怖の表情を浮かべて逃げ出した
阿国
会話イベント名 会話内容
幸村の背中 ある日、阿国が林道を歩いていると、プツリと嫌な音がした

阿国:ややわあ、草履の鼻緒が切れてしもた。よう歩けへんし、どないしよ・・・
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

そう言うと、幸村は阿国に背を向けて跪いた

阿国:背負うてくれはりますの? 優しいお人やこと。・・・ほな、重かったら堪忍

阿国が幸村に身体を預けると、幸村は軽々と背負い、林道を歩き始めた。

行く手に町が見えてきたその時・・・

石川五右衛門:やいやいやい!誰の許しで阿国さんを、あ、背負ってるんだ〜!
阿国:やあ、五右衛門様、うちがお願いしたんどす。この人の背中、大きいしあったかいわあ
石川五右衛門:い、いけねえ阿国さん! それを言うなら、俺の背中はもっと大きくて熱いですぜ。ほら、ほら!

そうこうするうちに下駄屋の前に到着した

阿国:おおきに。幸村様はほんにええお人や。草履が直ったら出雲に連れていの

幸村が阿国と別れて歩きだすと、五右衛門が追いかけてきた

石川五右衛門:待ちやがれ! てめえの悪だくみはお見通しよ!阿国さんをおんぶしたくて草履に細工しやがったな!
真田幸村:それは誤解です。私にはそんな器用なまねはできません
石川五右衛門:なら百歩譲って偶然だとしてもだ、阿国さんをおぶったのに下心がねえとは言わせねー!

ふと見ると、二人の行く手に今川義元がうずくまっている

今川義元:蹴鞠りすぎて履物が壊れてしまったの。裸足で歩くと足がチクチクして痛いの! の!
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

幸村は今川義元を背負うと、先で待たせてあるという義元の輿を目指して歩きだした

石川五右衛門:うおお、すまねえ幸村! 俺の了見が狭かった!あんたは正真正銘、あ、心優しい男だぜー!
送り狼 石川五右衛門:俺様が雇った狼藉者に、阿国さんを襲わせる・・・。あわやというところで、俺様が駆けつける・・・
石川五右衛門:あ、完璧〜!今日こそ阿国さんにいいとこ見せてやれるぜえ!
宮本武蔵:・・・片づいたか?女を襲うなんて、卑怯な奴らめ!
阿国:ほんおおきに。武蔵様が通りがかってくれて助かりましたえ
宮本武蔵:このぐらいどうってこたあねえ、あんたも気をつけなよ
阿国:お強いんどすなあ。ほんに頼りになるお人やわ
宮本武蔵:ちょ・・・よせ!女は修行の邪魔なんだよ!
阿国:そんないけず言わはって。照れてはるんどすか? かいらしわあ
宮本武蔵:だあああああっ! くっつくな!!
石川五右衛門:・・・よし、そろそろいいか?
石川五右衛門:あ、待ちやがれ! 阿国さんに手ぇ出す奴は、この俺様が許さねえ! ・・・あれ? 阿国さんは?
片倉小十郎:賊が現れたとうかがい、駆けつけてみれば・・・。これは大物・・・取り押さえさせていただきます
石川五右衛門:ちょ、待て!どういうことだよ、これはあああ!!
踊り天下一 ある日、阿国は織田信長に召し出され、舞を披露していた
流麗に舞う阿国。しかし、ふと動きを止め、ある一点を見つめた

森蘭丸:おや?どうしたのでしょう・・・
織田信長:………………

間もなく何事もなかったように阿国は舞を続け、終わると信長に一礼した

織田信長:………………
阿国:お目汚しどした
森蘭丸:阿国様は、舞の途中で一度、動きを止められましたね。あれは・・・
織田信長:お蘭。いらぬことを申すな
森蘭丸:・・・ははっ。差し出口、申し訳ございません
織田信長:見事な舞であった。褒美を取らす
阿国:おおきに。お慰みになったら、嬉しおす

阿国が信長の屋敷を出ると、雑賀孫市が待ち構えていた

雑賀孫市:なんで邪魔したんだい、阿国さん
阿国:孫市様、ごきげん麗しゅう。いきなりなんのお話どすやろ
雑賀孫市:おとぼけはなしだ。信長を撃つ、せっかくの好機だったってのに・・・
阿国:うちはうちの舞を邪魔されたなかっただけ。孫市様、無粋はあきまへんえ
雑賀孫市:・・・それにしても、女子の一睨みで俺が撃てなくなるとはね
雑賀孫市:並の武芸者じゃ及びもつかねえ気迫だ。さすが天下一の舞ってとこかね
踊り好き プレイヤーが信長のもとを訪ねると、そこには阿国がいた

織田信長:予が謡うは「死のうは一定」ただひとつ。舞うは「敦盛」ただひとつよ
阿国:人間五十年、天下の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり・・・信長様はこの謡いが、ほんお好きなんどすなあ
柳生宗矩:舞の話かい、ちょっとゴメンよォ。おじさんは能が大好きでねェ
柳生宗矩:突然ひとんちに押しかけて舞うなんて日常茶飯事さァ。一差し舞わせてもらうよォ
阿国:それはえらい迷惑どすけど、そんなんも愉して、よろしおすなあ
織田信長:死のうは一定、忍び草には何をしょぞ
阿国:何しょうぞ、くすんで、一期は夢ぞ、ただ狂え

プレイヤーの選択肢:粋だね
柳生宗矩:へえ、わかるのかい。さすがだ
柳生宗矩:そんじゃ、そんな感じで、おじさんと一緒に連舞一差し、いかがかなァ

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プレイヤーの選択肢:意味がわからないよ
柳生宗矩:真面目だねェ。歌や舞は考えるんじゃなくて感じなきゃァ
柳生宗矩:そんじゃ、そんな感じで、おじさんと一緒に連舞一差し、いかがかなァ
くのいち
会話イベント名 会話内容
素朴な疑問 ここは人里離れた山奥の小さな庵・・・。諸国から手だれの忍びが一人また一人と集まってきた

くのいち:今日は皆さんお集まりということでー、忍びの里に届いたお便りを紹介しちゃいまーす!
くのいち:「近頃の忍びは派手な格好でまるで忍んでいません、これを忍びと呼んでいいものでしょうか?」
くのいち:相模国、足軽の妻さんからのお便りです
ねね:こら! 半蔵のことだよ
服部半蔵:・・・お主に言われる筋合いはない
ねね:あたしのは動きやすさ重視ってだけ。無駄を省いた、これぞ主婦の知恵だよ!
くのいち:奥さん、それにしたって省きすぎじゃ・・・
ねね:さては、みんなこんなのが着たいんだね?任せて! 四人おそろいで作ってあげるよ!
風魔小太郎:まさに混沌・・・
服部半蔵:・・・滅
ねね:あらら、イマイチな反応。おそろいが恥ずかしいんだったら・・・うん、色違いがいい
ねね:小太郎は赤、半蔵は青、女の子は桃色がいいよね。四人そろって登場したら、きっと戦場に映えるよ
くのいち:いやいや、目立っちゃダメだって話で。とりあえず、次のお便りまいりまーす

忍びたちの会合は夜更まで続いた
武将番付 毛利元就、小早川隆景親子が読書をしていると、武田の忍びが現れた

くのいち:にゃはーん! 旦那、今こんなものが巷をにぎわしてるのをご存じで?
毛利元就:これは? 「上司にしたい武将番付」か。ふむ、兵の生の声とは面白いね
小早川隆景:五位北条氏康、四位武田信玄、三位豊臣秀吉・・・いずれも民の心をつかんだ名将ですね
くのいち:欄外の選んだ理由にもご注目。「庶民派秀吉様は足軽の気持ちがわかってる」
小早川隆景:「小田原の安定感は神」 「信玄公最高」・・・なるほど
毛利元就:そして堂々の一位はやはり謙信公だね。「軍神のご加護で何があっても死ななそう」か。
毛利元就:信長公はもっと票を伸ばしてくるかと思ったけれど、六位止まり。ま、彼が上司では精神的にきついだろうね
小早川隆景:「やり方が性急に過ぎる。後に火種を残しかねない」・・・これはまさか!
くのいち:心当たりでも?
小早川隆景:・・・いえ、気のせいでしょう。ちなみに父上は、上司にしたくない武将の三位です
小早川隆景:理由は「話が長い」 「話がつまらない」 「説教くさい」
毛利元就:・・・はずれていないのがまた悲しいね。まさか、これを見せるために?

しかし、忍びの姿はすでに消えていた
幸村、ぐれる 真田幸村:慶次殿の「傾き」と元親殿の「反骨」・・・これは近しいものなのでしょうか
前田慶次:ああん? 俺は好きなように生きてるだけだ。よくわかんねえな
長宗我部元親:生き様はすべて、一人一人のもの。他者と比べることなど、何の意味もない
真田幸村:なるほど・・・。これは私が浅はかでした。申し訳ありません
くのいち:結局、好き勝手やってるだけでしょ?幸村様が教えを請うようなものはありませんよー
真田幸村:失礼なこと申すな
真田幸村:お二方の時流に流されず、権勢にへつらわず、己が信念を貫く姿・・・私もかくありたいと思っています
長宗我部元親:お前はすでに反骨を知っている。幸村は幸村のままであればよい
前田慶次:・・・けど、そうだな。俺らみたいにってんなら、まず形から入ってみちゃどうだい?
くのいち:ちょっと・・・
真田幸村:形から、とおっしゃいますと?
長宗我部元親:凄絶な想いを形で表すか。それもまたよし
真田幸村:なるほど、お二人のような姿をすればよいのですか。まず化粧をすればよろしいのでしょうか? それとも髪を・・・
くのいち:だーっ! ダメですって!信之様が泣いちゃいますよ、幸村様!
胸きゅん 松永久秀:おお、お主〜! あの赤いのが好きなようだな〜。やめとけやめとけ、城主の息子としがない忍び・・・
松永久秀:たとえ結ばれたとて、もてあそばれるだけの愛の奴隷。ボロボロにされて捨てられて、いや、でも、あたし・・・
くのいち:いやー、発想が貧困すぎて笑ったわ。ただの欲求不満のオヤジじゃん?
松永久秀:・・・我輩、傷ツイテナイデスヨ、ホント
松永久秀:なぜなら無敵の大悪党である我輩には傷つく心などないからだ〜!
風魔小太郎:胸きゅん・・・という言葉を知っておるか?
風魔小太郎:あれできゅんとするのは、心でなく胃らしいぞ?
松永久秀:我輩を無敵でなくするなよぅ
雑賀孫市
会話イベント名 会話内容
破った恋文 庭に寝そべって昼寝をしていた雑賀孫市は、誰かに肩を揺すられて目を開けた

雑賀孫市:貴女は・・・そうか。夢の中で俺を呼んだカワイコちゃんは貴女だったか
早川殿:いいえ違います!それは、この文のお相手では?

早川殿の手には、破られた手紙が握られている

雑賀孫市:まいったな、その女とはもう終わったんだ。だから書きかけの手紙も破り捨てたのさ
雑賀孫市:さあ、機嫌を直して俺の胸に飛び込んでおいで
早川殿:もう、ふざけないで!ゴミはくずかごへ! 庭を汚すなんてダメです!
雑賀孫市:やれやれ、そういう話か。ずいぶん堅物・・・いや、真面目ないい子ちゃんなんだな
早川殿:わ、私は別にいい子ちゃんなんかじゃ・・・
雑賀孫市:そうは見えないぜ。親に悪態ついたことは?人目を忍んで男と会った経験は?
早川殿:あ、あるわ・・・そんなこと、ええ、もう何回も

孫市は噴き出したいのをこらえて、くっくと笑った

雑賀孫市:決めた、次は貴女に恋文を書こう。真面目ないい子は不良に弱いというのが鉄則だ。
早川殿:ご自由に。破ってくずかごに・・・じゃなくて、庭にばらまきますから!

怒って去っていく早川殿を見送りながら、孫市は声を上げて笑った
鬼のかく乱 島津義弘:どうした、お嬢。少し上気しておるな。風邪か?
立花ァ千代:立花に風邪などない
雑賀孫市:いやいや、立花だって風邪ぐらい引くだろう?遠慮はいらない、俺の胸で温まるんだ
立花ァ千代:いらぬ! 私は風邪など・・・は、はっくしょん!
伊達政宗:物事、小事より大事は発するものなり。油断は禁物じゃ。わしの常備薬をくれてやるわ
立花ァ千代:そうか・・・。風邪ではないが、念のためにもらっておこう
伊達政宗:特別に調合したものゆえ効き目は抜群よ。ちと苦いがのう
立花ァ千代:・・・苦い?おや、急によくなったようだ。失敬
島津義弘:待てお嬢。・・・往生際が悪いぞ
雑賀孫市:薬が嫌なら俺の胸に抱かれるか?
立花ァ千代:なぜその二択だ。もういい、どけ! は、はくしょん!
伊達政宗:まごうかたなき風邪の症状よ!この薬を飲むまではここは通さぬわ!
立花ァ千代:嫌だ! 苦いのは嫌だ! 嫌ー!
島津義弘:お前も可愛いところがある。そぉれ、押さえろ!

その日、ァ千代は風邪を引かずにすんだが、雷に打たれて負傷者が続出した
槍と鉄砲と軍略 真田幸村:我が信念を託しうるのは、やはりこの槍のみ。刀槍を打ち合わせてこその戦だと思います
雑賀孫市:まだそんなこと言ってんのかい? 時代は鉄砲だよ。お前がその槍で突いてくる前に、ズドンだぜ?
真田幸村:鉄砲の威力は私も認めます。しかし、それはやはり武士が持つ得物ではないと思うのです
雑賀孫市:俺たち雑賀衆は卑怯者ってか?そいつは聞き捨てならないな
真田幸村:そこまでは申しておりません。ですが・・・
竹中半兵衛:熱くなってるねえ、二人とも。槍も鉄砲も使いようだと思うんだけど
毛利元就:そうだね。どちらも無敵ではない。いかに効率よく配置し、活用するか・・・
竹中半兵衛:それが俺ら軍師の仕事ってね。帷幄にあって謀を巡らす・・・俺は昼寝のほうがいいけど
毛利元就:己の手は汚さず、効率的な殺し方ばかり考える・・・一番卑怯なのは我々軍略家かな
竹中半兵衛:うわ、自虐的。結局、槍も鉄砲も軍略も、上の人の使い方次第ってことじゃない?
踊り天下一 ある日、阿国は織田信長に召し出され、舞を披露していた
流麗に舞う阿国。しかし、ふと動きを止め、ある一点を見つめた

森蘭丸:おや?どうしたのでしょう・・・
織田信長:………………

間もなく何事もなかったように阿国は舞を続け、終わると信長に一礼した

織田信長:………………
阿国:お目汚しどした
森蘭丸:阿国様は、舞の途中で一度、動きを止められましたね。あれは・・・
織田信長:お蘭。いらぬことを申すな
森蘭丸:・・・ははっ。差し出口、申し訳ございません
織田信長:見事な舞であった。褒美を取らす
阿国:おおきに。お慰みになったら、嬉しおす

阿国が信長の屋敷を出ると、雑賀孫市が待ち構えていた

雑賀孫市:なんで邪魔したんだい、阿国さん
阿国:孫市様、ごきげん麗しゅう。いきなりなんのお話どすやろ
雑賀孫市:おとぼけはなしだ。信長を撃つ、せっかくの好機だったってのに・・・
阿国:うちはうちの舞を邪魔されたなかっただけ。孫市様、無粋はあきまへんえ
雑賀孫市:・・・それにしても、女子の一睨みで俺が撃てなくなるとはね
雑賀孫市:並の武芸者じゃ及びもつかねえ気迫だ。さすが天下一の舞ってとこかね
武田信玄
会話イベント名 会話内容
悪夢 伊達政宗:父上ぇぇっ!

転寝をしていた政宗は、叫びながら飛び起きると、額にびっしりと浮いた汗をぬぐった

武田信玄:悪い夢を見ておったようじゃのう。こわーいオバケでも出たかね
伊達政宗:黙れ! オバケを怖がる子供ではないわ!
武田信玄:では、殺したはずの父が化けて出たかな?
伊達政宗:・・・っ!
徳川家康:身内の命を己の手で縮める・・・。それ以上につらいことがあろうか
徳川家康:わが子・信康はよくできた子であった。それをわしは謀反の罪をかけて死なせた
武田信玄:じゃが、殺さねば多くの者が不幸となった。だからこそ手を下したのではないかね?
徳川家康:いかにも・・・
徳川家康:されど、いかな理屈も身内を死なせた苦しみを和らげることはでき申さぬ
徳川家康:幾星霜を経ても、変わらぬ痛みが胸をえぐる・・・。信玄殿もよくご存知ではござらぬか?
伊達政宗:………………
武田信玄:・・・さて、戦の準備を急がねば。これ以上、同じ苦しみを背負う者が増えぬようにのう
時代は鉄砲 武田信玄:うう〜む
伊達政宗:なぜわからん! 刀や槍で戦う時代は終わった!これからは鉄砲こそが戦の主流となるのじゃ!
武田信玄:うう〜む

伊達政宗は鉄砲を構え、林檎の木に狙いを定める。次の瞬間、林檎がたわわになった枝がどさりと落ちた

伊達政宗:どうじゃ、刀では離れた枝は切れぬし、弓矢ではこうも太い枝は落とせぬじゃろう!

武田信玄は落ちた林檎を拾い上げると、頭に載せた

武田信玄:そんなに優れた武器ならば、わしの頭の上の林檎を撃ち抜いてごらん

伊達政宗は仕方なく銃を構えた。だが腕が震えて狙いが定まらない

武田信玄:どうしたどうした?わしを撃てば武田騎馬隊が黙ってないよ

調子に乗った信玄は、頭に林檎を載せたまま踊り始めた

伊達政宗:ええい、動くな! くっ!
上杉謙信:・・・貸せ

謙信は政宗から鉄砲を奪うと、ろくに狙いも定めず撃ち放つ

武田信玄:ほう、林檎が木端微塵じゃ
伊達政宗:なんという無茶を!・・・だが、これで鉄砲の威力がわかったであろう
上杉謙信:つまらぬ玩具だ。宿敵、我らが刃で一戦交えん!
武田信玄:ふむ、やるかね
伊達政宗:ええい、石頭め!
風呂嫌い 石川五右衛門:あ、五右衛門様、参上〜!甲斐のお宝、みんないただくぜ〜
武田信玄:威勢がよいのう。甲斐の宝は何より人、わしの家臣をみんなさらう気かね
石川五右衛門:つまんねえこと言ってんなよ。甲斐と言えば金山だろ! 金!
武田信玄:山一つ抱えていくかね? まさか天下の大泥棒、金の一つかみでは満足できまい
石川五右衛門:ぬうう・・・
武田信玄:それより一風呂浴びていってはどうじゃ。たくさんある秘湯も甲斐の宝じゃ。案内するよ
石川五右衛門:・・・いや、いらねえ
武田信玄:ほう? それはまたなぜかね?
石川五右衛門:風呂って聞くと、なんか嫌な予感がするんだよ!じゃあな! 今日のところは見逃してやらあ!
まんじゅう事件 プレイヤーの温泉まんじゅうが盗み食いされた。そこでプレイヤーは信玄に事件解決を依頼した
事件の鍵は、現場に落ちていたかんざし。これを一目見ると信玄は目を光らせた

武田信玄:現場に落ちておったのはこの女物のかんざし。都で人気のかの店の品で一点ものなんじゃ
武田信玄:ゆえに下手人は女・・・と見せて実は男と見た!そこで容疑者を集めてみたよ

上杉謙信:確かに謙信を、女の子ではという者もいるが、無実だ
織田信長:確かに信長は祭で女子の姿で踊ることはあるが、無実よ
長宗我部元親:確かに俺は昔、姫若子と呼ばれていた。だが、その嫌疑に抗おう、熱く!

犯人は・・・

プレイヤーの選択肢:元親・・・っぽいかな
違う・・・違うぞ、プレイヤー!お前は思い込みという闇の迷宮に迷い込んでいる!
武田信玄:言い訳もなに言ってるかわからんよ。ほれ、きりきりお縄につかんかね

元親は抗議したが認められず、まんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:信玄だ!
武田信玄:な・・・なにを言っとるのだね、プレイヤー・・・。なにか証拠でもあるのかね?
長宗我部元親:あるな。お前はかんざしを見るなり、知っていた・・・それがどこの店のもので、一点ものということまでな
プレイヤーは、元親の言うとおりだとうなずく

長宗我部元親:それを知っているのは、かんざしの持ち主だから・・・そう、犯人はお前だ! 信玄!
武田信玄:あいつが・・・あのまんじゅうが悪いんじゃー!わしは疲れてて甘いものが食べたかったんじゃー!

信玄は連れていかれてまんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

長宗我部元親:疲れていて、甘いものが食べたかった、か・・・ある意味、まんじゅうの犠牲者だったのかもしれんな・・・
伊達政宗
会話イベント名 会話内容
悪夢 伊達政宗:父上ぇぇっ!

転寝をしていた政宗は、叫びながら飛び起きると、額にびっしりと浮いた汗をぬぐった

武田信玄:悪い夢を見ておったようじゃのう。こわーいオバケでも出たかね
伊達政宗:黙れ! オバケを怖がる子供ではないわ!
武田信玄:では、殺したはずの父が化けて出たかな?
伊達政宗:・・・っ!
徳川家康:身内の命を己の手で縮める・・・。それ以上につらいことがあろうか
徳川家康:わが子・信康はよくできた子であった。それをわしは謀反の罪をかけて死なせた
武田信玄:じゃが、殺さねば多くの者が不幸となった。だからこそ手を下したのではないかね?
徳川家康:いかにも・・・
徳川家康:されど、いかな理屈も身内を死なせた苦しみを和らげることはでき申さぬ
徳川家康:幾星霜を経ても、変わらぬ痛みが胸をえぐる・・・。信玄殿もよくご存知ではござらぬか?
伊達政宗:………………
武田信玄:・・・さて、戦の準備を急がねば。これ以上、同じ苦しみを背負う者が増えぬようにのう
時代は鉄砲 武田信玄:うう〜む
伊達政宗:なぜわからん! 刀や槍で戦う時代は終わった!これからは鉄砲こそが戦の主流となるのじゃ!
武田信玄:うう〜む

伊達政宗は鉄砲を構え、林檎の木に狙いを定める。次の瞬間、林檎がたわわになった枝がどさりと落ちた

伊達政宗:どうじゃ、刀では離れた枝は切れぬし、弓矢ではこうも太い枝は落とせぬじゃろう!

武田信玄は落ちた林檎を拾い上げると、頭に載せた

武田信玄:そんなに優れた武器ならば、わしの頭の上の林檎を撃ち抜いてごらん

伊達政宗は仕方なく銃を構えた。だが腕が震えて狙いが定まらない

武田信玄:どうしたどうした?わしを撃てば武田騎馬隊が黙ってないよ

調子に乗った信玄は、頭に林檎を載せたまま踊り始めた

伊達政宗:ええい、動くな! くっ!
上杉謙信:・・・貸せ

謙信は政宗から鉄砲を奪うと、ろくに狙いも定めず撃ち放つ

武田信玄:ほう、林檎が木端微塵じゃ
伊達政宗:なんという無茶を!・・・だが、これで鉄砲の威力がわかったであろう
上杉謙信:つまらぬ玩具だ。宿敵、我らが刃で一戦交えん!
武田信玄:ふむ、やるかね
伊達政宗:ええい、石頭め!
鬼のかく乱 島津義弘:どうした、お嬢。少し上気しておるな。風邪か?
立花ァ千代:立花に風邪などない
雑賀孫市:いやいや、立花だって風邪ぐらい引くだろう?遠慮はいらない、俺の胸で温まるんだ
立花ァ千代:いらぬ! 私は風邪など・・・は、はっくしょん!
伊達政宗:物事、小事より大事は発するものなり。油断は禁物じゃ。わしの常備薬をくれてやるわ
立花ァ千代:そうか・・・。風邪ではないが、念のためにもらっておこう
伊達政宗:特別に調合したものゆえ効き目は抜群よ。ちと苦いがのう
立花ァ千代:・・・苦い?おや、急によくなったようだ。失敬
島津義弘:待てお嬢。・・・往生際が悪いぞ
雑賀孫市:薬が嫌なら俺の胸に抱かれるか?
立花ァ千代:なぜその二択だ。もういい、どけ! は、はくしょん!
伊達政宗:まごうかたなき風邪の症状よ!この薬を飲むまではここは通さぬわ!
立花ァ千代:嫌だ! 苦いのは嫌だ! 嫌ー!
島津義弘:お前も可愛いところがある。そぉれ、押さえろ!

その日、ァ千代は風邪を引かずにすんだが、雷に打たれて負傷者が続出した
悪い直虎 直虎、政宗、小十郎が野山に遊びに行っていた

井伊直虎:こうやって遊べるのって平和ってことですよね!なんだか嬉しいです! あっ・・・きゃあああ!?

直虎はうっかり、泉に落ちてしまった

伊達政宗:馬鹿め、よそ見などしておるからじゃ・・・。小十郎、引き上げてやれい

小十郎が泉に近づくと、泉から女神が現れた

片倉小十郎:む、泉からご婦人が・・・?いや、老婦人? なにをしておられるのですか?
綾御前:老婦人ではありません。私は泉の女神です
綾御前:あなたの落とした直虎は、いい直虎ですか、それとも悪い直虎ですか?
伊達政宗:馬鹿め! いいも悪いもないわ!井伊直虎じゃ!
片倉小十郎:いえ!! 悪い直虎です。よそ見をして泉に落ちる者がいい直虎であるはずがございません
綾御前:嘘をつきましたね・・・。罰として井伊直虎は返しません。代わりに悪い直虎を上げましょう

そういうと女神は泉に消えていき、やがて直虎の姿が現れた

伊達政宗:おお、無事じゃったか!これからはよそ見などするでないぞ
井伊直虎:謝りません!
片倉小十郎:は?
井伊直虎:謝りません、謝りません!私、悪くありませんから!
伊達政宗:何を申しておる!おぼれたことで混乱しておるのか・・・?
井伊直虎:こんな鎧着ても水に濡れても恥ずかしくもありません!はうーん、とかも言いませんから!
片倉小十郎:普段の逆のことをおっしゃっておられる・・・。どうやら、本当に悪い直虎になられたようでございます
伊達政宗:そんな馬鹿げた話があるか!
井伊直虎:馬鹿なんです! ・・・あ、馬鹿じゃないです!間違っても謝りませんから!

直虎はしばらくこの調子であったが、三日もすると元通りになったとか、ならなかったとか
濃姫
会話イベント名 会話内容
半蔵、不覚をとる 服部半蔵は目もくらむ激痛に耐えていた。敵が投げたクナイに毒が塗ってあったらしい
傷口からは血が止めどなく流れ、目がくらみ、意識が朦朧としてきた

濃姫:こんな珍しいものが見られるなんて・・・。忍びが無防備な姿をさらしているわ
服部半蔵:その声・・・信長の奥方・・・
濃姫:あら、ろくに目も見えていないの・・・可哀想。あなたの命は私の手の中ね
服部半蔵:………………
濃姫:その毒、傷口を見ればわかるわ。あなたの命もあと数刻・・・
濃姫:助けてあげてもいいのよ?あなたが一番されたくない仕打ちと引き換えに
服部半蔵:………………
濃姫:そうね、あなたの素顔が見たいわ。見せてくれたら解毒剤をあげる
濃姫:あなたが死んだらあなたの主人は誰が守るのかしら?あの人の大事な盟友だもの、死んでもらっては困るわ
濃姫:ねえ見せてちょうだい、あなたの素顔

しかし、半蔵は首を縦には振らない。ついにそのまま意識を失ってしまった
数日後、半蔵は山奥の庵で目覚めた。痛みは嘘のように引いている

濃姫:あら、もうすっかりいいようね

半蔵は慌てて顔に手をやった。仮面は取られていない

濃姫:ふふふ、顔を見られるのがそんなに嫌?地獄に落ちてもかまわないほど?
服部半蔵:………………
濃姫:さあ、早くお帰りなさい。あなたの主人が心配しているわ
服部半蔵:かたじけない・・・御免

半蔵が音もなく姿を消すと、濃姫は窓の外を見つめ、ため息混じりに微笑んだ

濃姫:わからない人。綺麗な顔しているのに・・・
幸村と濃姫 鍛錬している真田幸村の元に濃姫が現れた
濃姫は幸村が突き出した槍の柄を押しやり、幸村の顎に触れると、顔を近づけてきた

濃姫:地獄に魅入られた目をしてる。好きよ、その瞳。ぞくぞくする
真田幸村:離していただけますか。次の戦に備えねばなりません

幸村は濃姫の手を払い、槍を振るおうとした

濃姫:そうね、私も戦が待ち遠しい。地獄と隣り合わせのあの感じ、あれが忘れられないの
濃姫:平和な毎日が続くなんて、考えただけでもおかしくなりそう
真田幸村:いいえ、必ず泰平の世は訪れます
真田幸村:だからこそ武士は、戦場にその生き様を示さねばならない
濃姫:怒ったの? 別にあなたを否定するつもりはないわ。私に言えるのはひとつ
濃姫:いつか、私もあなたも、激しく狂おしいような最期を迎えられるってこと・・・賭けてもいいわ

濃姫は怪しくほほ笑むと、去っていった
両手に毒花 とある食事処。氏康の隣には二人の美女の姿があった

濃姫:豪快なのね。おかわりはいかが?
小少将:ちょっと、ちょっかい出さないでくれる?氏康さんはあたしと愉しんでるの♡
北条氏康:なに言ってやがる。俺は一人で飲みに来たんだ。ベタベタすんじゃねえ
濃姫:いいじゃない?両手に花。しかも極上の
小少将:あーら、あなたには決まった相手がいるでしょ!いいわよね、一人の男に添い遂げられるんだもの
小少将:あたしなんて、関わった男は皆不幸に落ちていく。哀しい結末しか待ってないのよ。あたしの恋には・・・
濃姫:あら、不幸自慢? でも不幸を怖がるってことは、今が幸せな証拠じゃないのかしら?
濃姫:むしろ私は、震えるような地獄を味わいたい
小少将:それはあなたが変態ってだけでしょ?みなさーん、ここに変態がいますよー!
北条氏康:ド阿呆! 耳元でギャーギャー騒ぐな。俺は帰る
濃姫:あら、まだ明るいわよ
北条氏康:夜は飲まねえと決めてんだ。それに女のにおいさせて帰りたかねえ
北条氏康:俺には、愛しのかみさんがいるんでな
小少将:なーにが愛しのかみさんよ。見かけによらず意気地なしね
濃姫:どうせなら、どろどろの修羅場を見たかったわ
小少将:いいわね、小田原城まで二人して押しかけて!・・・あら、初めて意見が合ったわね
結婚物語1 甲斐姫:あ〜、なんでこう、いい出会いがないかなあ。花も恥じらう乙女が、戦働きばっかなんて・・・
お市:戦で働き過ぎるからじゃ・・・
甲斐姫:え、なに?
お市:いえ、なんでもありません
濃姫:馬鹿馬鹿しい。武家の結婚なんて、政略の道具にしか過ぎないでしょうに
甲斐姫:え〜、そういうもの?
お市:そう言い切ってしまうのは寂しいですが・・・、政略結婚が多いのは確かでしょうね
甲斐姫:ああ、あんたらもそうだもんね。姫様もそうだし、ええと・・・
甲斐姫:信長・濃姫、長政・市、宗茂・ァ千代、信之・稲・・・
甲斐姫:………………
お市:あの・・・大丈夫・・・?
甲斐姫:みんなアツアツじゃん! いいなあ、政略結婚!あたしも政略結婚したい! お館様〜!
お市:………………
濃姫:………………
お市:・・・お兄様と、熱々なんですか?
濃姫:さあね
かくれんぼ 半兵衛はときどき、ふらっといなくなる。プレイヤーは濃姫と半蔵と捜しに山へ出た

濃姫:半兵衛は昔っからそうだったわね。よく山で怠けてたわ、ひとりぼっちでね

濃姫はまるで半兵衛の居場所を知っているかのようにすたすたと山を行く

プレイヤーの選択肢:半兵衛の居場所を知ってるの
濃姫:知ってるわけじゃないわ。でもわかるのよ
濃姫:草の香り、日光のにおい、水のせせらぎ、鳥の声・・・それでだいたい居所がわかるの
濃姫:半兵衛は、なぜか私じゃなきゃ見つけられなくて・・・。見つけ出すと、迷子みたい消えそうな顔してて・・・
濃姫:で、見つけると、いつも寝そべって、こう言うの。姫様、待ってましたよ・・・ってね

茂みをかき分けるとその向こう、日当たりのよい地で草を枕に半兵衛は寝そべっていた

竹中半兵衛:姫様、待ってましたよ
濃姫:待ってましたよ、じゃないわ、子供じゃあるまいし。私も昔みたいに捜しに来られないのよ?
竹中半兵衛:・・・すみません。じゃ、帰りましょっか?
服部半蔵:・・・笑顔こそ見せていたが、かなり体はつらかったはずだ

プレイヤーの選択肢:濃姫に気を使っていた?
服部半蔵:うむ。うまく隠しおおせてはいたようだが、わからんな
服部半蔵:誰も見つけられない隠れ場所を探し出せる女なら、気づいた上で気づかないふりもできるだろうからな

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:背中きれいですね
濃姫:・・・もう、なに言ってるの?・・・馬鹿

プレイヤーの選択肢:討つなら今ですぜ?
服部半蔵:それは任ではない。不要な殺戮に溺れる者は忍びとして失格だ
半兵衛の袋2 竹中半兵衛:あなたが困った時にこの錦の袋を開けてください。きっと、役に立つはずです
濃姫:と、言われたものの、うさんくさいったらないわね
濃姫:まあ、開けないとあの世で泣きべそかくに違いないから開けてあげるけど

そう言って、濃姫は袋を開ける

濃姫:これは・・・

袋の中には、ちり紙が入っていた

濃姫:これで涙をふけって?私が泣くわけないじゃないの
濃姫:半兵衛が心配してたように、あの人に泣かされることはなかったわ
濃姫:ほんと人のことばかり心配して、自分のことに気が回らない馬鹿なんだから・・・

濃姫はちり紙で涙をふいた
服部半蔵
会話イベント名 会話内容
素朴な疑問 ここは人里離れた山奥の小さな庵・・・。諸国から手だれの忍びが一人また一人と集まってきた

くのいち:今日は皆さんお集まりということでー、忍びの里に届いたお便りを紹介しちゃいまーす!
くのいち:「近頃の忍びは派手な格好でまるで忍んでいません、これを忍びと呼んでいいものでしょうか?」
くのいち:相模国、足軽の妻さんからのお便りです
ねね:こら! 半蔵のことだよ
服部半蔵:・・・お主に言われる筋合いはない
ねね:あたしのは動きやすさ重視ってだけ。無駄を省いた、これぞ主婦の知恵だよ!
くのいち:奥さん、それにしたって省きすぎじゃ・・・
ねね:さては、みんなこんなのが着たいんだね?任せて! 四人おそろいで作ってあげるよ!
風魔小太郎:まさに混沌・・・
服部半蔵:・・・滅
ねね:あらら、イマイチな反応。おそろいが恥ずかしいんだったら・・・うん、色違いがいい
ねね:小太郎は赤、半蔵は青、女の子は桃色がいいよね。四人そろって登場したら、きっと戦場に映えるよ
くのいち:いやいや、目立っちゃダメだって話で。とりあえず、次のお便りまいりまーす

忍びたちの会合は夜更まで続いた
半蔵、不覚をとる 服部半蔵は目もくらむ激痛に耐えていた。敵が投げたクナイに毒が塗ってあったらしい
傷口からは血が止めどなく流れ、目がくらみ、意識が朦朧としてきた

濃姫:こんな珍しいものが見られるなんて・・・。忍びが無防備な姿をさらしているわ
服部半蔵:その声・・・信長の奥方・・・
濃姫:あら、ろくに目も見えていないの・・・可哀想。あなたの命は私の手の中ね
服部半蔵:………………
濃姫:その毒、傷口を見ればわかるわ。あなたの命もあと数刻・・・
濃姫:助けてあげてもいいのよ?あなたが一番されたくない仕打ちと引き換えに
服部半蔵:………………
濃姫:そうね、あなたの素顔が見たいわ。見せてくれたら解毒剤をあげる
濃姫:あなたが死んだらあなたの主人は誰が守るのかしら?あの人の大事な盟友だもの、死んでもらっては困るわ
濃姫:ねえ見せてちょうだい、あなたの素顔

しかし、半蔵は首を縦には振らない。ついにそのまま意識を失ってしまった
数日後、半蔵は山奥の庵で目覚めた。痛みは嘘のように引いている

濃姫:あら、もうすっかりいいようね

半蔵は慌てて顔に手をやった。仮面は取られていない

濃姫:ふふふ、顔を見られるのがそんなに嫌?地獄に落ちてもかまわないほど?
服部半蔵:………………
濃姫:さあ、早くお帰りなさい。あなたの主人が心配しているわ
服部半蔵:かたじけない・・・御免

半蔵が音もなく姿を消すと、濃姫は窓の外を見つめ、ため息混じりに微笑んだ

濃姫:わからない人。綺麗な顔しているのに・・・
沈黙は金 服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:あれ、半蔵?何やってるの、こんなとこで?
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:ちょっと、どうしたの?お腹痛いの? 大丈夫?
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:ねえ、ちゃんと返事しないとダメでしょ。はーんーぞーおーー
服部半蔵:・・・うるさい
上杉景勝:………………
服部半蔵:・・・! くっ・・・
ねね:あ、行っちゃった!何よ、もう!
上杉景勝:………………
上杉景勝:・・・勝った
かくれんぼ 半兵衛はときどき、ふらっといなくなる。プレイヤーは濃姫と半蔵と捜しに山へ出た

濃姫:半兵衛は昔っからそうだったわね。よく山で怠けてたわ、ひとりぼっちでね

濃姫はまるで半兵衛の居場所を知っているかのようにすたすたと山を行く

プレイヤーの選択肢:半兵衛の居場所を知ってるの
濃姫:知ってるわけじゃないわ。でもわかるのよ
濃姫:草の香り、日光のにおい、水のせせらぎ、鳥の声・・・それでだいたい居所がわかるの
濃姫:半兵衛は、なぜか私じゃなきゃ見つけられなくて・・・。見つけ出すと、迷子みたい消えそうな顔してて・・・
濃姫:で、見つけると、いつも寝そべって、こう言うの。姫様、待ってましたよ・・・ってね

茂みをかき分けるとその向こう、日当たりのよい地で草を枕に半兵衛は寝そべっていた

竹中半兵衛:姫様、待ってましたよ
濃姫:待ってましたよ、じゃないわ、子供じゃあるまいし。私も昔みたいに捜しに来られないのよ?
竹中半兵衛:・・・すみません。じゃ、帰りましょっか?
服部半蔵:・・・笑顔こそ見せていたが、かなり体はつらかったはずだ

プレイヤーの選択肢:濃姫に気を使っていた?
服部半蔵:うむ。うまく隠しおおせてはいたようだが、わからんな
服部半蔵:誰も見つけられない隠れ場所を探し出せる女なら、気づいた上で気づかないふりもできるだろうからな

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:背中きれいですね
濃姫:・・・もう、なに言ってるの?・・・馬鹿

プレイヤーの選択肢:討つなら今ですぜ?
服部半蔵:それは任ではない。不要な殺戮に溺れる者は忍びとして失格だ
森蘭丸
会話イベント名 会話内容
あだ名 織田軍を訪れた小少将は、前田利家と世間話に興じていた

小少将:魔性の女・小少将、略して「マショコショ」よ。”わらわ”ちゃんって面白い子でしょ?
前田利家:うまいこと言ったもんだな。だが、奇抜なあだ名をつけるって事や、信長様だぜ
前田利家:光秀のことは「金柑頭」、長宗我部元親は「鳥なき鳥の蝙蝠」っつってたな
小少将:蝙蝠?虫とか食べるあれ? 傑作!今度、あの人をからかってやるわ

その時、襖が開き森蘭丸が現れた

森蘭丸:人の特徴を端的に表現する・・・これも信長様の常人には及ばぬ才の一つにございます
森蘭丸:他にも、秀吉様は「ハゲねずみ」朝倉義景様のことは、その油断ぶりを「大ぬる山」
森蘭丸:将軍・義昭公のことは「子蕪殿」と揶揄しておいででした
前田利家:・・・全部すらすら出てくるお前もすげえよ
ご婦人には優しく 蘭丸が使いを終えて城に戻ろうとすると、店から荷物を抱えた女が出てきた

森蘭丸:女性の身にはご負担でしょう。よろしければ私がお持ちします

女が顔を上げると、それは綾御前であった

綾御前:美しき愛の心・・・ですが、この程度は私にも持てます。あなたには、あちらの葛篭をお願いしましょう

綾御前が指差した店の軒先には、馬小屋ほどもある大きな葛篭が置いてあった
綾御前は有無を言わせぬ微笑で蘭丸を見つめている。蘭丸は修羅として葛篭を担ぎ上げた

綾御前:では参りましょう
片倉小十郎:これは老婦人、信長様の小姓までこき使うとは、さすがの権勢でございます
片倉小十郎:そして森蘭丸、明日をも知れぬご老体をいたわるお気持ち、ご立派でございます
綾御前:あらあら、そのうろたえ眼鏡は相変わらず役に立っていないようですね

綾御前が眼鏡を取り上げようとする前に、小十郎は素早く眼鏡を押さえた
綾御前はその隙に荷物から人参を取り出すと、小十郎の背中に突っ込んだ。その時・・・

足軽:暴れ馬だ! 誰か捕まえてくれー!

背後から猛烈な勢いで駆けてきた暴れ馬は片倉小十郎を蹴り上げると、ようやく止まり・・・
地面に横たわる小十郎をどつきまわしながら人参をむさぼった

綾御前:さあ、可愛い蘭丸。帰ったら私の手料理をごちそうしてあげましょう

不適な笑みと共に立ち去る綾御前。蘭丸は小十郎を見ないようにして後に続いた
踊り天下一 ある日、阿国は織田信長に召し出され、舞を披露していた
流麗に舞う阿国。しかし、ふと動きを止め、ある一点を見つめた

森蘭丸:おや?どうしたのでしょう・・・
織田信長:………………

間もなく何事もなかったように阿国は舞を続け、終わると信長に一礼した

織田信長:………………
阿国:お目汚しどした
森蘭丸:阿国様は、舞の途中で一度、動きを止められましたね。あれは・・・
織田信長:お蘭。いらぬことを申すな
森蘭丸:・・・ははっ。差し出口、申し訳ございません
織田信長:見事な舞であった。褒美を取らす
阿国:おおきに。お慰みになったら、嬉しおす

阿国が信長の屋敷を出ると、雑賀孫市が待ち構えていた

雑賀孫市:なんで邪魔したんだい、阿国さん
阿国:孫市様、ごきげん麗しゅう。いきなりなんのお話どすやろ
雑賀孫市:おとぼけはなしだ。信長を撃つ、せっかくの好機だったってのに・・・
阿国:うちはうちの舞を邪魔されたなかっただけ。孫市様、無粋はあきまへんえ
雑賀孫市:・・・それにしても、女子の一睨みで俺が撃てなくなるとはね
雑賀孫市:並の武芸者じゃ及びもつかねえ気迫だ。さすが天下一の舞ってとこかね
長得物 柳生宗矩:森殿のは長いねェ。おじさん、うらやましいよォ
森蘭丸:そんなことありません。宗矩様こそ、長くて太く、頑丈そうではありませんか
佐々木小次郎:得物は長いのに限るよね。僕のは洗濯物も干せるよ
森蘭丸:え・・・?
柳生宗矩:そうかァ、立派なものをお持ちなんだねェ
豊臣秀吉
会話イベント名 会話内容
女房の務め ある日、豊臣秀吉は真田信之を行きつけの店に連れて行ってやろうと誘ったが・・・

豊臣秀吉:あの店にはええ女子が多いんじゃ!信之、お前さんも女子が嫌いなわけじゃなかろ?
真田信之:それはそうですが・・・。稲が帰りを待っておりますので

一方、ねねの元には稲姫がとある相談に訪れていた

ねね:ええ!? まさか、稲ちゃんのとこも?信之はきっちりしてるから大丈夫と思ったのに・・・
稲姫:・・・間違いありません。毎晩のようにコソコソと。しかも・・・子供まで・・・
ねね:えええ? 本当!?うーん、大変なことになっちゃったね・・・
ねね:でも城を預かる女房として甘い顔は禁物だよ。ここは覚悟を決めて!
稲姫:おねね様・・・わかりました。本多忠勝が娘・稲、おめおめと引き下がりはしません!
稲姫:心を鬼にして挑む覚悟。この矢で狙いを定め、ひと思いに・・・

その時襖が開け放たれ、秀吉が駆け込んでくると、二人の前に平伏した

豊臣秀吉:あわわわ、このとおり! このとおりじゃ!もう浮気は一生せんと約束する! 本当じゃ!
豊臣秀吉:ほれ、信之!お前もここへ来て頭を下げんか!
ねね:お前様、いったい何の騒ぎなの?

秀吉は驚いて稲姫の顔を見た

稲姫:私は、屋根裏に棲みついたねずみをどう退治したものかとおねね様に
豊臣秀吉:ねずみ? ・・・なんじゃ、ねずみか。そうかそうか! 浮気がバレたんじゃなかったんか!
ねね:・・・お前様! さては・・・!おしおきだよ!

その日、秀吉と、そしてなぜか信之までがねねにきつーいお灸をすえられた
豊久の決意 島津豊久:………………
島津豊久:・・・う
島津豊久:・・・あ、あれ?俺は・・・確か・・・討死して・・・
島津豊久:それじゃ・・・ここは・・・あの世か?
豊臣秀吉:その通り!よう来たのう、豊久!
島津豊久:う、うわ! 秀吉様! なんで!?
豊臣秀吉:なにをボケとるんじゃ。早う総大将にごあいさつせんか
島津豊久:総大将・・・?
豊臣秀吉:上様!新兵が参りましたぞ!
織田信長:・・・で、あるか
島津豊久:信長!? なんで、どういうことだよ!
豊臣秀吉:こりゃ無礼であろう! あの世をしろしめすのは、第六天魔王たる信長様に決まっとろうが!
島津豊久:冗談じゃない!たとえ死んだって、織田の家臣になんかなるもんか!
豊臣秀吉:なんと。豊久、お前、謀反を起こそうてか
島津豊久:そもそも家臣じゃねえし!
織田信長:是非もなし
豊臣秀吉:ははっ、可哀想じゃがやむを得ませぬ!ここより下はもっとキツいが、覚悟せいよ、豊久!
島津豊久:来るなら来い!島津は絶対に諦めない!
島津豊久:うおおおおおおおおっ!!
島津義弘:・・・何事か。やかましいぞ
島津豊久:・・・あ、あれ? 夢?
島津義弘:夢でうなされて飛び起きるとは、どこまでガキか。大戦を前に怯えておるのか
島津豊久:いいえ! 断じてそのような!
島津義弘:だったら、さっさと寝ろ。明日、無様をさらしたら許さんぞ
島津豊久:はい!・・・夢か。そうか・・・
島津豊久:………………
島津豊久:・・・絶対、死なない

時に関ヶ原合戦前夜であった・・・
酒の好み 上杉謙信:まずは一献
前田慶次:こいつはどうも。謙信公のご相判にあずかれるとは、光栄だね
豊臣秀吉:まっこと、ありがたいことじゃ!・・・っくー、これはまたよい酒じゃのう!
島津義久:ふむ、清酒か。軍神はさすが上品と見える
上杉謙信:………………
前田慶次:島津の口には合わなかったかい?
島津義久:かほどの美酒に不満などあろうか。焼酎であればなおよかったがな
豊臣秀吉:それもよさそうじゃのう!南蛮のワインもまた格別じゃぞ!
前田慶次:ま、うまい酒は世の中にたくさんあるさ
前田慶次:けど、大事なのは、その酒を酌み交わせる友がいるってことだわな
上杉謙信:・・・至言なり
虎退治2 加藤清正:今度は里に獅子が出ただと・・・?俺が退治してやる!民の平穏な暮らし、決して・・・獅子に乱させやしないぜ!
加藤清正:民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、そう!この俺が守る! そしておねね様に・・・獅子はどこだア!
北条氏康:ド阿呆、相模の獅子だ!
真田信之:すみません、信濃の獅子です
加藤清正:今度はお前らかよ!
豊臣秀吉:清正は疲れ気味のようじゃな・・・
今川義元
会話イベント名 会話内容
木箱の中身 庭に置かれた木箱の横でガラシャが騒いでいた

ガラシャ:おかしいのじゃ。箱が開かぬ!
立花ァ千代:箱が開かないだと?んっ、本当だ

ァ千代も手伝って木箱のふたを開けようとしたが、びくともしない
途中でなにかがつっかえているらしい。ァ千代はわずかに開いた隙間に手を入れて中を探った

立花ァ千代:ん? 何か入っているぞ。何だ、この柔らかいうっとりするような肌触りは!
ガラシャ:わらわもやってみるのじゃ!ほむ、ふわふわのもちもちじゃ!
ガラシャ:はうっ、手に白い粉がついたぞ!これは大福じゃ。巨大な大福餅が入っているのじゃ!
立花ァ千代:ひっ! 今度はぬるっと生温かいものが!
ガラシャ:痛たっ! かまれた、大福にかまれたのじゃ!大福の化け物じゃ!
立花ァ千代:下がっていろ! 一刀のもとに斬り捨ててくれる

ァ千代が刀をひらめかせたその時、勢いよく木箱のふたが吹っ飛んだ
ァ千代とガラシャが恐る恐る箱の中をのぞくと・・・

今川義元:ふう、くすぐったかったの!

今川義元:箱の中に入ったら、出られなくなったの!出してほしいの! の! の!
立花ァ千代:………………

ァ千代とガラシャは木箱のふたを拾うと、箱を閉じ、そのまま立ち去った

今川義元:のー!
幸村の背中 ある日、阿国が林道を歩いていると、プツリと嫌な音がした

阿国:ややわあ、草履の鼻緒が切れてしもた。よう歩けへんし、どないしよ・・・
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

そう言うと、幸村は阿国に背を向けて跪いた

阿国:背負うてくれはりますの? 優しいお人やこと。・・・ほな、重かったら堪忍

阿国が幸村に身体を預けると、幸村は軽々と背負い、林道を歩き始めた。

行く手に町が見えてきたその時・・・

石川五右衛門:やいやいやい!誰の許しで阿国さんを、あ、背負ってるんだ〜!
阿国:やあ、五右衛門様、うちがお願いしたんどす。この人の背中、大きいしあったかいわあ
石川五右衛門:い、いけねえ阿国さん! それを言うなら、俺の背中はもっと大きくて熱いですぜ。ほら、ほら!

そうこうするうちに下駄屋の前に到着した

阿国:おおきに。幸村様はほんにええお人や。草履が直ったら出雲に連れていの

幸村が阿国と別れて歩きだすと、五右衛門が追いかけてきた

石川五右衛門:待ちやがれ! てめえの悪だくみはお見通しよ!阿国さんをおんぶしたくて草履に細工しやがったな!
真田幸村:それは誤解です。私にはそんな器用なまねはできません
石川五右衛門:なら百歩譲って偶然だとしてもだ、阿国さんをおぶったのに下心がねえとは言わせねー!

ふと見ると、二人の行く手に今川義元がうずくまっている

今川義元:蹴鞠りすぎて履物が壊れてしまったの。裸足で歩くと足がチクチクして痛いの! の!
真田幸村:お困りのようですね。さあ、私の背中に

幸村は今川義元を背負うと、先で待たせてあるという義元の輿を目指して歩きだした

石川五右衛門:うおお、すまねえ幸村! 俺の了見が狭かった!あんたは正真正銘、あ、心優しい男だぜー!
海道一の弓取り 今川義元:ほ、左近殿、隆景殿、よう参られたの。まろと蹴鞠の相手をしてくれるのかの?
島左近:いや、そういうのは勘弁してください
小早川隆景:太原雪斎殿についてお話をうかがいたく、こうして参上いたしました

太原雪斎は今川家の軍師として名高い人物だが、先年、世を去っていた
今川家の家督争いである「花倉の乱」において義元を支持し、その勝利に大いに貢献したという

今川義元:師父のことかの? 何を聞きたいの?
小早川隆景:雪斎殿は軍師として卓越した方。ぜひその軍略の一端なりともお聞かせいただきたく・・・
島左近:特に花倉の乱についてうかがいたいですな。外交を巧みに用いた軍略、見事というほかない
今川義元:ふむ・・・さような話はつまらぬの・・・
小早川隆景:そこを曲げて、どうかお願いいたします
今川義元:嫌じゃの嫌じゃの!まろは蹴鞠を楽しみたいの!
小早川隆景:・・・これは困りましたね
島左近:無駄足でしたかい。雪斎殿もこれじゃ浮かばれねえな
今川義元:図に乗るな・・・。うぬらごとき若輩に、あの乱の何がわかろうか
島左近:・・・なっ!?
小早川隆景:これは、ご無礼を・・・
今川義元:ほ、どうかしたかの? 話は終わりかの?蹴鞠がしたいときは、いつでも訪ねるがよいの!
小早川隆景:・・・虎の尾を踏みかけた、ということでしょうか?
島左近:海道一の弓取りって名は伊達じゃありません
弓術指南 稲姫:義元様は音に聞く弓の名手です。どうか、稲に射を教えていただけませんでしょうか?
立花宗茂:俺も弓は得意だが?俺には、ァ千代のこともあるから聞かないのかな?
稲姫:立花様は関係ありません!ではお二方にうかがいます、射の心得とは?
今川義元:射は禅に通ず。すなわち弓を引くということは、雑念を払っていく過程
今川義元:そうやって心を研ぎ澄まし、矢を放てば、すなわち矢は射抜くべきものを射抜くの
今川義元:むろん、心だけでは均衝を欠くの。弓を引く体、射の技、心技体そろわねばならぬの
立花宗茂:俺は、なにも考えないが?
今川義元:宗茂殿こそ、無の境地に至った名人じゃの。まろにはまだまだ雑念があるの
稲姫:では、どうすればよろしいのでしょうか?
立花宗茂:簡単だ。なにも考えなきゃいい
稲姫:そんなの無理です!宗茂様は黙っててください!
今川義元:雑念を払っていく過程が射ゆえ、いきなり無の境地に入れるならば、射の必要がないの
今川義元:心技体は必ず均衝しようとする。技に優れても心が整わず、矢が当たらぬことがあるの
今川義元:逆に、技や体を鍛えていく過程て、心も自然と整ってゆくの
稲姫:鍛錬あるのみ・・・ということですね
今川義元:山登りは、頂上へ至る過程を楽しむものじゃの。射も、心を研ぎ澄ましていく過程を楽しんでほしいの
本多忠勝
会話イベント名 会話内容
蜻蛉切 本多忠勝が得物の蜻蛉切を手入れしていると、そこへ福島正則が現れた

福島正則:うぉっ、近くで見るとでけぇ!これが例のあれだろ? ほらあれ蜻蛉切。ぱねぇー!
稲姫:父は集中しています。お静かに
福島正則:名前って重要だろ。蜻蛉切とかマジ斬れそうだし。よく考えりゃ蜻蛉なんか切れてもしょうがねえのによ
稲姫:蜻蛉切の名の由来をご存じないのですか?
稲姫:立ててあった槍の穂先に止まろうとした蜻蛉が、真っ二つに切れたことからその名がついたのです
福島正則:へえ。けど、そんなら俺の得物でもいけんじゃね?俺のだって虫の一匹や二匹軽く殺せるぜ! 見てろ!

福島正則は得物を取り出すと、空中でぶんぶん振り回した
その時、一匹の虫が飛んできて叩き落された

福島正則:お、キタキタキター!ついに決まるぜ、俺の得物の名前が!
稲姫:これは・・・・・・蝿。すなわち・・・命名「蝿たたき」
福島正則:がくん!
子煩悩 明智光秀:………………
北条氏康:どうした、深刻な面して。謀反でも起こすのかい?
明智光秀:・・・戯れでもそのような冗談はおやめください。娘がまた飛び出してしまいまして・・・
北条氏康:ああ、あの元気な嬢ちゃんか
本多忠勝:また行方知れずか。そなたも気苦労が絶えぬな
明智光秀:まったくです。どうして、あのように育ってしまったのか・・・
北条氏康:その点、うちの娘に真面目なモンだ。ちっと真面目過ぎる気もするが・・・
明智光秀:………………
本多忠勝:生真面目といえば、我が娘も同様。融通は利かぬが、まっすぐな気性は美徳と申せよう
明智光秀:・・・お待ちを。我が娘とて、不真面目ゆえに放蕩を繰り返しているわけではありません
明智光秀:むしろ何事にも真剣に取り組み、好奇心旺盛であるからこそ、後先考えず・・・
北条氏康:・・お前、娘にどうさせたいんだよ
本多忠勝:親馬鹿よ
花は好きか!? 浅井長政:ところで、皆、花は好きか?
本多忠勝:………………
稲姫:・・・と、唐突ですね
井伊直虎:えっと、好きですよ、お花。特に椿を見ると、友達を思い出します・・・
本多忠勝:武士が、花を愛でるなど・・・
井伊直虎:そ、そうですよね。ごめんなさい!
稲姫:父上は、撫子がお好きなんですよね
本多忠勝:稲・・・
井伊直虎:そうなんですか?素敵ですよね、撫子!
本多忠勝:………………
稲姫:それで、長政様は・・・
浅井長政:某は市が好きだ!
本多忠勝:………………
稲姫:………………
井伊直虎:え、えっと、素敵ですね! はい!
戦国ばっさり相談所1 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:我こそは本多平八郎忠勝!悩みある者よ、我に挑めい!
綾御前:綾です、よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます、久秀です

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。丹羽在住の匿名希望さん
匿名希望(明智光秀):最近、主君の横暴に困っていて・・・。もう謀反するしかないかなと・・・追い詰められていて・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと仕事の量が多くて・・・なのに主は笑ってばかりで・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと娘の落ち着きがなくて・・・すぐに・・・

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
戦国ばっさり相談所2 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:悩める者よ、参れ・・・。この忠勝と蜻蛉切が相手いたそう!
綾御前:綾です、未亡人です・・・。よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます。久秀です。

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。相模在住の匿名希望さん
匿名希望(早川殿):あの、弟が他家に養子に行ったのですが・・・弟は姉が言うのもなんですが可愛い顔なので・・・心配で・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですね
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):いや、続きがあって、その家の未亡人がですね、実績ある人で・・・弟が調教されてないか心配なんです
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:未亡人に任せるのがいいですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):でも、弟は、同盟が切れても戻ってこなくて・・・。もうこれは確実になにかあったのかと・・・!

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
稲姫
会話イベント名 会話内容
女房の務め ある日、豊臣秀吉は真田信之を行きつけの店に連れて行ってやろうと誘ったが・・・

豊臣秀吉:あの店にはええ女子が多いんじゃ!信之、お前さんも女子が嫌いなわけじゃなかろ?
真田信之:それはそうですが・・・。稲が帰りを待っておりますので

一方、ねねの元には稲姫がとある相談に訪れていた

ねね:ええ!? まさか、稲ちゃんのとこも?信之はきっちりしてるから大丈夫と思ったのに・・・
稲姫:・・・間違いありません。毎晩のようにコソコソと。しかも・・・子供まで・・・
ねね:えええ? 本当!?うーん、大変なことになっちゃったね・・・
ねね:でも城を預かる女房として甘い顔は禁物だよ。ここは覚悟を決めて!
稲姫:おねね様・・・わかりました。本多忠勝が娘・稲、おめおめと引き下がりはしません!
稲姫:心を鬼にして挑む覚悟。この矢で狙いを定め、ひと思いに・・・

その時襖が開け放たれ、秀吉が駆け込んでくると、二人の前に平伏した

豊臣秀吉:あわわわ、このとおり! このとおりじゃ!もう浮気は一生せんと約束する! 本当じゃ!
豊臣秀吉:ほれ、信之!お前もここへ来て頭を下げんか!
ねね:お前様、いったい何の騒ぎなの?

秀吉は驚いて稲姫の顔を見た

稲姫:私は、屋根裏に棲みついたねずみをどう退治したものかとおねね様に
豊臣秀吉:ねずみ? ・・・なんじゃ、ねずみか。そうかそうか! 浮気がバレたんじゃなかったんか!
ねね:・・・お前様! さては・・・!おしおきだよ!

その日、秀吉と、そしてなぜか信之までがねねにきつーいお灸をすえられた
蜻蛉切 本多忠勝が得物の蜻蛉切を手入れしていると、そこへ福島正則が現れた

福島正則:うぉっ、近くで見るとでけぇ!これが例のあれだろ? ほらあれ蜻蛉切。ぱねぇー!
稲姫:父は集中しています。お静かに
福島正則:名前って重要だろ。蜻蛉切とかマジ斬れそうだし。よく考えりゃ蜻蛉なんか切れてもしょうがねえのによ
稲姫:蜻蛉切の名の由来をご存じないのですか?
稲姫:立ててあった槍の穂先に止まろうとした蜻蛉が、真っ二つに切れたことからその名がついたのです
福島正則:へえ。けど、そんなら俺の得物でもいけんじゃね?俺のだって虫の一匹や二匹軽く殺せるぜ! 見てろ!

福島正則は得物を取り出すと、空中でぶんぶん振り回した
その時、一匹の虫が飛んできて叩き落された

福島正則:お、キタキタキター!ついに決まるぜ、俺の得物の名前が!
稲姫:これは・・・・・・蝿。すなわち・・・命名「蝿たたき」
福島正則:がくん!
花は好きか!? 浅井長政:ところで、皆、花は好きか?
本多忠勝:………………
稲姫:・・・と、唐突ですね
井伊直虎:えっと、好きですよ、お花。特に椿を見ると、友達を思い出します・・・
本多忠勝:武士が、花を愛でるなど・・・
井伊直虎:そ、そうですよね。ごめんなさい!
稲姫:父上は、撫子がお好きなんですよね
本多忠勝:稲・・・
井伊直虎:そうなんですか?素敵ですよね、撫子!
本多忠勝:………………
稲姫:それで、長政様は・・・
浅井長政:某は市が好きだ!
本多忠勝:………………
稲姫:………………
井伊直虎:え、えっと、素敵ですね! はい!
弓術指南 稲姫:義元様は音に聞く弓の名手です。どうか、稲に射を教えていただけませんでしょうか?
立花宗茂:俺も弓は得意だが?俺には、ァ千代のこともあるから聞かないのかな?
稲姫:立花様は関係ありません!ではお二方にうかがいます、射の心得とは?
今川義元:射は禅に通ず。すなわち弓を引くということは、雑念を払っていく過程
今川義元:そうやって心を研ぎ澄まし、矢を放てば、すなわち矢は射抜くべきものを射抜くの
今川義元:むろん、心だけでは均衝を欠くの。弓を引く体、射の技、心技体そろわねばならぬの
立花宗茂:俺は、なにも考えないが?
今川義元:宗茂殿こそ、無の境地に至った名人じゃの。まろにはまだまだ雑念があるの
稲姫:では、どうすればよろしいのでしょうか?
立花宗茂:簡単だ。なにも考えなきゃいい
稲姫:そんなの無理です!宗茂様は黙っててください!
今川義元:雑念を払っていく過程が射ゆえ、いきなり無の境地に入れるならば、射の必要がないの
今川義元:心技体は必ず均衝しようとする。技に優れても心が整わず、矢が当たらぬことがあるの
今川義元:逆に、技や体を鍛えていく過程て、心も自然と整ってゆくの
稲姫:鍛錬あるのみ・・・ということですね
今川義元:山登りは、頂上へ至る過程を楽しむものじゃの。射も、心を研ぎ澄ましていく過程を楽しんでほしいの
徳川家康
会話イベント名 会話内容
ある日、島津義弘は町中を歩き回り、何かを探していた

島津義弘:ここにもおらんか、どこへ行きおった。ナーゴ、ナーゴォ・・・
長宗我部元親:鬼が猫なで声とは滑稽だ

そこへ長宗我部元親が現れ、三味線を激しくかき鳴らした

島津義弘:騒々しいわ
長宗我部元親:どうということはない・・・新調した三味線の試し弾きだ
島津義弘:そんなものは向こうでやれ。仔猫が逃げおるわ。・・・ん、いや、待て
島津義弘:お主、今、三味線を新調したと抜かしたな。その真新しい三味線の皮。まさか・・・

二人の間に凄絶な殺気が渦巻いた

徳川家康:おお、島津殿、ここにおられたか。仔猫をお借りしていたゆえ、返しに参った
徳川家康:この寝姿、神社の彫り物によかろうと思いましてな。お取り込み中のところ、失礼つかまつった

徳川家康は仔猫を置くと、そそくそと去っていった

長宗我部元親:・・・上等
悪夢 伊達政宗:父上ぇぇっ!

転寝をしていた政宗は、叫びながら飛び起きると、額にびっしりと浮いた汗をぬぐった

武田信玄:悪い夢を見ておったようじゃのう。こわーいオバケでも出たかね
伊達政宗:黙れ! オバケを怖がる子供ではないわ!
武田信玄:では、殺したはずの父が化けて出たかな?
伊達政宗:・・・っ!
徳川家康:身内の命を己の手で縮める・・・。それ以上につらいことがあろうか
徳川家康:わが子・信康はよくできた子であった。それをわしは謀反の罪をかけて死なせた
武田信玄:じゃが、殺さねば多くの者が不幸となった。だからこそ手を下したのではないかね?
徳川家康:いかにも・・・
徳川家康:されど、いかな理屈も身内を死なせた苦しみを和らげることはでき申さぬ
徳川家康:幾星霜を経ても、変わらぬ痛みが胸をえぐる・・・。信玄殿もよくご存知ではござらぬか?
伊達政宗:………………
武田信玄:・・・さて、戦の準備を急がねば。これ以上、同じ苦しみを背負う者が増えぬようにのう
倹約 プレイヤーが広間を訪れると、家康、利家、官兵衛、ケチで有名な将が話していた

前田利家:俺は若い頃苦労してよ、やっぱ最後に頼れんのは金だと思うわけだ
前田利家:お前ら、どう倹約してる?
黒田官兵衛:そうだな。ウリの皮を厚くむけば、皮を漬け物にしておかずにできる
徳川家康:その漬け物の味を濃くしておけば、飯が進まず、さらに倹約できますぞ
黒田官兵衛:そういえば軽輩の家臣が、身分に似合わぬ立派な鯛を白木の箱に入れて献上してきたことがあった
前田利家:なんだと!?
徳川家康:信じられぬ!

プレイヤーの選択肢:ぜいたくにすぎる!
徳川家康:ぜいたくなのが悪いのではござらぬ
前田利家:んなとこに金を使ってて、戦で活躍するための武具にまで金が回るか?
黒田官兵衛:我らがケチるのは、与えるべき者に金銀を与え、使うべきときに金銀を使うためだ
徳川家康:それができねば、金銀など、石ころと同じでござろう?

プレイヤーの選択肢:別にいいじゃない
前田利家:それは違うぜ、プレイヤー
前田利家:んなとこに金を使ってて、戦で活躍するための武具にまで金が回るか?
黒田官兵衛:我らがケチるのは、与えるべき者に金銀を与え、使うべきときに金銀を使うためだ
徳川家康:それができねば、金銀など、石ころと同じでござろう?
筒自慢 石川五右衛門:見てみろよ、これが俺様自慢の大筒でい!この色、このつや、この形状、何をとっても一級よ!
徳川家康:おお、これは見事なものですな
小少将:へ〜、そんなので自慢できちゃうんだ。何も知らないって幸せね♡
小少将:それよりこっちは・・・
徳川家康:む?
小少将:家康さんのは立派だわ。撃つとこ見せてもらいたいくらい
前田慶次:その勝負、家康の勝ちだねえ
前田慶次:己の得物を自慢しているようじゃあ、いつまでも大きい男にゃなれやしねえさ
石田三成
会話イベント名 会話内容
苦手な食べ物 ある日、石田三成、立花宗茂、藤堂高虎は、大坂城に招かれた

ねね:いつもガンバってるみんなにご馳走してあげちゃう。三人とも、食べたいものはある?
石田三成:これといって特には・・・ただし柿はやめてください
立花宗茂:できれば、栗は抜いてもらえると助かります
藤堂高虎:まんじゅう以外ならなんでも
ねね:しょうがない子だね。わかったよ。腕によりをかけるから待っててね

しばらくして、三人の前にご馳走が運ばれてきた

石田三成:………………
立花宗茂:これはどういうことですか?
ねね:好き嫌いはダメ。三成には柿料理、宗茂には栗料理。高虎はまんじゅうづくしだよ
藤堂高虎:これはうまそうだ。いただきます!

高虎は両手を合わせて挨拶すると、まんじゅうをおいしそうに食べ始めた

ねね:高虎はいい子だね。あとの二人もしっかり食べてね。お残ししたら、おしおきだよ!

結局その日、三成は一口も食べずにおしおきを食らい・・・
宗茂は必死で食べようとしたものの、最後の一口が飲み込めずにお仕置きを食らった
一方高虎は、好物のまんじゅうを平らげ褒められた上に、手土産まで持たされて帰った
三人の確執は、関ヶ原まで持ち越されたとか
馬鹿にもわかる・・・・ 直江兼続:どうした、三成。難しい顔をして。またもめ事か?
石田三成:俺の志、馬鹿にはわからぬ
前田慶次:そいつはダメだ
直江兼続:慶次・・・
石田三成:不愉快だな。立場も責任も放り出して、ふらふらしているだけの傾奇者が、俺に意見するか
前田慶次:そうさ。あんたは志も高くて、知恵もある。実に立派な御仁だ
前田慶次:けどな、わかってんだろ、世の中、馬鹿ばっかりなんだよ
前田慶次:俺みたいな馬鹿にもわかるように話せないと、あんたは何も変えられやしねえぜ
石田三成:・・・効いた風なことを
前田慶次:おっと、本気で怒らせちまったか?
直江兼続:いや、結構堪えたのだろう。よく言ってやってくれた
前田慶次:難儀な御仁だねえ。あんたもよくつきあってられるよ
直江兼続:そう言うな。まっすぐで気持ちのいい男だ。私は気に入っている。
前田慶次:俺にはそういうあんたのほうが面白いがね。ま、見届けさせてもらうさ
高虎の友達 とある戦での出来事・・・

宮本武蔵:敵は総崩れだ!さすがご隠居、見事な策だぜ!
黒田官兵衛:気を抜くのは早い。ただちに追撃せよ
宮本武蔵:任しとけ!それじゃ行ってくるぜ、ご隠居!
藤堂高虎:・・・あんたが、ああいった手合いに懐かれているのは意外だな
黒田官兵衛:そうか?あれはあまり役に立たぬが、面白い男だ
藤堂高虎:ふうん・・・
黒田官兵衛:卿の身近には、そういう者はいないのか?
藤堂高虎:俺のまわり・・・?
福島正則:ああ!? なんで俺がお前の指図で動かなきゃならねーんだっつの!チョーシくれてんじゃねーぞ!?
加藤清正:俺は秀吉様の命に従うだけだ。・・・あと、もちろんおねね様も
石田三成:馬鹿に俺が使えるものか
大谷吉継:流れは・・・お前にはない・・・
藤堂高虎:・・・いや、ないな
黒田官兵衛:そうか。それは残念だな
お揃い プレイヤーが広間を訪れると、吉継が三成を注意し、たたいていた

石田三成:痛い!なぜお前は俺に注意するとき、たたくのだよ!
大谷吉継:三成、俺にたたかれたら、ありがとうございますと言う流れだぞ
石田三成:どういう流れなのだよ!俺を常識をわきまえぬ馬鹿を見るような目で見るな!
大谷吉継:だから、お前は傲慢だと言われるのだ。友の忠言は千金に勝る。礼を言わぬなどありえんだろう
石田三成:それは・・・そうかもしれぬ。だが、俺は!お前のえげつない籠手で殴られているのだよ
大谷吉継:だからお前は傲慢でまわりが見えぬと言われるのだ。これもお前を思えばこそとなぜ気づかぬ?
大谷吉継:殴られたお前と、殴った俺の心と、どちらが痛いと思っている?
石田三成:お前・・・自分で自分の心に傷をつけつつ、俺をしかってくれているのか・・・
大谷吉継:俺はお前がそのくらいのことがわからぬ男とは思うわん。その上、素手でたたけばお前をたたく俺の手も痛い
大谷吉継:当然、そうなるとお前は俺の手まで支配するだろう。俺はその心配すらさせないよう、この籠手をしている
石田三成:吉継・・・お前、そこまで・・・俺のことを・・・
大谷吉継:友とはいえ、おこがましくも他人に中言するのだ。そのくらいの配慮は当たり前の流れだろう
大谷吉継:その上、この籠手はお前のと同じ職人に作らせた。お前とおそろい・・・つまりお前の手も同様だぞ、三成
石田三成:吉継・・・ありがとう・・・!

プレイヤーの選択肢:吉継は友思いだなあ
大谷吉継:ふむ、類は友を呼ぶ流れか。仕方のない奴らだな

プレイヤーの選択肢:三成が純粋すぎて危うい
大谷吉継:そうだな、支えてやらんと危ない。まったく仕方のない奴だ
幼名 石田三成:使ったらすぐにしまえ、と言っているのだよ!これほど言ってもわからないか!
福島正則:細けえことグダグダ言うなよ!佐吉のくせに生意気だ!
石田三成:幼名で呼ぶな、馬鹿市松!
前田利家:おいおい、ケンカすんなよ。幼名で呼び合う仲なんだろ?
福島正則:犬千代先輩は黙っていてください!これは俺と佐吉の問題なんす!
浅井長政:いやあ、ケンカするほど仲がいいとは、二人のことを指すのだな
石田三成:長政様、ややこしくなるので帰ってください
浅井長政:つれないな、三成は。猿夜叉丸と呼んでくれてもよいのだぞ?
石田三成:遠慮しておきます
二献茶 福島正則:ああ、のど渇いたな〜。三成〜! お茶くださーい、マジで
石田三成:どうぞ
福島正則:おっ! 助かるぜ、三成!んぐっ・・・あっち! 超あっちぃ!
大谷吉継:三成・・・。そこはぬるいお茶の流れではないのか?

三成は間髪をいれず、二杯目のお茶を正則に出した

福島正則:み、三成、てめこのやろー!ん、このお茶は氷が入って超爽やか〜!
大谷吉継:なるほど。冷たいお茶の風味を引き立てたのか。三成、お前は本当に茶の名人だな
福島正則:でも・・・なんか、俺、腹痛えし・・・。やけどで舌べろべろだし・・もう帰る! じゃあな!
大谷吉継:・・・ただ帰したかっただけか
石田三成:面倒くさいのでな
お前だ! 片倉小十郎:今日は戦国最大の謎・本能寺の変について論じましょう。誰が、信長様を殺めたのでございましょう?
石田三成:論ずるに値しない。光秀に決まっている
片倉小十郎:ご無礼ながら、私は違う見解でございます。信長様を殺めたのは・・・秀吉様ではないかと
石田三成:馬鹿な! 秀吉様がそんなことをするはずはない!だいたい秀吉様は毛利征伐に出ておられた!
片倉小十郎:毒、忍び・・離れた所にいる主を討つ手はいくらでも。あの奇跡の大返しも変を事前に知っていれば背けます
石田三成:明智の間者を捕らえた後、我らは死に物狂いで戻ったのだ! それに・・・秀吉様には動機もない!
片倉小十郎:天下・・・それが動機でございます。秀吉様の覚悟のほどは三成様がよくご存じのはず
大谷吉継:待て、秀吉様は信長を討っていない。俺たちが証人だ
片倉小十郎:ご無礼ながら、子飼いの言葉は証拠とはなりません。それとも・・・吉継様には別の考えがおありですか?
大谷吉継:ああ。俺たちは重要な人間を一人、忘れている
石田三成:吉継・・・まさかお前・・・!
片倉小十郎:なるほど。察しはつきましたが・・・続きをどうぞ・・・
大谷吉継:その者は信長が討たれた時に京にいた。
信長と近しく信長を討つ実力を持つ唯一の人物、それは

吉継はすっと、こちらを指差した

大谷吉継:・・・お前だ、プレイヤー

プレイヤーは、はっと飛び起きた。どうやら悪夢を見ていたようだ
浅井長政
会話イベント名 会話内容
立花に学ぶ 立花ァ千代:立花に用があるというのはお前か。用件を聞こう
浅井長政:語り合いたいと思い、参りました。・・・幸せについて
立花ァ千代:………………
立花ァ千代:斬られたいのか?
浅井長政:立花はその誇りを守るためには、死をも恐れないと聞き、某、深く感じ入りました
浅井長政:某も同じ。皆の幸せのためなら命も惜しくはない。自分の夢に嘘などつけない・・・
浅井長政:しかし、それゆえに家臣を振り回し、皆を苦しめてしまう
立花ァ千代:そういうことか。・・・だが、それでいいのではないか?
立花ァ千代:お前の夢に価値があると思えばこそ、家臣はついてくる
浅井長政:そうか、なるほど。さすがは立花。ぜひもうひとつ、お教え願いたい
浅井長政:愛について
立花ァ千代:・・・今度こそ斬り捨てるぞ
浅井長政:某には市がいる。愛しても愛し足りない愛しの妻だ
浅井長政:苦労ばかりかけている市のため、気高く潔い立花の愛の形を伝授していただきたい
立花宗茂:それは興味があるな。後学のために聞いておこう。なんなら、愛を受け止める役をやろうか
立花ァ千代:貴様、いつの間に!勝手なことを言うな!
立花宗茂:わかるだろう? こう見えて照れ屋なんだ
立花ァ千代:ふざけるな! もはや容赦はしないぞ

長政は立花流の愛の表現を学んだ
花は好きか!? 浅井長政:ところで、皆、花は好きか?
本多忠勝:………………
稲姫:・・・と、唐突ですね
井伊直虎:えっと、好きですよ、お花。特に椿を見ると、友達を思い出します・・・
本多忠勝:武士が、花を愛でるなど・・・
井伊直虎:そ、そうですよね。ごめんなさい!
稲姫:父上は、撫子がお好きなんですよね
本多忠勝:稲・・・
井伊直虎:そうなんですか?素敵ですよね、撫子!
本多忠勝:………………
稲姫:それで、長政様は・・・
浅井長政:某は市が好きだ!
本多忠勝:………………
稲姫:………………
井伊直虎:え、えっと、素敵ですね! はい!
戦国ばっさり相談所1 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:我こそは本多平八郎忠勝!悩みある者よ、我に挑めい!
綾御前:綾です、よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます、久秀です

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。丹羽在住の匿名希望さん
匿名希望(明智光秀):最近、主君の横暴に困っていて・・・。もう謀反するしかないかなと・・・追い詰められていて・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと仕事の量が多くて・・・なのに主は笑ってばかりで・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと娘の落ち着きがなくて・・・すぐに・・・

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
戦国ばっさり相談所2 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:悩める者よ、参れ・・・。この忠勝と蜻蛉切が相手いたそう!
綾御前:綾です、未亡人です・・・。よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます。久秀です。

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。相模在住の匿名希望さん
匿名希望(早川殿):あの、弟が他家に養子に行ったのですが・・・弟は姉が言うのもなんですが可愛い顔なので・・・心配で・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですね
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):いや、続きがあって、その家の未亡人がですね、実績ある人で・・・弟が調教されてないか心配なんです
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:未亡人に任せるのがいいですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):でも、弟は、同盟が切れても戻ってこなくて・・・。もうこれは確実になにかあったのかと・・・!

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
幼名 石田三成:使ったらすぐにしまえ、と言っているのだよ!これほど言ってもわからないか!
福島正則:細けえことグダグダ言うなよ!佐吉のくせに生意気だ!
石田三成:幼名で呼ぶな、馬鹿市松!
前田利家:おいおい、ケンカすんなよ。幼名で呼び合う仲なんだろ?
福島正則:犬千代先輩は黙っていてください!これは俺と佐吉の問題なんす!
浅井長政:いやあ、ケンカするほど仲がいいとは、二人のことを指すのだな
石田三成:長政様、ややこしくなるので帰ってください
浅井長政:つれないな、三成は。猿夜叉丸と呼んでくれてもよいのだぞ?
石田三成:遠慮しておきます
島左近
会話イベント名 会話内容
犬と豊久 島左近が林道を歩いていると、道の真ん中で2匹の犬がじゃれていた

島津豊久:こらやめろ、やめろって!だったらこうだ! まいったか!

近づいてよく見ると・・・それは1匹の犬と島津豊久だった

島左近:取り込み中悪いんですが、通してくれませんかね?
島津豊久:あっ! すみません!俺、つい夢中になっていて

犬はまだ遊び足りないらしく、豊久に激しくじゃれついている

島津豊久:やめろって、俺はお前の遊び仲間じゃないんだぞ!
島左近:間違いなく仲間だと思われてるようですね。犬は厳しく躾けなけりゃいけません。待て! 伏せ!

左近の声を聞いて、犬はすばやく伏せをした

豊久もつられて伏せをしそうになり、慌てて体勢を戻す

綾御前:可愛い・・・

左近と豊久が振り返ると、木の陰から綾御前がのぞいている

島津豊久:・・・あれは・・・女神?
島左近:いやいや、しっかりしてくださいよ。あのお方は・・・
綾御前:名は・・・?
島津豊久:と、と、と、豊久・・・。・・・島津・・・豊久
綾御前:可愛い豊久、おいで

綾御前が手招きすると、豊久の頬は瞬く間に朱に染まった
と同時に、伏せていた犬が元気よく飛び出し、綾御前の頬をなめた

綾御前:よしよし、いい子よ。豊久。さあ私の部屋へいらっしゃい。いい物をやりましょう

犬は尻尾を振って綾御前の後についていった

島左近:親切から言うんですがね、あの女性は、あなたの母親ぐらいの年回り、いやともすると・・・
島左近:まあ、余計なことは言わないでおきますか。何事も経験だ、それじゃ俺は急ぐんで

左近が去った後も、豊久は一人呆然と綾御前と犬豊久の去った先を見つめていた
海道一の弓取り 今川義元:ほ、左近殿、隆景殿、よう参られたの。まろと蹴鞠の相手をしてくれるのかの?
島左近:いや、そういうのは勘弁してください
小早川隆景:太原雪斎殿についてお話をうかがいたく、こうして参上いたしました

太原雪斎は今川家の軍師として名高い人物だが、先年、世を去っていた
今川家の家督争いである「花倉の乱」において義元を支持し、その勝利に大いに貢献したという

今川義元:師父のことかの? 何を聞きたいの?
小早川隆景:雪斎殿は軍師として卓越した方。ぜひその軍略の一端なりともお聞かせいただきたく・・・
島左近:特に花倉の乱についてうかがいたいですな。外交を巧みに用いた軍略、見事というほかない
今川義元:ふむ・・・さような話はつまらぬの・・・
小早川隆景:そこを曲げて、どうかお願いいたします
今川義元:嫌じゃの嫌じゃの!まろは蹴鞠を楽しみたいの!
小早川隆景:・・・これは困りましたね
島左近:無駄足でしたかい。雪斎殿もこれじゃ浮かばれねえな
今川義元:図に乗るな・・・。うぬらごとき若輩に、あの乱の何がわかろうか
島左近:・・・なっ!?
小早川隆景:これは、ご無礼を・・・
今川義元:ほ、どうかしたかの? 話は終わりかの?蹴鞠がしたいときは、いつでも訪ねるがよいの!
小早川隆景:・・・虎の尾を踏みかけた、ということでしょうか?
島左近:海道一の弓取りって名は伊達じゃありません
軍略講義時間の短長 プレイヤーが左近を訪れると、そこには元就と謙信がいた

島左近:俺は普段、信玄公に軍略を教わってるんだが、お二方も軍略じゃあ、右に出る者がない方々だ
島左近:で、お二方からも軍略を学んでおこうと思ってね、まず、謙信公、お願いします
上杉謙信:すなわち破邪顕正の四字
島左近:・・・軍略、以上ですかい?
毛利元就:謙信公は天才だからね。天才からの学ぶのは難しいよ。じゃあ、次は丁寧な凡人の私が教える番かな。まず・・・

それから3日、元就は、昼夜ぶっとおしで冗長な講義を続けた

島左近:すみません、冗長・・・いや、情報量が多すぎてちょっと、軍略とはなにかってのがわからないんですが
毛利元就:そりゃわかるわけないさ。まだ、話の枕、前置きの部分しかしゃべってないからね
島左近:勘弁してくださいよ・・・

プレイヤーと左近はその場を離れ、眠ってしまった。ただ謙信はひとり、満足そうにうなずいていた

上杉謙信:元就の言葉、至言なり
次の一手 左近と官兵衛が真剣な顔をして対峙していた

島左近:おっ、そう来ますか。じゃ、これでどうです?
黒田官兵衛:ならば、この手でいかせてもらおう
毛利元就:いやあ、囲碁って面白いね。打ち方に、その人の性格が出てる気がするよ
島津義弘
会話イベント名 会話内容
ある日、島津義弘は町中を歩き回り、何かを探していた

島津義弘:ここにもおらんか、どこへ行きおった。ナーゴ、ナーゴォ・・・
長宗我部元親:鬼が猫なで声とは滑稽だ

そこへ長宗我部元親が現れ、三味線を激しくかき鳴らした

島津義弘:騒々しいわ
長宗我部元親:どうということはない・・・新調した三味線の試し弾きだ
島津義弘:そんなものは向こうでやれ。仔猫が逃げおるわ。・・・ん、いや、待て
島津義弘:お主、今、三味線を新調したと抜かしたな。その真新しい三味線の皮。まさか・・・

二人の間に凄絶な殺気が渦巻いた

徳川家康:おお、島津殿、ここにおられたか。仔猫をお借りしていたゆえ、返しに参った
徳川家康:この寝姿、神社の彫り物によかろうと思いましてな。お取り込み中のところ、失礼つかまつった

徳川家康は仔猫を置くと、そそくそと去っていった

長宗我部元親:・・・上等
鬼のかく乱 島津義弘:どうした、お嬢。少し上気しておるな。風邪か?
立花ァ千代:立花に風邪などない
雑賀孫市:いやいや、立花だって風邪ぐらい引くだろう?遠慮はいらない、俺の胸で温まるんだ
立花ァ千代:いらぬ! 私は風邪など・・・は、はっくしょん!
伊達政宗:物事、小事より大事は発するものなり。油断は禁物じゃ。わしの常備薬をくれてやるわ
立花ァ千代:そうか・・・。風邪ではないが、念のためにもらっておこう
伊達政宗:特別に調合したものゆえ効き目は抜群よ。ちと苦いがのう
立花ァ千代:・・・苦い?おや、急によくなったようだ。失敬
島津義弘:待てお嬢。・・・往生際が悪いぞ
雑賀孫市:薬が嫌なら俺の胸に抱かれるか?
立花ァ千代:なぜその二択だ。もういい、どけ! は、はくしょん!
伊達政宗:まごうかたなき風邪の症状よ!この薬を飲むまではここは通さぬわ!
立花ァ千代:嫌だ! 苦いのは嫌だ! 嫌ー!
島津義弘:お前も可愛いところがある。そぉれ、押さえろ!

その日、ァ千代は風邪を引かずにすんだが、雷に打たれて負傷者が続出した
豊久の決意 島津豊久:………………
島津豊久:・・・う
島津豊久:・・・あ、あれ?俺は・・・確か・・・討死して・・・
島津豊久:それじゃ・・・ここは・・・あの世か?
豊臣秀吉:その通り!よう来たのう、豊久!
島津豊久:う、うわ! 秀吉様! なんで!?
豊臣秀吉:なにをボケとるんじゃ。早う総大将にごあいさつせんか
島津豊久:総大将・・・?
豊臣秀吉:上様!新兵が参りましたぞ!
織田信長:・・・で、あるか
島津豊久:信長!? なんで、どういうことだよ!
豊臣秀吉:こりゃ無礼であろう! あの世をしろしめすのは、第六天魔王たる信長様に決まっとろうが!
島津豊久:冗談じゃない!たとえ死んだって、織田の家臣になんかなるもんか!
豊臣秀吉:なんと。豊久、お前、謀反を起こそうてか
島津豊久:そもそも家臣じゃねえし!
織田信長:是非もなし
豊臣秀吉:ははっ、可哀想じゃがやむを得ませぬ!ここより下はもっとキツいが、覚悟せいよ、豊久!
島津豊久:来るなら来い!島津は絶対に諦めない!
島津豊久:うおおおおおおおおっ!!
島津義弘:・・・何事か。やかましいぞ
島津豊久:・・・あ、あれ? 夢?
島津義弘:夢でうなされて飛び起きるとは、どこまでガキか。大戦を前に怯えておるのか
島津豊久:いいえ! 断じてそのような!
島津義弘:だったら、さっさと寝ろ。明日、無様をさらしたら許さんぞ
島津豊久:はい!・・・夢か。そうか・・・
島津豊久:………………
島津豊久:・・・絶対、死なない

時に関ヶ原合戦前夜であった・・・
酒の好み 上杉謙信:まずは一献
前田慶次:こいつはどうも。謙信公のご相判にあずかれるとは、光栄だね
豊臣秀吉:まっこと、ありがたいことじゃ!・・・っくー、これはまたよい酒じゃのう!
島津義久:ふむ、清酒か。軍神はさすが上品と見える
上杉謙信:………………
前田慶次:島津の口には合わなかったかい?
島津義久:かほどの美酒に不満などあろうか。焼酎であればなおよかったがな
豊臣秀吉:それもよさそうじゃのう!南蛮のワインもまた格別じゃぞ!
前田慶次:ま、うまい酒は世の中にたくさんあるさ
前田慶次:けど、大事なのは、その酒を酌み交わせる友がいるってことだわな
上杉謙信:・・・至言なり
虎退治3 加藤清正:今度は里に鬼が出ただと・・・?この展開、さすがに読めたぞ・・・。どうせあいつら出てくるんだろ・・・
加藤清正:だが、民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、この俺が守る! そしておねね様に・・・鬼はどこだア!
島津義弘:鬼だと思うたか、鬼島津よ
柴田勝家:たわけが、鬼柴田だ
加藤清正:やっぱりそのまんまかよ!
直江兼続:張り切ってるな、清正!空回りするほどの勇気、嫌いではないぞ!
立花ァ千代
会話イベント名 会話内容
立花に学ぶ 立花ァ千代:立花に用があるというのはお前か。用件を聞こう
浅井長政:語り合いたいと思い、参りました。・・・幸せについて
立花ァ千代:………………
立花ァ千代:斬られたいのか?
浅井長政:立花はその誇りを守るためには、死をも恐れないと聞き、某、深く感じ入りました
浅井長政:某も同じ。皆の幸せのためなら命も惜しくはない。自分の夢に嘘などつけない・・・
浅井長政:しかし、それゆえに家臣を振り回し、皆を苦しめてしまう
立花ァ千代:そういうことか。・・・だが、それでいいのではないか?
立花ァ千代:お前の夢に価値があると思えばこそ、家臣はついてくる
浅井長政:そうか、なるほど。さすがは立花。ぜひもうひとつ、お教え願いたい
浅井長政:愛について
立花ァ千代:・・・今度こそ斬り捨てるぞ
浅井長政:某には市がいる。愛しても愛し足りない愛しの妻だ
浅井長政:苦労ばかりかけている市のため、気高く潔い立花の愛の形を伝授していただきたい
立花宗茂:それは興味があるな。後学のために聞いておこう。なんなら、愛を受け止める役をやろうか
立花ァ千代:貴様、いつの間に!勝手なことを言うな!
立花宗茂:わかるだろう? こう見えて照れ屋なんだ
立花ァ千代:ふざけるな! もはや容赦はしないぞ

長政は立花流の愛の表現を学んだ
木箱の中身 庭に置かれた木箱の横でガラシャが騒いでいた

ガラシャ:おかしいのじゃ。箱が開かぬ!
立花ァ千代:箱が開かないだと?んっ、本当だ

ァ千代も手伝って木箱のふたを開けようとしたが、びくともしない
途中でなにかがつっかえているらしい。ァ千代はわずかに開いた隙間に手を入れて中を探った

立花ァ千代:ん? 何か入っているぞ。何だ、この柔らかいうっとりするような肌触りは!
ガラシャ:わらわもやってみるのじゃ!ほむ、ふわふわのもちもちじゃ!
ガラシャ:はうっ、手に白い粉がついたぞ!これは大福じゃ。巨大な大福餅が入っているのじゃ!
立花ァ千代:ひっ! 今度はぬるっと生温かいものが!
ガラシャ:痛たっ! かまれた、大福にかまれたのじゃ!大福の化け物じゃ!
立花ァ千代:下がっていろ! 一刀のもとに斬り捨ててくれる

ァ千代が刀をひらめかせたその時、勢いよく木箱のふたが吹っ飛んだ
ァ千代とガラシャが恐る恐る箱の中をのぞくと・・・

今川義元:ふう、くすぐったかったの!

今川義元:箱の中に入ったら、出られなくなったの!出してほしいの! の! の!
立花ァ千代:………………

ァ千代とガラシャは木箱のふたを拾うと、箱を閉じ、そのまま立ち去った

今川義元:のー!
鬼のかく乱 島津義弘:どうした、お嬢。少し上気しておるな。風邪か?
立花ァ千代:立花に風邪などない
雑賀孫市:いやいや、立花だって風邪ぐらい引くだろう?遠慮はいらない、俺の胸で温まるんだ
立花ァ千代:いらぬ! 私は風邪など・・・は、はっくしょん!
伊達政宗:物事、小事より大事は発するものなり。油断は禁物じゃ。わしの常備薬をくれてやるわ
立花ァ千代:そうか・・・。風邪ではないが、念のためにもらっておこう
伊達政宗:特別に調合したものゆえ効き目は抜群よ。ちと苦いがのう
立花ァ千代:・・・苦い?おや、急によくなったようだ。失敬
島津義弘:待てお嬢。・・・往生際が悪いぞ
雑賀孫市:薬が嫌なら俺の胸に抱かれるか?
立花ァ千代:なぜその二択だ。もういい、どけ! は、はくしょん!
伊達政宗:まごうかたなき風邪の症状よ!この薬を飲むまではここは通さぬわ!
立花ァ千代:嫌だ! 苦いのは嫌だ! 嫌ー!
島津義弘:お前も可愛いところがある。そぉれ、押さえろ!

その日、ァ千代は風邪を引かずにすんだが、雷に打たれて負傷者が続出した
自分らしく 立花ァ千代:私を呼んだのはお前か、直虎。いったい何の用だ
井伊直虎:ご、ごめんなさい、お呼び立てして・・・
立花ァ千代:いいから、早く用件を言え
井伊直虎:はい、ごめんなさい!ァ千代さんも、その、ご当主なんですよね?
立花ァ千代:それがどうした
井伊直虎:あ、ごめんなさい! 女性なのに堂々としていて、うらやましいなって・・・どうすれば私も、その・・・
立花ァ千代:女だからだとかは関係ない、私は立花だ。立花の名にふさわしい振る舞いをするだけだ
井伊直虎:うう、そうですね。ごめんなさい・・・
立花ァ千代:なぜ謝る、さっきから、貴様は・・・
井伊直虎:ご、ごめんなさい!
立花ァ千代:だから・・・!ああもう、そんな子犬みたいな目で私を見るな!
井伊直虎:はう! ごめんなさい!
立花宗茂:あまり直虎をいじめるなよ、ァ千代
立花ァ千代:私を侮辱する気か。いじめてなど・・・
井伊直虎:そうです! ァ千代さんは悪くありません!私がこんなだから・・・ごめんなさい!
立花宗茂:そんなに自分を卑下することはない。直虎は直虎らしくあればいい
井伊直虎:私らしく・・・ですか。でも・・・
立花宗茂:それが井伊家だろう?大丈夫、皆、君を慕い、支えてくれているさ
井伊直虎:は、はい! ありがとうございます!私、頑張ります! お邪魔してすみませんでした!
立花ァ千代:・・・相変わらず口八丁だな
立花宗茂:常々思っていることを言ったまでさ。ァ千代がァ千代らしいのが立花だろう?
立花ァ千代:・・・ふん。当然だ
直江兼続
会話イベント名 会話内容
傷自慢 とある茶屋に偶然四人の武将が居合わせた

島津豊久:傷跡の残る伯父上の顔、あれこそ鬼の面構えだ!俺もすごい敵と戦って、あんな傷跡を残したい
直江兼続:よし、その傷自慢、受けて立とう!景勝様の歪みなき一条の傷こそ、義を貫く上杉の象徴
直江兼続:弱き者に寄り戦った義戦士の誇りにして、軍神・謙信公の戦術を受け継いでいることの証なのだ
早川殿:ちょっと待って。それならお父様の傷のほうがずっと男らしいわ
早川殿:敵に背を向けたことがないから背中には傷がないの。向こう傷って言うのよ。ねえ、甲斐?
甲斐姫:甘いわね。そんなもの、あたしに言わせりゃかすり傷よ
甲斐姫:本当にすごいのは、あたしの心の傷!振られまくってギタギタになった乙女の勲章よ!
早川殿:………………
島津豊久:………………
直江兼続:………………
甲斐姫:・・・お願いだから沈黙はやめて。誰か突っ込んで、じゃなきゃ笑って!

豊久、兼続、早川殿は黙ってその場を立ち去ることしかできなかった
表情を読む ある晴れた日、福島正則はぶらりと散歩に出かけた

福島正則:ふあーあ、いい天気だ!ケンカ日和ってやつか?
上杉景勝:………………
福島正則:んだあ、あの野郎!さっきからガンとばしてきやがって
福島正則:上等だ、文句あるなら聞いてやろうじゃねえか。ゲンコ突き合わせてな!

正則は上杉景勝をにらみすえて、にじり寄った

直江兼続:今日の景勝様はすこぶるご機嫌がよろしい
直江兼続:うららかな陽気に虫に小鳥たちも喜んでいるだろう。自分も踊り出してしまいそうだと思っておいでだ
福島正則:マジ?これが機嫌のいい面かよ!
直江兼続:ここ三年で一番の上機嫌だ
福島正則:てめえも損な面構えに生まれちまったモンだな。ま、俺も人のこと言えた面じゃねぇけどよ
福島正則:しっかしこれで上機嫌とはなぁ。おめえの母ちゃんもこんないかつい顔なのか?
上杉景勝:………………
福島正則:ま、強面同士、仲良くやろうぜ

福島正則が景勝の肩に手を回そうとすると、直江兼続が割って入り、強引に引き離した

福島正則:おわっ、な、何すんだ!
直江兼続:恐れを知らぬ奴め!景勝様は猛烈に怒っておいでだ。もうカンカンだ!
直江兼続:これほど険しい表情、ここ五年は見たことがないぞ
福島正則:景勝・・・。わかりにきーよ!
馬鹿にもわかる・・・・ 直江兼続:どうした、三成。難しい顔をして。またもめ事か?
石田三成:俺の志、馬鹿にはわからぬ
前田慶次:そいつはダメだ
直江兼続:慶次・・・
石田三成:不愉快だな。立場も責任も放り出して、ふらふらしているだけの傾奇者が、俺に意見するか
前田慶次:そうさ。あんたは志も高くて、知恵もある。実に立派な御仁だ
前田慶次:けどな、わかってんだろ、世の中、馬鹿ばっかりなんだよ
前田慶次:俺みたいな馬鹿にもわかるように話せないと、あんたは何も変えられやしねえぜ
石田三成:・・・効いた風なことを
前田慶次:おっと、本気で怒らせちまったか?
直江兼続:いや、結構堪えたのだろう。よく言ってやってくれた
前田慶次:難儀な御仁だねえ。あんたもよくつきあってられるよ
直江兼続:そう言うな。まっすぐで気持ちのいい男だ。私は気に入っている。
前田慶次:俺にはそういうあんたのほうが面白いがね。ま、見届けさせてもらうさ
虎退治3 加藤清正:今度は里に鬼が出ただと・・・?この展開、さすがに読めたぞ・・・。どうせあいつら出てくるんだろ・・・
加藤清正:だが、民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、この俺が守る! そしておねね様に・・・鬼はどこだア!
島津義弘:鬼だと思うたか、鬼島津よ
柴田勝家:たわけが、鬼柴田だ
加藤清正:やっぱりそのまんまかよ!
直江兼続:張り切ってるな、清正!空回りするほどの勇気、嫌いではないぞ!
ねね
会話イベント名 会話内容
女房の務め ある日、豊臣秀吉は真田信之を行きつけの店に連れて行ってやろうと誘ったが・・・

豊臣秀吉:あの店にはええ女子が多いんじゃ!信之、お前さんも女子が嫌いなわけじゃなかろ?
真田信之:それはそうですが・・・。稲が帰りを待っておりますので

一方、ねねの元には稲姫がとある相談に訪れていた

ねね:ええ!? まさか、稲ちゃんのとこも?信之はきっちりしてるから大丈夫と思ったのに・・・
稲姫:・・・間違いありません。毎晩のようにコソコソと。しかも・・・子供まで・・・
ねね:えええ? 本当!?うーん、大変なことになっちゃったね・・・
ねね:でも城を預かる女房として甘い顔は禁物だよ。ここは覚悟を決めて!
稲姫:おねね様・・・わかりました。本多忠勝が娘・稲、おめおめと引き下がりはしません!
稲姫:心を鬼にして挑む覚悟。この矢で狙いを定め、ひと思いに・・・

その時襖が開け放たれ、秀吉が駆け込んでくると、二人の前に平伏した

豊臣秀吉:あわわわ、このとおり! このとおりじゃ!もう浮気は一生せんと約束する! 本当じゃ!
豊臣秀吉:ほれ、信之!お前もここへ来て頭を下げんか!
ねね:お前様、いったい何の騒ぎなの?

秀吉は驚いて稲姫の顔を見た

稲姫:私は、屋根裏に棲みついたねずみをどう退治したものかとおねね様に
豊臣秀吉:ねずみ? ・・・なんじゃ、ねずみか。そうかそうか! 浮気がバレたんじゃなかったんか!
ねね:・・・お前様! さては・・・!おしおきだよ!

その日、秀吉と、そしてなぜか信之までがねねにきつーいお灸をすえられた
素朴な疑問 ここは人里離れた山奥の小さな庵・・・。諸国から手だれの忍びが一人また一人と集まってきた

くのいち:今日は皆さんお集まりということでー、忍びの里に届いたお便りを紹介しちゃいまーす!
くのいち:「近頃の忍びは派手な格好でまるで忍んでいません、これを忍びと呼んでいいものでしょうか?」
くのいち:相模国、足軽の妻さんからのお便りです
ねね:こら! 半蔵のことだよ
服部半蔵:・・・お主に言われる筋合いはない
ねね:あたしのは動きやすさ重視ってだけ。無駄を省いた、これぞ主婦の知恵だよ!
くのいち:奥さん、それにしたって省きすぎじゃ・・・
ねね:さては、みんなこんなのが着たいんだね?任せて! 四人おそろいで作ってあげるよ!
風魔小太郎:まさに混沌・・・
服部半蔵:・・・滅
ねね:あらら、イマイチな反応。おそろいが恥ずかしいんだったら・・・うん、色違いがいい
ねね:小太郎は赤、半蔵は青、女の子は桃色がいいよね。四人そろって登場したら、きっと戦場に映えるよ
くのいち:いやいや、目立っちゃダメだって話で。とりあえず、次のお便りまいりまーす

忍びたちの会合は夜更まで続いた
苦手な食べ物 ある日、石田三成、立花宗茂、藤堂高虎は、大坂城に招かれた

ねね:いつもガンバってるみんなにご馳走してあげちゃう。三人とも、食べたいものはある?
石田三成:これといって特には・・・ただし柿はやめてください
立花宗茂:できれば、栗は抜いてもらえると助かります
藤堂高虎:まんじゅう以外ならなんでも
ねね:しょうがない子だね。わかったよ。腕によりをかけるから待っててね

しばらくして、三人の前にご馳走が運ばれてきた

石田三成:………………
立花宗茂:これはどういうことですか?
ねね:好き嫌いはダメ。三成には柿料理、宗茂には栗料理。高虎はまんじゅうづくしだよ
藤堂高虎:これはうまそうだ。いただきます!

高虎は両手を合わせて挨拶すると、まんじゅうをおいしそうに食べ始めた

ねね:高虎はいい子だね。あとの二人もしっかり食べてね。お残ししたら、おしおきだよ!

結局その日、三成は一口も食べずにおしおきを食らい・・・
宗茂は必死で食べようとしたものの、最後の一口が飲み込めずにお仕置きを食らった
一方高虎は、好物のまんじゅうを平らげ褒められた上に、手土産まで持たされて帰った
三人の確執は、関ヶ原まで持ち越されたとか
結婚物語2 甲斐姫:………………
ねね:ど、どうしたの、甲斐!?そんな所に突っ伏して!
甲斐姫:お館様に「お前なんざ政略結婚に使ったら、家の信用がた落ちだ、ド阿呆が」って言われたー
前田利家:ああ・・・まあ、なるほどねえ・・・
甲斐姫:ちょっと! どういうことよ!?
ねね:まあまあ。かえってよかったじゃない
甲斐姫:よかったって、なんで?
ねね:政略結婚なんてダメだよ。やっぱり好いた人と添い遂げなきゃ。ね、利家?
前田利家:そりゃそうさ!恋女房以外、考えられないぜ!
甲斐姫:そ、そっか! そうだよね!
ねね:そうそう。甲斐もそのうち、いいご縁があるよ
甲斐姫:そのうちっていつ!?ねえ、どうやったら良縁って恵まれるの?
ねね:う〜ん、こればっかりは巡り合わせだからねえ・・・
甲斐姫:そんなの待ってられないでしょ!なんかコツとかないの!? ねえ!
前田利家:・・・そういうのが、縁を潰してんじゃねえのか?
沈黙は金 服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:あれ、半蔵?何やってるの、こんなとこで?
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:ちょっと、どうしたの?お腹痛いの? 大丈夫?
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:ねえ、ちゃんと返事しないとダメでしょ。はーんーぞーおーー
服部半蔵:・・・うるさい
上杉景勝:………………
服部半蔵:・・・! くっ・・・
ねね:あ、行っちゃった!何よ、もう!
上杉景勝:………………
上杉景勝:・・・勝った
風魔小太郎
会話イベント名 会話内容
素朴な疑問 ここは人里離れた山奥の小さな庵・・・。諸国から手だれの忍びが一人また一人と集まってきた

くのいち:今日は皆さんお集まりということでー、忍びの里に届いたお便りを紹介しちゃいまーす!
くのいち:「近頃の忍びは派手な格好でまるで忍んでいません、これを忍びと呼んでいいものでしょうか?」
くのいち:相模国、足軽の妻さんからのお便りです
ねね:こら! 半蔵のことだよ
服部半蔵:・・・お主に言われる筋合いはない
ねね:あたしのは動きやすさ重視ってだけ。無駄を省いた、これぞ主婦の知恵だよ!
くのいち:奥さん、それにしたって省きすぎじゃ・・・
ねね:さては、みんなこんなのが着たいんだね?任せて! 四人おそろいで作ってあげるよ!
風魔小太郎:まさに混沌・・・
服部半蔵:・・・滅
ねね:あらら、イマイチな反応。おそろいが恥ずかしいんだったら・・・うん、色違いがいい
ねね:小太郎は赤、半蔵は青、女の子は桃色がいいよね。四人そろって登場したら、きっと戦場に映えるよ
くのいち:いやいや、目立っちゃダメだって話で。とりあえず、次のお便りまいりまーす

忍びたちの会合は夜更まで続いた
ヒトキリ 旅の途中、プレイヤーは佐々木小次郎と出会い、しばし同行することになった
小次郎の相変わらず物騒な発言を聞いて歩いていると、ふと小次郎が目を細めて、剣の束に手をかけた

佐々木小次郎:さっきからコソコソつけてきて、何なの?僕たちの邪魔をしないでほしいんだけど
風魔小太郎:うぬらは混沌をまき散らす。その行く手は興味深い
佐々木小次郎:その見透かした物言いが気に入らないな。・・・ねえ、プレイヤー、斬ってもいいよね?
風魔小太郎:風を斬れるか?その長いだけの刀で
佐々木小次郎:試してみるかい?

プレイヤーの選択肢:小次郎を止める
佐々木小次郎:・・・そうだね。この剣は人を斬るためのもの。人以外を斬ってもしょうがない
風魔小太郎:人から外れているのは、うぬも同じであろう
佐々木小次郎:違うね。人を斬るのは人だけだ。だから、僕はずっと人であり続ける
風魔小太郎:・・・あがき続けるか
佐々木小次郎:・・・変なのにからまれちゃったね、じゃあ、この辺で別の道を行くことにしようか
佐々木小次郎:今日は君を斬るのを我慢できなくなりそうだ。それはまだ後に取っておきたいからね

プレイヤーの選択肢:小太郎を止める
風魔小太郎:・・・我が手を下すつもりはない。その者はいずれ自ずから混沌に飲まれて自滅する
佐々木小次郎:望むところさ。いずれ僕も人に斬られて死ぬ。人以外にはわからないだろうね
風魔小太郎:人から外れているのは、うぬも同じであろう
佐々木小次郎:違うね。人を斬るのは人だけだ。だから、僕はずっと人であり続ける
風魔小太郎:・・・あがき続けるか
佐々木小次郎:・・・変なのにからまれちゃったね、じゃあ、この辺で別の道を行くことにしようか
佐々木小次郎:今日は君を斬るのを我慢できなくなりそうだ。それはまだ後に取っておきたいからね
白塗りの極意 プレイヤーが訪れるとそこでは小次郎と勝家が話をしていた

柴田勝家:わぬしはなにゆえそのような白塗りを・・・
佐々木小次郎:僕が化粧する理由はともかく・・・勝家はしないの?
佐々木小次郎:武士はいつでも合戦で死ぬ覚悟をして、死に化粧をしておくのが、心構えじゃないのかなあ
風魔小太郎:敵を脅し、自分を昂揚させる効果もある。勝家・・・うぬはそんな化粧を認めぬのか?
黒田官兵衛:卿ら、こんな所で、なにを油を売っている

プレイヤーの選択肢:官兵衛も自分の白塗りの極意を語らないの?
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ

プレイヤーの選択肢:官兵衛がオチか・・・
黒田官兵衛:………………?
佐々木小次郎:官兵衛の白塗りはなんのため?
黒田官兵衛:・・・ああ、そういうことか
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ
胸きゅん 松永久秀:おお、お主〜! あの赤いのが好きなようだな〜。やめとけやめとけ、城主の息子としがない忍び・・・
松永久秀:たとえ結ばれたとて、もてあそばれるだけの愛の奴隷。ボロボロにされて捨てられて、いや、でも、あたし・・・
くのいち:いやー、発想が貧困すぎて笑ったわ。ただの欲求不満のオヤジじゃん?
松永久秀:・・・我輩、傷ツイテナイデスヨ、ホント
松永久秀:なぜなら無敵の大悪党である我輩には傷つく心などないからだ〜!
風魔小太郎:胸きゅん・・・という言葉を知っておるか?
風魔小太郎:あれできゅんとするのは、心でなく胃らしいぞ?
松永久秀:我輩を無敵でなくするなよぅ
宮本武蔵
会話イベント名 会話内容
剣豪談義 宮本武蔵:やっぱダメだ。あんたの言う「活人剣」、俺にはピンとこねえ
柳生宗矩:そうかい?目指すところは同じだと思うんだがねェ
宮本武蔵:剣はただ人を斬るだけの道具じゃない・・・それはわかる
柳生宗矩:だろう?
宮本武蔵:けど、あんたは結局、剣を人斬りの道具に使って、そこに意味を持たせようとしてるだけじゃないのか
柳生宗矩:ほほう。意外と鋭い。悪一人を斬れば、多くが助かる・・・間違ってるかねェ?
宮本武蔵:それじゃ結局、剣は人を斬るための道具のままだ!
佐々木小次郎:当たり前じゃない。それが真実なんだからさ。君が何をグダグダ言ってるのか、さっぱりわからない
宮本武蔵:・・・てめえは黙ってろ
柳生宗矩:いやいや、佐々木殿のほうがよくわきまえてる。実のない理想じゃおじさんは論破できないよォ?
宮本武蔵:・・・てめえ
佐々木小次郎:抜くかい、武蔵? いいよ、そうでなくちゃ。さあ、斬り合おう、早く!
ガラシャ:むむ、なんじゃ、ケンカか? 決闘か?互いに譲れぬ信念をかけた男同士の争いじゃな?
ガラシャ:拳を交わした末に通じ合う心! 生まれる友情!美しいのじゃ! ぜひ見てみたいのじゃ!
佐々木小次郎:………………
柳生宗矩:………………
宮本武蔵:………………
ガラシャ:どうした、やらぬのか?
佐々木小次郎:馬鹿馬鹿しい。帰るよ
柳生宗矩:おじさんもちょっと気が抜けちゃったねェ。それじゃ失礼するよォ
宮本武蔵:………………
ガラシャ:むむ? 邪魔であったか?これはすまぬことをしてしまったのじゃ
宮本武蔵:・・・いや、ありがとよ
ガラシャ:よくわからぬが、礼には及ばぬぞ!ダチというのは、実によいものじゃな!
宮本武蔵:・・・かなわねえな。人を生かすってのは、こういうことか・・・
送り狼 石川五右衛門:俺様が雇った狼藉者に、阿国さんを襲わせる・・・。あわやというところで、俺様が駆けつける・・・
石川五右衛門:あ、完璧〜!今日こそ阿国さんにいいとこ見せてやれるぜえ!
宮本武蔵:・・・片づいたか?女を襲うなんて、卑怯な奴らめ!
阿国:ほんおおきに。武蔵様が通りがかってくれて助かりましたえ
宮本武蔵:このぐらいどうってこたあねえ、あんたも気をつけなよ
阿国:お強いんどすなあ。ほんに頼りになるお人やわ
宮本武蔵:ちょ・・・よせ!女は修行の邪魔なんだよ!
阿国:そんないけず言わはって。照れてはるんどすか? かいらしわあ
宮本武蔵:だあああああっ! くっつくな!!
石川五右衛門:・・・よし、そろそろいいか?
石川五右衛門:あ、待ちやがれ! 阿国さんに手ぇ出す奴は、この俺様が許さねえ! ・・・あれ? 阿国さんは?
片倉小十郎:賊が現れたとうかがい、駆けつけてみれば・・・。これは大物・・・取り押さえさせていただきます
石川五右衛門:ちょ、待て!どういうことだよ、これはあああ!!
高虎の友達 とある戦での出来事・・・

宮本武蔵:敵は総崩れだ!さすがご隠居、見事な策だぜ!
黒田官兵衛:気を抜くのは早い。ただちに追撃せよ
宮本武蔵:任しとけ!それじゃ行ってくるぜ、ご隠居!
藤堂高虎:・・・あんたが、ああいった手合いに懐かれているのは意外だな
黒田官兵衛:そうか?あれはあまり役に立たぬが、面白い男だ
藤堂高虎:ふうん・・・
黒田官兵衛:卿の身近には、そういう者はいないのか?
藤堂高虎:俺のまわり・・・?
福島正則:ああ!? なんで俺がお前の指図で動かなきゃならねーんだっつの!チョーシくれてんじゃねーぞ!?
加藤清正:俺は秀吉様の命に従うだけだ。・・・あと、もちろんおねね様も
石田三成:馬鹿に俺が使えるものか
大谷吉継:流れは・・・お前にはない・・・
藤堂高虎:・・・いや、ないな
黒田官兵衛:そうか。それは残念だな
なぞなぞ 宮本武蔵:どうも俺ってさ、馬鹿だって思われがちなんだよな。自分じゃそうは思ってねえのによ
小早川隆景:ではなぞなぞを出してみましょうか?墓前に行くときに着るのは?
上杉景勝:(死に装束・・・?いや自分が死ぬわけではないから、喪服か)
宮本武蔵:袴。墓まで行くから
小早川隆景:上は大水、下は大火事、なんだ?
上杉景勝:(大惨事だ! 民は無事だろうか・・・?・・・いや待て、上の大水で下の火事を消せないか?)
宮本武蔵:風呂
小早川隆景:五輪書を十巻まで読んだ人はどうなる?
上杉景勝:(剣豪になる。・・・いや待て、五輪書は五巻ではないのか?)
上杉景勝:(存在しないはずの十巻を読むなんて ・・・怖いな)
宮本武蔵:死んじまう。五輪が十でご臨終
小早川隆景:目が3つ、尾が4本ある女の人は?
上杉景勝:(化け物か・・・? 怖いな)
宮本武蔵:尾四目三でお嫁さん
小早川隆景:は、め、はなはあるのに、くち、まゆ、みみはないのは?
上杉景勝:(今度こそ化け物だ。想像したら怖いから!)
宮本武蔵:草とか木とか。葉、芽、花はあるけど耳とかはない
宮本武蔵:おいおい簡単すぎるぜ。馬鹿じゃないんだからさ
小早川隆景:すみません
上杉景勝:・・・むう
前田利家
会話イベント名 会話内容
あだ名 織田軍を訪れた小少将は、前田利家と世間話に興じていた

小少将:魔性の女・小少将、略して「マショコショ」よ。”わらわ”ちゃんって面白い子でしょ?
前田利家:うまいこと言ったもんだな。だが、奇抜なあだ名をつけるって事や、信長様だぜ
前田利家:光秀のことは「金柑頭」、長宗我部元親は「鳥なき鳥の蝙蝠」っつってたな
小少将:蝙蝠?虫とか食べるあれ? 傑作!今度、あの人をからかってやるわ

その時、襖が開き森蘭丸が現れた

森蘭丸:人の特徴を端的に表現する・・・これも信長様の常人には及ばぬ才の一つにございます
森蘭丸:他にも、秀吉様は「ハゲねずみ」朝倉義景様のことは、その油断ぶりを「大ぬる山」
森蘭丸:将軍・義昭公のことは「子蕪殿」と揶揄しておいででした
前田利家:・・・全部すらすら出てくるお前もすげえよ
結婚物語2 甲斐姫:………………
ねね:ど、どうしたの、甲斐!?そんな所に突っ伏して!
甲斐姫:お館様に「お前なんざ政略結婚に使ったら、家の信用がた落ちだ、ド阿呆が」って言われたー
前田利家:ああ・・・まあ、なるほどねえ・・・
甲斐姫:ちょっと! どういうことよ!?
ねね:まあまあ。かえってよかったじゃない
甲斐姫:よかったって、なんで?
ねね:政略結婚なんてダメだよ。やっぱり好いた人と添い遂げなきゃ。ね、利家?
前田利家:そりゃそうさ!恋女房以外、考えられないぜ!
甲斐姫:そ、そっか! そうだよね!
ねね:そうそう。甲斐もそのうち、いいご縁があるよ
甲斐姫:そのうちっていつ!?ねえ、どうやったら良縁って恵まれるの?
ねね:う〜ん、こればっかりは巡り合わせだからねえ・・・
甲斐姫:そんなの待ってられないでしょ!なんかコツとかないの!? ねえ!
前田利家:・・・そういうのが、縁を潰してんじゃねえのか?
倹約 プレイヤーが広間を訪れると、家康、利家、官兵衛、ケチで有名な将が話していた

前田利家:俺は若い頃苦労してよ、やっぱ最後に頼れんのは金だと思うわけだ
前田利家:お前ら、どう倹約してる?
黒田官兵衛:そうだな。ウリの皮を厚くむけば、皮を漬け物にしておかずにできる
徳川家康:その漬け物の味を濃くしておけば、飯が進まず、さらに倹約できますぞ
黒田官兵衛:そういえば軽輩の家臣が、身分に似合わぬ立派な鯛を白木の箱に入れて献上してきたことがあった
前田利家:なんだと!?
徳川家康:信じられぬ!

プレイヤーの選択肢:ぜいたくにすぎる!
徳川家康:ぜいたくなのが悪いのではござらぬ
前田利家:んなとこに金を使ってて、戦で活躍するための武具にまで金が回るか?
黒田官兵衛:我らがケチるのは、与えるべき者に金銀を与え、使うべきときに金銀を使うためだ
徳川家康:それができねば、金銀など、石ころと同じでござろう?

プレイヤーの選択肢:別にいいじゃない
前田利家:それは違うぜ、プレイヤー
前田利家:んなとこに金を使ってて、戦で活躍するための武具にまで金が回るか?
黒田官兵衛:我らがケチるのは、与えるべき者に金銀を与え、使うべきときに金銀を使うためだ
徳川家康:それができねば、金銀など、石ころと同じでござろう?
武士の意地 柴田勝家:・・・ぐっ!
前田利家:もういい! もうやめてくれ、叔父貴!信長様だって、んなことしなくたっていいって・・・!
柴田勝家:賢しらごとをうるさいわ、利家!武士ならば、この程度・・・! ぐっ!

プレイヤーの選択肢:そうだ!武士なら耐えてみせい!
前田利家:そんな、プレイヤー、お前まで・・・!月代を維持するために髪を抜く必要なんてあるかよ!
柴田勝家:確かに、大殿はカミソリで剃ればよいと仰せだ。だが、一本一本痛みをこらえ抜くのが武士よ。・・・ぐっ!
上杉景勝:・・・漢だ

プレイヤーの選択肢:なにしてんの?
柴田勝家:月代を維持するため、髪を一本一本抜いておるのよ。・・・ぐっ! ぬっ!
前田利家:信長様はカミソリで剃るだけで十分だっつてんのによ。叔父貴は、ったく頑固でよ
上杉景勝:・・・漢だ
幼名 石田三成:使ったらすぐにしまえ、と言っているのだよ!これほど言ってもわからないか!
福島正則:細けえことグダグダ言うなよ!佐吉のくせに生意気だ!
石田三成:幼名で呼ぶな、馬鹿市松!
前田利家:おいおい、ケンカすんなよ。幼名で呼び合う仲なんだろ?
福島正則:犬千代先輩は黙っていてください!これは俺と佐吉の問題なんす!
浅井長政:いやあ、ケンカするほど仲がいいとは、二人のことを指すのだな
石田三成:長政様、ややこしくなるので帰ってください
浅井長政:つれないな、三成は。猿夜叉丸と呼んでくれてもよいのだぞ?
石田三成:遠慮しておきます
半兵衛の袋1 あなたが困った時にこの錦の袋を開けてください。きっと、役に立つはずです

黒田官兵衛:と、言われたものの、あの笑み、間違いなく裏がある・・・
前田利家:悩んでてもしかたねえだろ、ぱあっと開けちまえよ
黒田官兵衛:いや、特に今は何も困ってないのだが

利家は官兵衛から袋を奪い取ると、袋を開封する

前田利家:こ、これは・・・!
黒田官兵衛:何も入ってない・・・
前田利家:お前が困らないように段取りつけて逝ったってことか。最後まで憎いことすんじゃねうか、お前のダチは
長宗我部元親
会話イベント名 会話内容
ある日、島津義弘は町中を歩き回り、何かを探していた

島津義弘:ここにもおらんか、どこへ行きおった。ナーゴ、ナーゴォ・・・
長宗我部元親:鬼が猫なで声とは滑稽だ

そこへ長宗我部元親が現れ、三味線を激しくかき鳴らした

島津義弘:騒々しいわ
長宗我部元親:どうということはない・・・新調した三味線の試し弾きだ
島津義弘:そんなものは向こうでやれ。仔猫が逃げおるわ。・・・ん、いや、待て
島津義弘:お主、今、三味線を新調したと抜かしたな。その真新しい三味線の皮。まさか・・・

二人の間に凄絶な殺気が渦巻いた

徳川家康:おお、島津殿、ここにおられたか。仔猫をお借りしていたゆえ、返しに参った
徳川家康:この寝姿、神社の彫り物によかろうと思いましてな。お取り込み中のところ、失礼つかまつった

徳川家康は仔猫を置くと、そそくそと去っていった

長宗我部元親:・・・上等
幸村、ぐれる 真田幸村:慶次殿の「傾き」と元親殿の「反骨」・・・これは近しいものなのでしょうか
前田慶次:ああん? 俺は好きなように生きてるだけだ。よくわかんねえな
長宗我部元親:生き様はすべて、一人一人のもの。他者と比べることなど、何の意味もない
真田幸村:なるほど・・・。これは私が浅はかでした。申し訳ありません
くのいち:結局、好き勝手やってるだけでしょ?幸村様が教えを請うようなものはありませんよー
真田幸村:失礼なこと申すな
真田幸村:お二方の時流に流されず、権勢にへつらわず、己が信念を貫く姿・・・私もかくありたいと思っています
長宗我部元親:お前はすでに反骨を知っている。幸村は幸村のままであればよい
前田慶次:・・・けど、そうだな。俺らみたいにってんなら、まず形から入ってみちゃどうだい?
くのいち:ちょっと・・・
真田幸村:形から、とおっしゃいますと?
長宗我部元親:凄絶な想いを形で表すか。それもまたよし
真田幸村:なるほど、お二人のような姿をすればよいのですか。まず化粧をすればよろしいのでしょうか? それとも髪を・・・
くのいち:だーっ! ダメですって!信之様が泣いちゃいますよ、幸村様!
まんじゅう事件 プレイヤーの温泉まんじゅうが盗み食いされた。そこでプレイヤーは信玄に事件解決を依頼した
事件の鍵は、現場に落ちていたかんざし。これを一目見ると信玄は目を光らせた

武田信玄:現場に落ちておったのはこの女物のかんざし。都で人気のかの店の品で一点ものなんじゃ
武田信玄:ゆえに下手人は女・・・と見せて実は男と見た!そこで容疑者を集めてみたよ

上杉謙信:確かに謙信を、女の子ではという者もいるが、無実だ
織田信長:確かに信長は祭で女子の姿で踊ることはあるが、無実よ
長宗我部元親:確かに俺は昔、姫若子と呼ばれていた。だが、その嫌疑に抗おう、熱く!

犯人は・・・

プレイヤーの選択肢:元親・・・っぽいかな
違う・・・違うぞ、プレイヤー!お前は思い込みという闇の迷宮に迷い込んでいる!
武田信玄:言い訳もなに言ってるかわからんよ。ほれ、きりきりお縄につかんかね

元親は抗議したが認められず、まんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:信玄だ!
武田信玄:な・・・なにを言っとるのだね、プレイヤー・・・。なにか証拠でもあるのかね?
長宗我部元親:あるな。お前はかんざしを見るなり、知っていた・・・それがどこの店のもので、一点ものということまでな
プレイヤーは、元親の言うとおりだとうなずく

長宗我部元親:それを知っているのは、かんざしの持ち主だから・・・そう、犯人はお前だ! 信玄!
武田信玄:あいつが・・・あのまんじゅうが悪いんじゃー!わしは疲れてて甘いものが食べたかったんじゃー!

信玄は連れていかれてまんじゅうをプレイヤーに弁償することになった

長宗我部元親:疲れていて、甘いものが食べたかった、か・・・ある意味、まんじゅうの犠牲者だったのかもしれんな・・・
BGM 勝家とお市が夕日を見つめていた

柴田勝家:年のせいでござろうか・・・。近頃、夕日が、胸に響きまする
お市:勝家があの夕日をどのように感じているのか、市も、感じてみたい・・・
お市:市が、勝家の年になったとき、また二人で夕日を見れば、わかるのでしょうか
柴田勝家:お市様・・・
長宗我部元親:・・・いい雰囲気だな

プレイヤーの選択肢:しっとりした曲を
長宗我部元親:任せろ

元親はしっとりした曲を奏でた。勝家とお市はお互いをじっと見つめ合う・・・

柴田勝家:元親!いつからそこに?
お市:全然気づきませんでした・・・。いい曲で・・・なんだか・・・
長宗我部元親:驚かせてすまなかった。あらためて一曲奏でさせてもらおう

夕日の中、プレイヤーと勝家とお市は元親の楽の音に聞き入った

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:激しい曲を!
長宗我部元親:そうだ! そんないい雰囲気に抗おう!熱く!

元親し激しい曲を大音量で奏でた。お市と勝家が驚く

お市:えっ? えっ?こ、これは、どうすれば・・・?
柴田勝家:ふん! ふん!

勝家は曲にあわせて激しく頭を前後に振り始めた。お市は、恐怖の表情を浮かべて逃げ出した
ガラシャ
会話イベント名 会話内容
必殺技 ガラシャが一人で山道を歩いていると、数人のならず者に道を阻まれた
あわやというところで島津豊久が現れ、ならず者を一人残らず追い払ってくれた

ガラシャ:命の恩人にはお礼をせねばならぬのじゃ。欲しいものはあるか? 申してみよ!
島津豊久:別に礼なんていい。けど、欲しいものって言うなら、必殺技だ
島津豊久:誰にもガキなんて言わせない、無敵の必殺技が欲しい!
ガラシャ:ほう、それなら、取っておきがあるのじゃ。マショコショから伝授された必殺技を授けるのじゃ
島津豊久:本当か?それ強いのか?
ガラシャ:当然じゃ! よーく見ておれ・・・こほん。まずは左手を腰。腰をひねって歩き・・・
島津豊久:腰をひねる? こ、こうか?
ガラシャ:振り返りざまにチュッとやって・・・キメの笑顔。ここですかさず悩殺光線発射ー!
島津豊久:発射ー!出てるか? おい、出てるのか?
ガラシャ:よいぞ、その調子でもっと目をパチパチするのじゃ!
ガラシャ:これで男はイチコロ。手のひらの上でコーロコロのコロ、なのじゃ
島津豊久:すげぇ。伯父上にも教えてやろう!ありがとうな

豊久は喜び勇んで山道を駆け下りていった。島津義弘にこの必殺技が伝授されたかは定かではない
木箱の中身 庭に置かれた木箱の横でガラシャが騒いでいた

ガラシャ:おかしいのじゃ。箱が開かぬ!
立花ァ千代:箱が開かないだと?んっ、本当だ

ァ千代も手伝って木箱のふたを開けようとしたが、びくともしない
途中でなにかがつっかえているらしい。ァ千代はわずかに開いた隙間に手を入れて中を探った

立花ァ千代:ん? 何か入っているぞ。何だ、この柔らかいうっとりするような肌触りは!
ガラシャ:わらわもやってみるのじゃ!ほむ、ふわふわのもちもちじゃ!
ガラシャ:はうっ、手に白い粉がついたぞ!これは大福じゃ。巨大な大福餅が入っているのじゃ!
立花ァ千代:ひっ! 今度はぬるっと生温かいものが!
ガラシャ:痛たっ! かまれた、大福にかまれたのじゃ!大福の化け物じゃ!
立花ァ千代:下がっていろ! 一刀のもとに斬り捨ててくれる

ァ千代が刀をひらめかせたその時、勢いよく木箱のふたが吹っ飛んだ
ァ千代とガラシャが恐る恐る箱の中をのぞくと・・・

今川義元:ふう、くすぐったかったの!

今川義元:箱の中に入ったら、出られなくなったの!出してほしいの! の! の!
立花ァ千代:………………

ァ千代とガラシャは木箱のふたを拾うと、箱を閉じ、そのまま立ち去った

今川義元:のー!
ダチ談義 笛を奏でていた小十郎は、こちらを見つめる視線に気づき、手を止めた

ガラシャ:小十郎、そちは孫のダチだそうじゃのう
片倉小十郎:孫とは孫市様のことでしょうか?ダチかどうかはさておき懇意にしていただいております
ガラシャ:ならば、そちとわらわはダチじゃ!
片倉小十郎:ご無礼ながら、あなたとそこまで親しくなった覚えはございません
ガラシャ:むむ、本当に無礼なのじゃ。ダチのダチはダチなのじゃ!
片倉小十郎:ならばうかがいますが、そのダチとは、いかなるものでございましょう?
ガラシャ:えっへん。ダチとは、その者のため命も張れる相手のことじゃ!
片倉小十郎:であれば、なおさら、このお話はお受けいたしかねます
片倉小十郎:私の命は、主・政宗様ただ一人のために捨てると決めておりますもので
ガラシャ:わらわとはダチになれぬか、しょんぼりなのじゃ。・・・さらばなのじゃ

ガラシャは肩を落としてため息をつくと、きびすを返した

片倉小十郎:ですが、主を守ったうえでなお余力があれば、孫市様のダチであるあなたを救いに参じましょう
ガラシャ:小十郎! ありがとうなのじゃ!意地悪で憎らしそうに見えて、案外優しい男なのじゃ
剣豪談義 宮本武蔵:やっぱダメだ。あんたの言う「活人剣」、俺にはピンとこねえ
柳生宗矩:そうかい?目指すところは同じだと思うんだがねェ
宮本武蔵:剣はただ人を斬るだけの道具じゃない・・・それはわかる
柳生宗矩:だろう?
宮本武蔵:けど、あんたは結局、剣を人斬りの道具に使って、そこに意味を持たせようとしてるだけじゃないのか
柳生宗矩:ほほう。意外と鋭い。悪一人を斬れば、多くが助かる・・・間違ってるかねェ?
宮本武蔵:それじゃ結局、剣は人を斬るための道具のままだ!
佐々木小次郎:当たり前じゃない。それが真実なんだからさ。君が何をグダグダ言ってるのか、さっぱりわからない
宮本武蔵:・・・てめえは黙ってろ
柳生宗矩:いやいや、佐々木殿のほうがよくわきまえてる。実のない理想じゃおじさんは論破できないよォ?
宮本武蔵:・・・てめえ
佐々木小次郎:抜くかい、武蔵? いいよ、そうでなくちゃ。さあ、斬り合おう、早く!
ガラシャ:むむ、なんじゃ、ケンカか? 決闘か?互いに譲れぬ信念をかけた男同士の争いじゃな?
ガラシャ:拳を交わした末に通じ合う心! 生まれる友情!美しいのじゃ! ぜひ見てみたいのじゃ!
佐々木小次郎:………………
柳生宗矩:………………
宮本武蔵:………………
ガラシャ:どうした、やらぬのか?
佐々木小次郎:馬鹿馬鹿しい。帰るよ
柳生宗矩:おじさんもちょっと気が抜けちゃったねェ。それじゃ失礼するよォ
宮本武蔵:………………
ガラシャ:むむ? 邪魔であったか?これはすまぬことをしてしまったのじゃ
宮本武蔵:・・・いや、ありがとよ
ガラシャ:よくわからぬが、礼には及ばぬぞ!ダチというのは、実によいものじゃな!
宮本武蔵:・・・かなわねえな。人を生かすってのは、こういうことか・・・
佐々木小次郎
会話イベント名 会話内容
剣豪談義 宮本武蔵:やっぱダメだ。あんたの言う「活人剣」、俺にはピンとこねえ
柳生宗矩:そうかい?目指すところは同じだと思うんだがねェ
宮本武蔵:剣はただ人を斬るだけの道具じゃない・・・それはわかる
柳生宗矩:だろう?
宮本武蔵:けど、あんたは結局、剣を人斬りの道具に使って、そこに意味を持たせようとしてるだけじゃないのか
柳生宗矩:ほほう。意外と鋭い。悪一人を斬れば、多くが助かる・・・間違ってるかねェ?
宮本武蔵:それじゃ結局、剣は人を斬るための道具のままだ!
佐々木小次郎:当たり前じゃない。それが真実なんだからさ。君が何をグダグダ言ってるのか、さっぱりわからない
宮本武蔵:・・・てめえは黙ってろ
柳生宗矩:いやいや、佐々木殿のほうがよくわきまえてる。実のない理想じゃおじさんは論破できないよォ?
宮本武蔵:・・・てめえ
佐々木小次郎:抜くかい、武蔵? いいよ、そうでなくちゃ。さあ、斬り合おう、早く!
ガラシャ:むむ、なんじゃ、ケンカか? 決闘か?互いに譲れぬ信念をかけた男同士の争いじゃな?
ガラシャ:拳を交わした末に通じ合う心! 生まれる友情!美しいのじゃ! ぜひ見てみたいのじゃ!
佐々木小次郎:………………
柳生宗矩:………………
宮本武蔵:………………
ガラシャ:どうした、やらぬのか?
佐々木小次郎:馬鹿馬鹿しい。帰るよ
柳生宗矩:おじさんもちょっと気が抜けちゃったねェ。それじゃ失礼するよォ
宮本武蔵:………………
ガラシャ:むむ? 邪魔であったか?これはすまぬことをしてしまったのじゃ
宮本武蔵:・・・いや、ありがとよ
ガラシャ:よくわからぬが、礼には及ばぬぞ!ダチというのは、実によいものじゃな!
宮本武蔵:・・・かなわねえな。人を生かすってのは、こういうことか・・・
ヒトキリ 旅の途中、プレイヤーは佐々木小次郎と出会い、しばし同行することになった
小次郎の相変わらず物騒な発言を聞いて歩いていると、ふと小次郎が目を細めて、剣の束に手をかけた

佐々木小次郎:さっきからコソコソつけてきて、何なの?僕たちの邪魔をしないでほしいんだけど
風魔小太郎:うぬらは混沌をまき散らす。その行く手は興味深い
佐々木小次郎:その見透かした物言いが気に入らないな。・・・ねえ、プレイヤー、斬ってもいいよね?
風魔小太郎:風を斬れるか?その長いだけの刀で
佐々木小次郎:試してみるかい?

プレイヤーの選択肢:小次郎を止める
佐々木小次郎:・・・そうだね。この剣は人を斬るためのもの。人以外を斬ってもしょうがない
風魔小太郎:人から外れているのは、うぬも同じであろう
佐々木小次郎:違うね。人を斬るのは人だけだ。だから、僕はずっと人であり続ける
風魔小太郎:・・・あがき続けるか
佐々木小次郎:・・・変なのにからまれちゃったね、じゃあ、この辺で別の道を行くことにしようか
佐々木小次郎:今日は君を斬るのを我慢できなくなりそうだ。それはまだ後に取っておきたいからね

プレイヤーの選択肢:小太郎を止める
風魔小太郎:・・・我が手を下すつもりはない。その者はいずれ自ずから混沌に飲まれて自滅する
佐々木小次郎:望むところさ。いずれ僕も人に斬られて死ぬ。人以外にはわからないだろうね
風魔小太郎:人から外れているのは、うぬも同じであろう
佐々木小次郎:違うね。人を斬るのは人だけだ。だから、僕はずっと人であり続ける
風魔小太郎:・・・あがき続けるか
佐々木小次郎:・・・変なのにからまれちゃったね、じゃあ、この辺で別の道を行くことにしようか
佐々木小次郎:今日は君を斬るのを我慢できなくなりそうだ。それはまだ後に取っておきたいからね
白塗りの極意 プレイヤーが訪れるとそこでは小次郎と勝家が話をしていた

柴田勝家:わぬしはなにゆえそのような白塗りを・・・
佐々木小次郎:僕が化粧する理由はともかく・・・勝家はしないの?
佐々木小次郎:武士はいつでも合戦で死ぬ覚悟をして、死に化粧をしておくのが、心構えじゃないのかなあ
風魔小太郎:敵を脅し、自分を昂揚させる効果もある。勝家・・・うぬはそんな化粧を認めぬのか?
黒田官兵衛:卿ら、こんな所で、なにを油を売っている

プレイヤーの選択肢:官兵衛も自分の白塗りの極意を語らないの?
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ

プレイヤーの選択肢:官兵衛がオチか・・・
黒田官兵衛:………………?
佐々木小次郎:官兵衛の白塗りはなんのため?
黒田官兵衛:・・・ああ、そういうことか
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ
長得物 柳生宗矩:森殿のは長いねェ。おじさん、うらやましいよォ
森蘭丸:そんなことありません。宗矩様こそ、長くて太く、頑丈そうではありませんか
佐々木小次郎:得物は長いのに限るよね。僕のは洗濯物も干せるよ
森蘭丸:え・・・?
柳生宗矩:そうかァ、立派なものをお持ちなんだねェ
柴田勝家
会話イベント名 会話内容
ゲーム 福島正則:おう、幸村の兄! お前、幸村が好きすぎて、ずっと幸村幸村言ってるそうじゃねえか?
真田信之:確かに私は幸村の兄で幸村思いかもしれないが、そんなに幸村幸村と幸村のことばかり話してはいない
柴田勝家:幸村幸村幸村幸村・・・幸村連呼し通しではないか!幸村幸村うるさいわ、幸村の兄!
福島正則:あんたのほうが幸村の兄より幸村幸村幸村幸村って幸村連呼してるじゃねえか。なあ、幸村の兄?
真田信之:幸村は幸村だけあって人の話題に上りやすいのだろう。幸村の兄として幸村のことを聞くのは誇りだな
福島正則:・・・ま、ちょっと幸村幸村言いすぎなのはガチだな。そうだ! ちょっと遊びやんね?
福島正則:今から「幸村」って一回言うたびに罰金!じゃ、いくぜ・・・せえの!
真田信之:………………
柴田勝家:………………
福島正則:………………

プレイヤーの選択肢:誰かしゃべれよ
真田信之:しかし幸村と言ってはいけないと言われると緊張して・・・あっ!
福島正則:へっへーん! ばーかばーか、幸村って言ったな!・・・って、あっ!
柴田勝家:結局、幸村と言わなかったのはわしだけだったな。・・・あ

全員がお互いを見つめ合い、思いっきり笑いあった

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:・・・幸村

誰も幸村と言うのを警戒してしゃべらないので、仕方なくプレイヤーが「幸村」と言うことにした

真田信之:まさかあなたが幸村と言い出すとは・・・。・・・あっ!
福島正則:へっへーん! ばーかばーか、幸村って言ったな!・・・って、あっ!
柴田勝家:結局、幸村と言わなかったのはわしだけだったな。・・・あ

全員がお互いを見つめ合い、思いっきり笑いあった
白塗りの極意 プレイヤーが訪れるとそこでは小次郎と勝家が話をしていた

柴田勝家:わぬしはなにゆえそのような白塗りを・・・
佐々木小次郎:僕が化粧する理由はともかく・・・勝家はしないの?
佐々木小次郎:武士はいつでも合戦で死ぬ覚悟をして、死に化粧をしておくのが、心構えじゃないのかなあ
風魔小太郎:敵を脅し、自分を昂揚させる効果もある。勝家・・・うぬはそんな化粧を認めぬのか?
黒田官兵衛:卿ら、こんな所で、なにを油を売っている

プレイヤーの選択肢:官兵衛も自分の白塗りの極意を語らないの?
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ

プレイヤーの選択肢:官兵衛がオチか・・・
黒田官兵衛:………………?
佐々木小次郎:官兵衛の白塗りはなんのため?
黒田官兵衛:・・・ああ、そういうことか
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ
武士の意地 柴田勝家:・・・ぐっ!
前田利家:もういい! もうやめてくれ、叔父貴!信長様だって、んなことしなくたっていいって・・・!
柴田勝家:賢しらごとをうるさいわ、利家!武士ならば、この程度・・・! ぐっ!

プレイヤーの選択肢:そうだ!武士なら耐えてみせい!
前田利家:そんな、プレイヤー、お前まで・・・!月代を維持するために髪を抜く必要なんてあるかよ!
柴田勝家:確かに、大殿はカミソリで剃ればよいと仰せだ。だが、一本一本痛みをこらえ抜くのが武士よ。・・・ぐっ!
上杉景勝:・・・漢だ

プレイヤーの選択肢:なにしてんの?
柴田勝家:月代を維持するため、髪を一本一本抜いておるのよ。・・・ぐっ! ぬっ!
前田利家:信長様はカミソリで剃るだけで十分だっつてんのによ。叔父貴は、ったく頑固でよ
上杉景勝:・・・漢だ
BGM 勝家とお市が夕日を見つめていた

柴田勝家:年のせいでござろうか・・・。近頃、夕日が、胸に響きまする
お市:勝家があの夕日をどのように感じているのか、市も、感じてみたい・・・
お市:市が、勝家の年になったとき、また二人で夕日を見れば、わかるのでしょうか
柴田勝家:お市様・・・
長宗我部元親:・・・いい雰囲気だな

プレイヤーの選択肢:しっとりした曲を
長宗我部元親:任せろ

元親はしっとりした曲を奏でた。勝家とお市はお互いをじっと見つめ合う・・・

柴田勝家:元親!いつからそこに?
お市:全然気づきませんでした・・・。いい曲で・・・なんだか・・・
長宗我部元親:驚かせてすまなかった。あらためて一曲奏でさせてもらおう

夕日の中、プレイヤーと勝家とお市は元親の楽の音に聞き入った

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:激しい曲を!
長宗我部元親:そうだ! そんないい雰囲気に抗おう!熱く!

元親し激しい曲を大音量で奏でた。お市と勝家が驚く

お市:えっ? えっ?こ、これは、どうすれば・・・?
柴田勝家:ふん! ふん!

勝家は曲にあわせて激しく頭を前後に振り始めた。お市は、恐怖の表情を浮かべて逃げ出した
虎退治3 加藤清正:今度は里に鬼が出ただと・・・?この展開、さすがに読めたぞ・・・。どうせあいつら出てくるんだろ・・・
加藤清正:だが、民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、この俺が守る! そしておねね様に・・・鬼はどこだア!
島津義弘:鬼だと思うたか、鬼島津よ
柴田勝家:たわけが、鬼柴田だ
加藤清正:やっぱりそのまんまかよ!
直江兼続:張り切ってるな、清正!空回りするほどの勇気、嫌いではないぞ!
加藤清正
会話イベント名 会話内容
勝手な妄想 加藤清正は、秀吉の使いで上田城の真田幸村を訪れた

真田信之:あいにく今、幸村は稲と二人で鍛錬に出ている。そろそろ戻る頃だから、しばし待ってもらえるか?
加藤清正:それは構わないが・・・聞けば、幸村と稲姫は毎日のように一緒に鍛錬しているそうだな
真田信之:ああ、息が合うらしい。どちらも相当の負けず嫌いだからな
加藤清正:その・・・それでいいのか? 自分の妻が弟とそんな・・・。ああ、いや、なに言ってんだ俺・・・
真田信之:構わないさ、正直言えば悔しい気持ちもある。・・・私に武勇があれば、幸村の相手をしてやれるのに
加藤清正:そっちかよ! ・・・いや、そうじゃなくて、大事な嫁さんが弟に取られないかってことだ
加藤清正:もし俺だったら・・・もしあの人があの馬鹿やその馬鹿と毎朝毎晩そんなことしてたら、俺は、俺はきっと・・・!
真田信之:なるほど、それは思い至らなかった。だが、私は稲を信じている
加藤清正:そんなものか・・・。所帯を持ってない俺にはわからないな
真田信之:その、今言っていた「あの人」とは?祝言を挙げる予定はないのか?
加藤清正:・・・ば、ばば馬鹿言うな!そんなことしたら天下がひっくり返っちまう!

その後、幸村が鍛錬から戻り、清正は用件を果たして帰路についた
しかし、それから数日というもの、清正は、よからぬ妄想に苦しんだのだった
地元特産品 加藤清正:吉継、聞いたぞ。体調が思わしくないそうだな
大谷吉継:大げさに騒ぐ者がいたか?大事ない。気遣いは無用にしてもらおう
加藤清正:そうはいかん。お前に何かあっては、三成の奴を止める者がいなくなる
大谷吉継:それは本来、お前の・・・
加藤清正:その話はいい。とにかく精のつくものを食って、元気を出せ
大谷吉継:・・・わかった。何を持ってきてくれたのだ?
加藤清正:馬の肉だ
大谷吉継:・・・待て。今、なんと言った?
加藤清正:馬を食え。特に刺身がいい。滋養がつくぞ
大谷吉継:馬の肉を・・・生で・・・
加藤清正:俺も肥後に下って知ったのだがな。熱にも効くらしい。薬膳料理と思って食え
大谷吉継:・・・いや、もう大丈夫だ。心配をかけた。三成のことも、万事任せておいてくれ
高虎の友達 とある戦での出来事・・・

宮本武蔵:敵は総崩れだ!さすがご隠居、見事な策だぜ!
黒田官兵衛:気を抜くのは早い。ただちに追撃せよ
宮本武蔵:任しとけ!それじゃ行ってくるぜ、ご隠居!
藤堂高虎:・・・あんたが、ああいった手合いに懐かれているのは意外だな
黒田官兵衛:そうか?あれはあまり役に立たぬが、面白い男だ
藤堂高虎:ふうん・・・
黒田官兵衛:卿の身近には、そういう者はいないのか?
藤堂高虎:俺のまわり・・・?
福島正則:ああ!? なんで俺がお前の指図で動かなきゃならねーんだっつの!チョーシくれてんじゃねーぞ!?
加藤清正:俺は秀吉様の命に従うだけだ。・・・あと、もちろんおねね様も
石田三成:馬鹿に俺が使えるものか
大谷吉継:流れは・・・お前にはない・・・
藤堂高虎:・・・いや、ないな
黒田官兵衛:そうか。それは残念だな
虎退治1 加藤清正:里に虎が出ただと・・・?待ってろ、俺が退治してやる!民の平穏な暮らし、決して・・・虎に乱させやしないぜ!
加藤清正:民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、そう!この俺が守る! そしておねね様に・・・獅子はどこだア!
藤堂高虎:馬鹿野郎! 高虎だ!
井伊直虎:すみません・・・直虎です
加藤清正:お前らかよ!
虎退治2 加藤清正:今度は里に獅子が出ただと・・・?俺が退治してやる!民の平穏な暮らし、決して・・・獅子に乱させやしないぜ!
加藤清正:民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、そう!この俺が守る! そしておねね様に・・・獅子はどこだア!
北条氏康:ド阿呆、相模の獅子だ!
真田信之:すみません、信濃の獅子です
加藤清正:今度はお前らかよ!
豊臣秀吉:清正は疲れ気味のようじゃな・・・
虎退治3 加藤清正:今度は里に鬼が出ただと・・・?この展開、さすがに読めたぞ・・・。どうせあいつら出てくるんだろ・・・
加藤清正:だが、民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、この俺が守る! そしておねね様に・・・鬼はどこだア!
島津義弘:鬼だと思うたか、鬼島津よ
柴田勝家:たわけが、鬼柴田だ
加藤清正:やっぱりそのまんまかよ!
直江兼続:張り切ってるな、清正!空回りするほどの勇気、嫌いではないぞ!
半兵衛の袋3 あなたが困った時にこの錦の袋を開けてください。きっと、役に立つはずです

加藤清正:と、言われたものの、なんで俺にこんなもんくれたんだ・・・
加藤清正:だが、まさに俺は困っている!開けるべきだ。半兵衛軍師殿を信じるべきだ!

そう言って、清正は袋を開ける。中には紙が入っており、「厠奉行殿へ」と書いてあった

加藤清正:紙・・・! おお、まさに捨てる紙あれば拾う紙あり!半兵衛軍師殿、ありがとう、ありがとう!
加藤清正:だが、半兵衛軍師殿は生前、俺をどう見ていたのだろう・・・
黒田官兵衛
会話イベント名 会話内容
高虎の友達 とある戦での出来事・・・

宮本武蔵:敵は総崩れだ!さすがご隠居、見事な策だぜ!
黒田官兵衛:気を抜くのは早い。ただちに追撃せよ
宮本武蔵:任しとけ!それじゃ行ってくるぜ、ご隠居!
藤堂高虎:・・・あんたが、ああいった手合いに懐かれているのは意外だな
黒田官兵衛:そうか?あれはあまり役に立たぬが、面白い男だ
藤堂高虎:ふうん・・・
黒田官兵衛:卿の身近には、そういう者はいないのか?
藤堂高虎:俺のまわり・・・?
福島正則:ああ!? なんで俺がお前の指図で動かなきゃならねーんだっつの!チョーシくれてんじゃねーぞ!?
加藤清正:俺は秀吉様の命に従うだけだ。・・・あと、もちろんおねね様も
石田三成:馬鹿に俺が使えるものか
大谷吉継:流れは・・・お前にはない・・・
藤堂高虎:・・・いや、ないな
黒田官兵衛:そうか。それは残念だな
白塗りの極意 プレイヤーが訪れるとそこでは小次郎と勝家が話をしていた

柴田勝家:わぬしはなにゆえそのような白塗りを・・・
佐々木小次郎:僕が化粧する理由はともかく・・・勝家はしないの?
佐々木小次郎:武士はいつでも合戦で死ぬ覚悟をして、死に化粧をしておくのが、心構えじゃないのかなあ
風魔小太郎:敵を脅し、自分を昂揚させる効果もある。勝家・・・うぬはそんな化粧を認めぬのか?
黒田官兵衛:卿ら、こんな所で、なにを油を売っている

プレイヤーの選択肢:官兵衛も自分の白塗りの極意を語らないの?
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ

プレイヤーの選択肢:官兵衛がオチか・・・
黒田官兵衛:………………?
佐々木小次郎:官兵衛の白塗りはなんのため?
黒田官兵衛:・・・ああ、そういうことか
黒田官兵衛:私の顔色はもとからだ。・・・なんべん言わせるのだ
倹約 プレイヤーが広間を訪れると、家康、利家、官兵衛、ケチで有名な将が話していた

前田利家:俺は若い頃苦労してよ、やっぱ最後に頼れんのは金だと思うわけだ
前田利家:お前ら、どう倹約してる?
黒田官兵衛:そうだな。ウリの皮を厚くむけば、皮を漬け物にしておかずにできる
徳川家康:その漬け物の味を濃くしておけば、飯が進まず、さらに倹約できますぞ
黒田官兵衛:そういえば軽輩の家臣が、身分に似合わぬ立派な鯛を白木の箱に入れて献上してきたことがあった
前田利家:なんだと!?
徳川家康:信じられぬ!

プレイヤーの選択肢:ぜいたくにすぎる!
徳川家康:ぜいたくなのが悪いのではござらぬ
前田利家:んなとこに金を使ってて、戦で活躍するための武具にまで金が回るか?
黒田官兵衛:我らがケチるのは、与えるべき者に金銀を与え、使うべきときに金銀を使うためだ
徳川家康:それができねば、金銀など、石ころと同じでござろう?

プレイヤーの選択肢:別にいいじゃない
前田利家:それは違うぜ、プレイヤー
前田利家:んなとこに金を使ってて、戦で活躍するための武具にまで金が回るか?
黒田官兵衛:我らがケチるのは、与えるべき者に金銀を与え、使うべきときに金銀を使うためだ
徳川家康:それができねば、金銀など、石ころと同じでござろう?
次の一手 左近と官兵衛が真剣な顔をして対峙していた

島左近:おっ、そう来ますか。じゃ、これでどうです?
黒田官兵衛:ならば、この手でいかせてもらおう
毛利元就:いやあ、囲碁って面白いね。打ち方に、その人の性格が出てる気がするよ
半兵衛の袋1 あなたが困った時にこの錦の袋を開けてください。きっと、役に立つはずです

黒田官兵衛:と、言われたものの、あの笑み、間違いなく裏がある・・・
前田利家:悩んでてもしかたねえだろ、ぱあっと開けちまえよ
黒田官兵衛:いや、特に今は何も困ってないのだが

利家は官兵衛から袋を奪い取ると、袋を開封する

前田利家:こ、これは・・・!
黒田官兵衛:何も入ってない・・・
前田利家:お前が困らないように段取りつけて逝ったってことか。最後まで憎いことすんじゃねうか、お前のダチは
立花宗茂
会話イベント名 会話内容
立花に学ぶ 立花ァ千代:立花に用があるというのはお前か。用件を聞こう
浅井長政:語り合いたいと思い、参りました。・・・幸せについて
立花ァ千代:………………
立花ァ千代:斬られたいのか?
浅井長政:立花はその誇りを守るためには、死をも恐れないと聞き、某、深く感じ入りました
浅井長政:某も同じ。皆の幸せのためなら命も惜しくはない。自分の夢に嘘などつけない・・・
浅井長政:しかし、それゆえに家臣を振り回し、皆を苦しめてしまう
立花ァ千代:そういうことか。・・・だが、それでいいのではないか?
立花ァ千代:お前の夢に価値があると思えばこそ、家臣はついてくる
浅井長政:そうか、なるほど。さすがは立花。ぜひもうひとつ、お教え願いたい
浅井長政:愛について
立花ァ千代:・・・今度こそ斬り捨てるぞ
浅井長政:某には市がいる。愛しても愛し足りない愛しの妻だ
浅井長政:苦労ばかりかけている市のため、気高く潔い立花の愛の形を伝授していただきたい
立花宗茂:それは興味があるな。後学のために聞いておこう。なんなら、愛を受け止める役をやろうか
立花ァ千代:貴様、いつの間に!勝手なことを言うな!
立花宗茂:わかるだろう? こう見えて照れ屋なんだ
立花ァ千代:ふざけるな! もはや容赦はしないぞ

長政は立花流の愛の表現を学んだ
苦手な食べ物 ある日、石田三成、立花宗茂、藤堂高虎は、大坂城に招かれた

ねね:いつもガンバってるみんなにご馳走してあげちゃう。三人とも、食べたいものはある?
石田三成:これといって特には・・・ただし柿はやめてください
立花宗茂:できれば、栗は抜いてもらえると助かります
藤堂高虎:まんじゅう以外ならなんでも
ねね:しょうがない子だね。わかったよ。腕によりをかけるから待っててね

しばらくして、三人の前にご馳走が運ばれてきた

石田三成:………………
立花宗茂:これはどういうことですか?
ねね:好き嫌いはダメ。三成には柿料理、宗茂には栗料理。高虎はまんじゅうづくしだよ
藤堂高虎:これはうまそうだ。いただきます!

高虎は両手を合わせて挨拶すると、まんじゅうをおいしそうに食べ始めた

ねね:高虎はいい子だね。あとの二人もしっかり食べてね。お残ししたら、おしおきだよ!

結局その日、三成は一口も食べずにおしおきを食らい・・・
宗茂は必死で食べようとしたものの、最後の一口が飲み込めずにお仕置きを食らった
一方高虎は、好物のまんじゅうを平らげ褒められた上に、手土産まで持たされて帰った
三人の確執は、関ヶ原まで持ち越されたとか
自分らしく 立花ァ千代:私を呼んだのはお前か、直虎。いったい何の用だ
井伊直虎:ご、ごめんなさい、お呼び立てして・・・
立花ァ千代:いいから、早く用件を言え
井伊直虎:はい、ごめんなさい!ァ千代さんも、その、ご当主なんですよね?
立花ァ千代:それがどうした
井伊直虎:あ、ごめんなさい! 女性なのに堂々としていて、うらやましいなって・・・どうすれば私も、その・・・
立花ァ千代:女だからだとかは関係ない、私は立花だ。立花の名にふさわしい振る舞いをするだけだ
井伊直虎:うう、そうですね。ごめんなさい・・・
立花ァ千代:なぜ謝る、さっきから、貴様は・・・
井伊直虎:ご、ごめんなさい!
立花ァ千代:だから・・・!ああもう、そんな子犬みたいな目で私を見るな!
井伊直虎:はう! ごめんなさい!
立花宗茂:あまり直虎をいじめるなよ、ァ千代
立花ァ千代:私を侮辱する気か。いじめてなど・・・
井伊直虎:そうです! ァ千代さんは悪くありません!私がこんなだから・・・ごめんなさい!
立花宗茂:そんなに自分を卑下することはない。直虎は直虎らしくあればいい
井伊直虎:私らしく・・・ですか。でも・・・
立花宗茂:それが井伊家だろう?大丈夫、皆、君を慕い、支えてくれているさ
井伊直虎:は、はい! ありがとうございます!私、頑張ります! お邪魔してすみませんでした!
立花ァ千代:・・・相変わらず口八丁だな
立花宗茂:常々思っていることを言ったまでさ。ァ千代がァ千代らしいのが立花だろう?
立花ァ千代:・・・ふん。当然だ
生一本の勇士 プレイヤーは立花宗茂と共に小早川隆景のなぞなぞに答えていた

小早川隆景:まるなのにさんかく、これは何でしょう?

プレイヤーの選択肢:「丸」という漢字
小早川隆景:正解です。さすがですね。丸という漢字は画数が三画ですからね
立花宗茂:そうか。俺はてっきり・・・
小早川隆景:やめてください。宗茂殿、変な回答でまぜっ返さなくてもいいですよ?
小早川隆景:普段はこんないい加減な宗茂殿ですが、戦場では頼りになるんですよ
小早川隆景:立花の三千は、他の隊の一万に勝る。まさに生一本の勇士・・・なのですがねえ
立花宗茂:ああ、あの・・・
小早川隆景:やめてください。余計なことは言わなくていいですよ。宗茂殿?

プレイヤーの選択肢:わからない
立花宗茂:じゃあ俺が考えよう。ええと、まあるくって、ちっちゃくって・・・?
小早川隆景:やめてください。小さいなんてひとことも言ってませんよ?
小早川隆景:普段はこんないい加減な宗茂殿ですが、戦場では頼りになるんですよ
小早川隆景:立花の三千は、他の隊の一万に勝る。まさに生一本の勇士・・・なのですがねえ
立花宗茂:ああ、あの・・・
小早川隆景:やめてください。余計なことは言わなくていいですよ。宗茂殿?
弓術指南 稲姫:義元様は音に聞く弓の名手です。どうか、稲に射を教えていただけませんでしょうか?
立花宗茂:俺も弓は得意だが?俺には、ァ千代のこともあるから聞かないのかな?
稲姫:立花様は関係ありません!ではお二方にうかがいます、射の心得とは?
今川義元:射は禅に通ず。すなわち弓を引くということは、雑念を払っていく過程
今川義元:そうやって心を研ぎ澄まし、矢を放てば、すなわち矢は射抜くべきものを射抜くの
今川義元:むろん、心だけでは均衝を欠くの。弓を引く体、射の技、心技体そろわねばならぬの
立花宗茂:俺は、なにも考えないが?
今川義元:宗茂殿こそ、無の境地に至った名人じゃの。まろにはまだまだ雑念があるの
稲姫:では、どうすればよろしいのでしょうか?
立花宗茂:簡単だ。なにも考えなきゃいい
稲姫:そんなの無理です!宗茂様は黙っててください!
今川義元:雑念を払っていく過程が射ゆえ、いきなり無の境地に入れるならば、射の必要がないの
今川義元:心技体は必ず均衝しようとする。技に優れても心が整わず、矢が当たらぬことがあるの
今川義元:逆に、技や体を鍛えていく過程て、心も自然と整ってゆくの
稲姫:鍛錬あるのみ・・・ということですね
今川義元:山登りは、頂上へ至る過程を楽しむものじゃの。射も、心を研ぎ澄ましていく過程を楽しんでほしいの
甲斐姫
会話イベント名 会話内容
女子会1 甘味でも定評のある、とある飯屋のお屋-----
戦系女子で知られる女武将たちの女子会が開かれていた

甲斐姫:このお団子最高! あと十本はいける!
小少将:・・・太るわよ。知ってた? 夜食べた甘いものは全部太ももにつくって
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!
お市:でも、最近は「ぽっちゃり」が人気だって聞きましたけど
小少将:馬鹿ね、そんなの真に受けて。男の言うぽっちゃりは、ぽっちゃりじゃないの
甲斐姫:えー! だから先言ってって!
小少将:それはそうと、直虎、その体、何使ってるのよ?秘伝の美容法? それとも南蛮の薬?
井伊直虎:い、い、いえ、特に何も・・・
小少将:出た出た「特に何も!」あらゆる美容法を駆使してる女の台詞よ
小少将:実はその鎧にからくりがあるんじゃないの?正直に白状しなさいよ
井伊直虎:すみません、でも本当に・・・
井伊直虎:井伊家家訓! 潔白はその身をもって証明すべし!たあっ!

直虎は一思いに鎧を脱ぎ捨てた

甲斐姫:おお、正真正銘、見事なまでのバインバイン!
小少将:なーんだ、つまらない
井伊直虎:すいませんすいません。つまらないもの見せちゃってすいません
お市:・・・あ、そう言えば!おいしいおまんじゅうを持ってきてたんでした
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!

戦系女子のおしゃべりは途切れることがなく、女子会は夜遅くまで続いた
女子会2 飯屋の座敷を借り切って行われた戦系女子たちの女子会-----
すでに深夜を過ぎ、ぐだぐだの様相を呈していた

小少将:だーかーらー、甲斐は男が欲しいの欲しくないの?
甲斐姫:欲しいわよ。死ぬほど欲しいに決まってるじゃないよ
井伊直虎:あの・・・でしたら、こんなのどうでしょう?

直虎は古い小箱を取り出すと、慎重にふたを開ける。中には小さな狸の置物が入っていた。
古くから井伊家に伝わるまじない道具で、狸の腹をさすりながら願いを唱えるとかなうという

小少将:うわ、汚い狸。信じろって言うほうが無理
甲斐姫:あたしは信じる! てかもう、お狸様にかける!いい男いい男いい男いい男!

甲斐姫は狸のお腹をぐりぐりさすりながら唱えた

お市:もう少し具体的なほうがよくないでしょうか?いい男にもいろいろありますし。長政様みたい・・・とか
甲斐姫:じゃあ、優しくで包容力があってあたしを愛してくれて面白くて少年のような一面もあって信念を持ってる男
小少将:そんな男いる? あたしなら断然財力ね。あとは・・・不幸を吹っ飛ばして笑ってくれる人・・・かしら
お市:私は長政様がいるので・・・
小少将:はいはい知ってるわ。直虎、ほら、あなたは?
井伊直虎:あの私は結婚とかはいいので、背が・・・。小さくて華著にしてください・・・お狸様お願いします!

その時、狸の腹が強い光を放った

甲斐姫:ちょ、何これ! あたしは男が欲しいって言ったの!男になりたいなんて言ってないわよ!
小少将:やだ、あなた甲斐? ははは、傑作。確かに底知れない包容力があるわ。信念も持ってるし
お市:サル! じゃなくて・・・小少将さん?サルといえば明るいだけが取り得ですものね
甲斐姫:市はわかるとして、じゃ、直虎は・・・
井伊直虎:皆さんを見る目線が上・・・。はうん、感激です!

もはや雑魚寝状態となった戦女子たちは、そろって楽しい夢を見ていた
傷自慢 とある茶屋に偶然四人の武将が居合わせた

島津豊久:傷跡の残る伯父上の顔、あれこそ鬼の面構えだ!俺もすごい敵と戦って、あんな傷跡を残したい
直江兼続:よし、その傷自慢、受けて立とう!景勝様の歪みなき一条の傷こそ、義を貫く上杉の象徴
直江兼続:弱き者に寄り戦った義戦士の誇りにして、軍神・謙信公の戦術を受け継いでいることの証なのだ
早川殿:ちょっと待って。それならお父様の傷のほうがずっと男らしいわ
早川殿:敵に背を向けたことがないから背中には傷がないの。向こう傷って言うのよ。ねえ、甲斐?
甲斐姫:甘いわね。そんなもの、あたしに言わせりゃかすり傷よ
甲斐姫:本当にすごいのは、あたしの心の傷!振られまくってギタギタになった乙女の勲章よ!
早川殿:………………
島津豊久:………………
直江兼続:………………
甲斐姫:・・・お願いだから沈黙はやめて。誰か突っ込んで、じゃなきゃ笑って!

豊久、兼続、早川殿は黙ってその場を立ち去ることしかできなかった
釣りと読書 北条氏康は川岸で釣り糸を垂れていた

北条氏康:ちっとも釣れやしねえ
小早川隆景:釣る気がないからではないでしょうか?さっきから何度も引いていましたよ?
小早川隆景:釣りを装いながらも本当の目的は釣りではなく、静かな場所で北条家を保つ方策を練ること、では?
北条氏康:ちっ、可愛げのねえ小僧だ
北条氏康:お前こそ本ばっか読みやがって。知識だけじゃ世の中渡ってけねえぞ
小早川隆景:ええ、そうでしょうね。ですが私は文字を読まないと生きていけないんです
北条氏康:ド阿呆。本なんかなくとも人は死にゃあしねえ

氏康は隆景の本を奪うと川へ投げ込んだ

小早川隆景:ああああああ!
北条氏康:本は忘れてお前も釣ってみろ。その手で釣り上げなけりゃ釣りの楽しさはわからねえ

氏康は隆景に釣竿を持たせた

小早川隆景:なんてことを・・・私は文字中毒なんです・・・。本がないというだけでめまいが・・・ああ、文字が・・・ない

その時、風に乗って数枚の書状が飛んできた

甲斐姫:だめー!誰も拾わないで!読んだ奴、はっ倒ーす!
小早川隆景:ああ、こ、これは・・・
甲斐姫:ああー、読んでる! ちょっと返してよ!乙女の妄想の結晶! いつか巡り会う人への恋文!
小早川隆景:・・・素敵です。この止め、はね、はらい。一文字一文字が媚薬のように私の胸を躍らせます
甲斐姫:・・・そ、それって。来た来た来たー! ついにあたしにも春が来たー!
北条氏康:・・・どっちも重症だ。さあて釣り場を変えるか
結婚物語1 甲斐姫:あ〜、なんでこう、いい出会いがないかなあ。花も恥じらう乙女が、戦働きばっかなんて・・・
お市:戦で働き過ぎるからじゃ・・・
甲斐姫:え、なに?
お市:いえ、なんでもありません
濃姫:馬鹿馬鹿しい。武家の結婚なんて、政略の道具にしか過ぎないでしょうに
甲斐姫:え〜、そういうもの?
お市:そう言い切ってしまうのは寂しいですが・・・、政略結婚が多いのは確かでしょうね
甲斐姫:ああ、あんたらもそうだもんね。姫様もそうだし、ええと・・・
甲斐姫:信長・濃姫、長政・市、宗茂・ァ千代、信之・稲・・・
甲斐姫:………………
お市:あの・・・大丈夫・・・?
甲斐姫:みんなアツアツじゃん! いいなあ、政略結婚!あたしも政略結婚したい! お館様〜!
お市:………………
濃姫:………………
お市:・・・お兄様と、熱々なんですか?
濃姫:さあね
結婚物語2 甲斐姫:………………
ねね:ど、どうしたの、甲斐!?そんな所に突っ伏して!
甲斐姫:お館様に「お前なんざ政略結婚に使ったら、家の信用がた落ちだ、ド阿呆が」って言われたー
前田利家:ああ・・・まあ、なるほどねえ・・・
甲斐姫:ちょっと! どういうことよ!?
ねね:まあまあ。かえってよかったじゃない
甲斐姫:よかったって、なんで?
ねね:政略結婚なんてダメだよ。やっぱり好いた人と添い遂げなきゃ。ね、利家?
前田利家:そりゃそうさ!恋女房以外、考えられないぜ!
甲斐姫:そ、そっか! そうだよね!
ねね:そうそう。甲斐もそのうち、いいご縁があるよ
甲斐姫:そのうちっていつ!?ねえ、どうやったら良縁って恵まれるの?
ねね:う〜ん、こればっかりは巡り合わせだからねえ・・・
甲斐姫:そんなの待ってられないでしょ!なんかコツとかないの!? ねえ!
前田利家:・・・そういうのが、縁を潰してんじゃねえのか?
北条氏康
会話イベント名 会話内容
釣りと読書 北条氏康は川岸で釣り糸を垂れていた

北条氏康:ちっとも釣れやしねえ
小早川隆景:釣る気がないからではないでしょうか?さっきから何度も引いていましたよ?
小早川隆景:釣りを装いながらも本当の目的は釣りではなく、静かな場所で北条家を保つ方策を練ること、では?
北条氏康:ちっ、可愛げのねえ小僧だ
北条氏康:お前こそ本ばっか読みやがって。知識だけじゃ世の中渡ってけねえぞ
小早川隆景:ええ、そうでしょうね。ですが私は文字を読まないと生きていけないんです
北条氏康:ド阿呆。本なんかなくとも人は死にゃあしねえ

氏康は隆景の本を奪うと川へ投げ込んだ

小早川隆景:ああああああ!
北条氏康:本は忘れてお前も釣ってみろ。その手で釣り上げなけりゃ釣りの楽しさはわからねえ

氏康は隆景に釣竿を持たせた

小早川隆景:なんてことを・・・私は文字中毒なんです・・・。本がないというだけでめまいが・・・ああ、文字が・・・ない

その時、風に乗って数枚の書状が飛んできた

甲斐姫:だめー!誰も拾わないで!読んだ奴、はっ倒ーす!
小早川隆景:ああ、こ、これは・・・
甲斐姫:ああー、読んでる! ちょっと返してよ!乙女の妄想の結晶! いつか巡り会う人への恋文!
小早川隆景:・・・素敵です。この止め、はね、はらい。一文字一文字が媚薬のように私の胸を躍らせます
甲斐姫:・・・そ、それって。来た来た来たー! ついにあたしにも春が来たー!
北条氏康:・・・どっちも重症だ。さあて釣り場を変えるか
両手に毒花 とある食事処。氏康の隣には二人の美女の姿があった

濃姫:豪快なのね。おかわりはいかが?
小少将:ちょっと、ちょっかい出さないでくれる?氏康さんはあたしと愉しんでるの♡
北条氏康:なに言ってやがる。俺は一人で飲みに来たんだ。ベタベタすんじゃねえ
濃姫:いいじゃない?両手に花。しかも極上の
小少将:あーら、あなたには決まった相手がいるでしょ!いいわよね、一人の男に添い遂げられるんだもの
小少将:あたしなんて、関わった男は皆不幸に落ちていく。哀しい結末しか待ってないのよ。あたしの恋には・・・
濃姫:あら、不幸自慢? でも不幸を怖がるってことは、今が幸せな証拠じゃないのかしら?
濃姫:むしろ私は、震えるような地獄を味わいたい
小少将:それはあなたが変態ってだけでしょ?みなさーん、ここに変態がいますよー!
北条氏康:ド阿呆! 耳元でギャーギャー騒ぐな。俺は帰る
濃姫:あら、まだ明るいわよ
北条氏康:夜は飲まねえと決めてんだ。それに女のにおいさせて帰りたかねえ
北条氏康:俺には、愛しのかみさんがいるんでな
小少将:なーにが愛しのかみさんよ。見かけによらず意気地なしね
濃姫:どうせなら、どろどろの修羅場を見たかったわ
小少将:いいわね、小田原城まで二人して押しかけて!・・・あら、初めて意見が合ったわね
子煩悩 明智光秀:………………
北条氏康:どうした、深刻な面して。謀反でも起こすのかい?
明智光秀:・・・戯れでもそのような冗談はおやめください。娘がまた飛び出してしまいまして・・・
北条氏康:ああ、あの元気な嬢ちゃんか
本多忠勝:また行方知れずか。そなたも気苦労が絶えぬな
明智光秀:まったくです。どうして、あのように育ってしまったのか・・・
北条氏康:その点、うちの娘に真面目なモンだ。ちっと真面目過ぎる気もするが・・・
明智光秀:………………
本多忠勝:生真面目といえば、我が娘も同様。融通は利かぬが、まっすぐな気性は美徳と申せよう
明智光秀:・・・お待ちを。我が娘とて、不真面目ゆえに放蕩を繰り返しているわけではありません
明智光秀:むしろ何事にも真剣に取り組み、好奇心旺盛であるからこそ、後先考えず・・・
北条氏康:・・お前、娘にどうさせたいんだよ
本多忠勝:親馬鹿よ
愛煙家 プレイヤーが氏康の元を訪れると、光秀が氏康の煙管と取り上げ、なにか説得していた

明智光秀:煙を体に入れて、健康によいわけがありません。その煙を、まわりにいる身近な人まで吸うことになる
明智光秀:私同様、氏康殿も奥方のことを大事にお思いのはず・・・ですから・・・!
北条氏康:かみさんは確かに大事だけどよ・・・。俺はあいつほど吸ってねえぞ?

プレイヤー一行は柳生宗矩の部屋を訪ねた。煙が充満して、まるで仙人だ

柳生宗矩:こいつは薬だよォ、薬ィ。腹が立たないし、心が安らぐ・・・長生きの薬さァ
明智光秀:前が見えない!これはひどい!
柳生宗矩:・・・わかったよォ、煙をなんとかすりゃあいいんだね。プレイヤー、なんか考えない?

プレイヤーの選択肢:煙を遠ざければ?
柳生宗矩:なるほどね、いい考えだァ

宗矩は長い長い煙管を用意し、雁首を部屋の外に出して、煙草に火をつけた

柳生宗矩:火をつけるのが面倒で、ひと吸いひと吸い、滅茶苦茶肺が鍛えられるけどねェ
-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:火をつけなければ?
柳生宗矩:要は吸わせないってことかァ。意見の相違を、強権をもって封じ込めるってのは・・・
柳生宗矩:おじさん賛成の立場な人なんだけど、こんな嗜好品くらいいいじゃない。寂しいなァ・・・
虎退治2 加藤清正:今度は里に獅子が出ただと・・・?俺が退治してやる!民の平穏な暮らし、決して・・・獅子に乱させやしないぜ!
加藤清正:民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、そう!この俺が守る! そしておねね様に・・・獅子はどこだア!
北条氏康:ド阿呆、相模の獅子だ!
真田信之:すみません、信濃の獅子です
加藤清正:今度はお前らかよ!
豊臣秀吉:清正は疲れ気味のようじゃな・・・
竹中半兵衛
会話イベント名 会話内容
槍と鉄砲と軍略 真田幸村:我が信念を託しうるのは、やはりこの槍のみ。刀槍を打ち合わせてこその戦だと思います
雑賀孫市:まだそんなこと言ってんのかい? 時代は鉄砲だよ。お前がその槍で突いてくる前に、ズドンだぜ?
真田幸村:鉄砲の威力は私も認めます。しかし、それはやはり武士が持つ得物ではないと思うのです
雑賀孫市:俺たち雑賀衆は卑怯者ってか?そいつは聞き捨てならないな
真田幸村:そこまでは申しておりません。ですが・・・
竹中半兵衛:熱くなってるねえ、二人とも。槍も鉄砲も使いようだと思うんだけど
毛利元就:そうだね。どちらも無敵ではない。いかに効率よく配置し、活用するか・・・
竹中半兵衛:それが俺ら軍師の仕事ってね。帷幄にあって謀を巡らす・・・俺は昼寝のほうがいいけど
毛利元就:己の手は汚さず、効率的な殺し方ばかり考える・・・一番卑怯なのは我々軍略家かな
竹中半兵衛:うわ、自虐的。結局、槍も鉄砲も軍略も、上の人の使い方次第ってことじゃない?
悪の美学 早川殿:あの、すみません・・・。取り次ぎをお願いします
松永久秀:おや、これは可憐なお嬢ちゃん。織田家に何かご用かな〜?
早川殿:北条より、父・氏康の名代として参りました。信長様にお取り次ぎをいただけますか?
松永久秀:………………
早川殿:………………?
松永久秀:遠路はるばる、ご苦労に存ずる。ささ、こちらへ・・・
早川殿:ありがとうございます。久秀さんのおかげで、無事に務めを果たすことができました
松永久秀:我輩もまた務めを果たしたまで。お気をつけてお帰りあれ、お嬢さん
早川殿:はい、失礼します
竹中半兵衛:あれあれ、意外〜。随分親切にしてあげたんだね、久秀さん
松永久秀:・・・ふん、目を見ればわかる。あの娘は我輩の言うことをすべて疑いもなく信じるであろう
松永久秀:そして騙されたと知れば、ただ己を責めるであろう。そんな輩を騙したところで、な〜んも面白くない!
松永久秀:疑心暗鬼に陥り、何も信じられなくなり、絶望の中、我輩を恨み、我輩を呪う・・・
松永久秀:人を騙すとは、そうでなくてはいかんのだ!
竹中半兵衛:うわー、全然わかんねー
流れと個 プレイヤーが大谷吉継と雑談しているとき不意に吉継が話を止めた

大谷吉継:半兵衛軍師殿がそろそろ現れる流れだな

プレイヤーの選択肢:会う約束があるの? or 接近しているって情報があるの?
大谷吉継:いや、ない。ただそういう流れだというだけだ
竹中半兵衛:いやー さっすが! 流れでわかっちゃうんだ!頭いい人は違うなあ!
大谷吉継:その台詞、半兵衛軍師殿が言ったら、単なるいじめです
竹中半兵衛:いじめって・・・。でも、わかるよ。死とか見つめちゃうとさ、研ぎ澄まされていく感じ
竹中半兵衛:文字通り、流れが見えちゃうんだろうな・・・
大谷吉継:それゆえに流れの中の個を見失っている、とおっしゃる流れですか?
竹中半兵衛:そうは言わないけど、流れの中の個を見てるのがしんどくなってきちゃうんじゃないかとは思うよ
大谷吉継:………………
竹中半兵衛:でもね、きっと君が目を離せなくなる「個」が現れる
竹中半兵衛:君が見えてる、決し覆せない流れすらも、覆したくなるような「個」がね
大谷吉継:しかし、結局流れは覆せない
竹中半兵衛:そりゃあ、流れだからね。でも、だからって黙って流されるままなのかな?
竹中半兵衛:ね、プレイヤー?
かくれんぼ 半兵衛はときどき、ふらっといなくなる。プレイヤーは濃姫と半蔵と捜しに山へ出た

濃姫:半兵衛は昔っからそうだったわね。よく山で怠けてたわ、ひとりぼっちでね

濃姫はまるで半兵衛の居場所を知っているかのようにすたすたと山を行く

プレイヤーの選択肢:半兵衛の居場所を知ってるの
濃姫:知ってるわけじゃないわ。でもわかるのよ
濃姫:草の香り、日光のにおい、水のせせらぎ、鳥の声・・・それでだいたい居所がわかるの
濃姫:半兵衛は、なぜか私じゃなきゃ見つけられなくて・・・。見つけ出すと、迷子みたい消えそうな顔してて・・・
濃姫:で、見つけると、いつも寝そべって、こう言うの。姫様、待ってましたよ・・・ってね

茂みをかき分けるとその向こう、日当たりのよい地で草を枕に半兵衛は寝そべっていた

竹中半兵衛:姫様、待ってましたよ
濃姫:待ってましたよ、じゃないわ、子供じゃあるまいし。私も昔みたいに捜しに来られないのよ?
竹中半兵衛:・・・すみません。じゃ、帰りましょっか?
服部半蔵:・・・笑顔こそ見せていたが、かなり体はつらかったはずだ

プレイヤーの選択肢:濃姫に気を使っていた?
服部半蔵:うむ。うまく隠しおおせてはいたようだが、わからんな
服部半蔵:誰も見つけられない隠れ場所を探し出せる女なら、気づいた上で気づかないふりもできるだろうからな

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:背中きれいですね
濃姫:・・・もう、なに言ってるの?・・・馬鹿

プレイヤーの選択肢:討つなら今ですぜ?
服部半蔵:それは任ではない。不要な殺戮に溺れる者は忍びとして失格だ
半兵衛の袋1 あなたが困った時にこの錦の袋を開けてください。きっと、役に立つはずです

黒田官兵衛:と、言われたものの、あの笑み、間違いなく裏がある・・・
前田利家:悩んでてもしかたねえだろ、ぱあっと開けちまえよ
黒田官兵衛:いや、特に今は何も困ってないのだが

利家は官兵衛から袋を奪い取ると、袋を開封する

前田利家:こ、これは・・・!
黒田官兵衛:何も入ってない・・・
前田利家:お前が困らないように段取りつけて逝ったってことか。最後まで憎いことすんじゃねうか、お前のダチは
半兵衛の袋2 竹中半兵衛:あなたが困った時にこの錦の袋を開けてください。きっと、役に立つはずです
濃姫:と、言われたものの、うさんくさいったらないわね
濃姫:まあ、開けないとあの世で泣きべそかくに違いないから開けてあげるけど

そう言って、濃姫は袋を開ける

濃姫:これは・・・

袋の中には、ちり紙が入っていた

濃姫:これで涙をふけって?私が泣くわけないじゃないの
濃姫:半兵衛が心配してたように、あの人に泣かされることはなかったわ
濃姫:ほんと人のことばかり心配して、自分のことに気が回らない馬鹿なんだから・・・

濃姫はちり紙で涙をふいた
半兵衛の袋3 あなたが困った時にこの錦の袋を開けてください。きっと、役に立つはずです

加藤清正:と、言われたものの、なんで俺にこんなもんくれたんだ・・・
加藤清正:だが、まさに俺は困っている!開けるべきだ。半兵衛軍師殿を信じるべきだ!

そう言って、清正は袋を開ける。中には紙が入っており、「厠奉行殿へ」と書いてあった

加藤清正:紙・・・! おお、まさに捨てる紙あれば拾う紙あり!半兵衛軍師殿、ありがとう、ありがとう!
加藤清正:だが、半兵衛軍師殿は生前、俺をどう見ていたのだろう・・・
毛利元就
会話イベント名 会話内容
武将番付 毛利元就、小早川隆景親子が読書をしていると、武田の忍びが現れた

くのいち:にゃはーん! 旦那、今こんなものが巷をにぎわしてるのをご存じで?
毛利元就:これは? 「上司にしたい武将番付」か。ふむ、兵の生の声とは面白いね
小早川隆景:五位北条氏康、四位武田信玄、三位豊臣秀吉・・・いずれも民の心をつかんだ名将ですね
くのいち:欄外の選んだ理由にもご注目。「庶民派秀吉様は足軽の気持ちがわかってる」
小早川隆景:「小田原の安定感は神」 「信玄公最高」・・・なるほど
毛利元就:そして堂々の一位はやはり謙信公だね。「軍神のご加護で何があっても死ななそう」か。
毛利元就:信長公はもっと票を伸ばしてくるかと思ったけれど、六位止まり。ま、彼が上司では精神的にきついだろうね
小早川隆景:「やり方が性急に過ぎる。後に火種を残しかねない」・・・これはまさか!
くのいち:心当たりでも?
小早川隆景:・・・いえ、気のせいでしょう。ちなみに父上は、上司にしたくない武将の三位です
小早川隆景:理由は「話が長い」 「話がつまらない」 「説教くさい」
毛利元就:・・・はずれていないのがまた悲しいね。まさか、これを見せるために?

しかし、忍びの姿はすでに消えていた
槍と鉄砲と軍略 真田幸村:我が信念を託しうるのは、やはりこの槍のみ。刀槍を打ち合わせてこその戦だと思います
雑賀孫市:まだそんなこと言ってんのかい? 時代は鉄砲だよ。お前がその槍で突いてくる前に、ズドンだぜ?
真田幸村:鉄砲の威力は私も認めます。しかし、それはやはり武士が持つ得物ではないと思うのです
雑賀孫市:俺たち雑賀衆は卑怯者ってか?そいつは聞き捨てならないな
真田幸村:そこまでは申しておりません。ですが・・・
竹中半兵衛:熱くなってるねえ、二人とも。槍も鉄砲も使いようだと思うんだけど
毛利元就:そうだね。どちらも無敵ではない。いかに効率よく配置し、活用するか・・・
竹中半兵衛:それが俺ら軍師の仕事ってね。帷幄にあって謀を巡らす・・・俺は昼寝のほうがいいけど
毛利元就:己の手は汚さず、効率的な殺し方ばかり考える・・・一番卑怯なのは我々軍略家かな
竹中半兵衛:うわ、自虐的。結局、槍も鉄砲も軍略も、上の人の使い方次第ってことじゃない?
軍略講義時間の短長 プレイヤーが左近を訪れると、そこには元就と謙信がいた

島左近:俺は普段、信玄公に軍略を教わってるんだが、お二方も軍略じゃあ、右に出る者がない方々だ
島左近:で、お二方からも軍略を学んでおこうと思ってね、まず、謙信公、お願いします
上杉謙信:すなわち破邪顕正の四字
島左近:・・・軍略、以上ですかい?
毛利元就:謙信公は天才だからね。天才からの学ぶのは難しいよ。じゃあ、次は丁寧な凡人の私が教える番かな。まず・・・

それから3日、元就は、昼夜ぶっとおしで冗長な講義を続けた

島左近:すみません、冗長・・・いや、情報量が多すぎてちょっと、軍略とはなにかってのがわからないんですが
毛利元就:そりゃわかるわけないさ。まだ、話の枕、前置きの部分しかしゃべってないからね
島左近:勘弁してくださいよ・・・

プレイヤーと左近はその場を離れ、眠ってしまった。ただ謙信はひとり、満足そうにうなずいていた

上杉謙信:元就の言葉、至言なり
次の一手 左近と官兵衛が真剣な顔をして対峙していた

島左近:おっ、そう来ますか。じゃ、これでどうです?
黒田官兵衛:ならば、この手でいかせてもらおう
毛利元就:いやあ、囲碁って面白いね。打ち方に、その人の性格が出てる気がするよ
綾御前
会話イベント名 会話内容
犬と豊久 島左近が林道を歩いていると、道の真ん中で2匹の犬がじゃれていた

島津豊久:こらやめろ、やめろって!だったらこうだ! まいったか!

近づいてよく見ると・・・それは1匹の犬と島津豊久だった

島左近:取り込み中悪いんですが、通してくれませんかね?
島津豊久:あっ! すみません!俺、つい夢中になっていて

犬はまだ遊び足りないらしく、豊久に激しくじゃれついている

島津豊久:やめろって、俺はお前の遊び仲間じゃないんだぞ!
島左近:間違いなく仲間だと思われてるようですね。犬は厳しく躾けなけりゃいけません。待て! 伏せ!

左近の声を聞いて、犬はすばやく伏せをした

豊久もつられて伏せをしそうになり、慌てて体勢を戻す

綾御前:可愛い・・・

左近と豊久が振り返ると、木の陰から綾御前がのぞいている

島津豊久:・・・あれは・・・女神?
島左近:いやいや、しっかりしてくださいよ。あのお方は・・・
綾御前:名は・・・?
島津豊久:と、と、と、豊久・・・。・・・島津・・・豊久
綾御前:可愛い豊久、おいで

綾御前が手招きすると、豊久の頬は瞬く間に朱に染まった
と同時に、伏せていた犬が元気よく飛び出し、綾御前の頬をなめた

綾御前:よしよし、いい子よ。豊久。さあ私の部屋へいらっしゃい。いい物をやりましょう

犬は尻尾を振って綾御前の後についていった

島左近:親切から言うんですがね、あの女性は、あなたの母親ぐらいの年回り、いやともすると・・・
島左近:まあ、余計なことは言わないでおきますか。何事も経験だ、それじゃ俺は急ぐんで

左近が去った後も、豊久は一人呆然と綾御前と犬豊久の去った先を見つめていた
ご婦人には優しく 蘭丸が使いを終えて城に戻ろうとすると、店から荷物を抱えた女が出てきた

森蘭丸:女性の身にはご負担でしょう。よろしければ私がお持ちします

女が顔を上げると、それは綾御前であった

綾御前:美しき愛の心・・・ですが、この程度は私にも持てます。あなたには、あちらの葛篭をお願いしましょう

綾御前が指差した店の軒先には、馬小屋ほどもある大きな葛篭が置いてあった
綾御前は有無を言わせぬ微笑で蘭丸を見つめている。蘭丸は修羅として葛篭を担ぎ上げた

綾御前:では参りましょう
片倉小十郎:これは老婦人、信長様の小姓までこき使うとは、さすがの権勢でございます
片倉小十郎:そして森蘭丸、明日をも知れぬご老体をいたわるお気持ち、ご立派でございます
綾御前:あらあら、そのうろたえ眼鏡は相変わらず役に立っていないようですね

綾御前が眼鏡を取り上げようとする前に、小十郎は素早く眼鏡を押さえた
綾御前はその隙に荷物から人参を取り出すと、小十郎の背中に突っ込んだ。その時・・・

足軽:暴れ馬だ! 誰か捕まえてくれー!

背後から猛烈な勢いで駆けてきた暴れ馬は片倉小十郎を蹴り上げると、ようやく止まり・・・
地面に横たわる小十郎をどつきまわしながら人参をむさぼった

綾御前:さあ、可愛い蘭丸。帰ったら私の手料理をごちそうしてあげましょう

不適な笑みと共に立ち去る綾御前。蘭丸は小十郎を見ないようにして後に続いた
戦国ばっさり相談所1 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:我こそは本多平八郎忠勝!悩みある者よ、我に挑めい!
綾御前:綾です、よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます、久秀です

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。丹羽在住の匿名希望さん
匿名希望(明智光秀):最近、主君の横暴に困っていて・・・。もう謀反するしかないかなと・・・追い詰められていて・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと仕事の量が多くて・・・なのに主は笑ってばかりで・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと娘の落ち着きがなくて・・・すぐに・・・

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
戦国ばっさり相談所2 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:悩める者よ、参れ・・・。この忠勝と蜻蛉切が相手いたそう!
綾御前:綾です、未亡人です・・・。よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます。久秀です。

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。相模在住の匿名希望さん
匿名希望(早川殿):あの、弟が他家に養子に行ったのですが・・・弟は姉が言うのもなんですが可愛い顔なので・・・心配で・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですね
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):いや、続きがあって、その家の未亡人がですね、実績ある人で・・・弟が調教されてないか心配なんです
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:未亡人に任せるのがいいですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):でも、弟は、同盟が切れても戻ってこなくて・・・。もうこれは確実になにかあったのかと・・・!

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
悪い直虎 直虎、政宗、小十郎が野山に遊びに行っていた

井伊直虎:こうやって遊べるのって平和ってことですよね!なんだか嬉しいです! あっ・・・きゃあああ!?

直虎はうっかり、泉に落ちてしまった

伊達政宗:馬鹿め、よそ見などしておるからじゃ・・・。小十郎、引き上げてやれい

小十郎が泉に近づくと、泉から女神が現れた

片倉小十郎:む、泉からご婦人が・・・?いや、老婦人? なにをしておられるのですか?
綾御前:老婦人ではありません。私は泉の女神です
綾御前:あなたの落とした直虎は、いい直虎ですか、それとも悪い直虎ですか?
伊達政宗:馬鹿め! いいも悪いもないわ!井伊直虎じゃ!
片倉小十郎:いえ!! 悪い直虎です。よそ見をして泉に落ちる者がいい直虎であるはずがございません
綾御前:嘘をつきましたね・・・。罰として井伊直虎は返しません。代わりに悪い直虎を上げましょう

そういうと女神は泉に消えていき、やがて直虎の姿が現れた

伊達政宗:おお、無事じゃったか!これからはよそ見などするでないぞ
井伊直虎:謝りません!
片倉小十郎:は?
井伊直虎:謝りません、謝りません!私、悪くありませんから!
伊達政宗:何を申しておる!おぼれたことで混乱しておるのか・・・?
井伊直虎:こんな鎧着ても水に濡れても恥ずかしくもありません!はうーん、とかも言いませんから!
片倉小十郎:普段の逆のことをおっしゃっておられる・・・。どうやら、本当に悪い直虎になられたようでございます
伊達政宗:そんな馬鹿げた話があるか!
井伊直虎:馬鹿なんです! ・・・あ、馬鹿じゃないです!間違っても謝りませんから!

直虎はしばらくこの調子であったが、三日もすると元通りになったとか、ならなかったとか
老婦人の最後の晩餐 片倉小十郎:はい、本日もやってまいりました。「老婦人最後の晩餐」のお時間です
片倉小十郎:先生は老婦人、助手は、私、片倉小十郎。試食は福島正則様にお願いいたします
福島正則:よくわかんねえけど、よろしく!楽しみだぜ! なに食わせてくれんの?
綾御前:今日は・・・可愛い謙信のために酒の肴を作ります。まずは塩を少々・・・小十郎、言われなくても渡しなさい
片倉小十郎:はい先生。あ、どばっと。かけすぎでございますよ。早くも老眼鏡が必要でございますか?
福島正則:・・・おいおい、何に塩かけてんの?その生き物・・・シャーシャー言ってねえ?
綾御前:次に体を潰します。ああ、毒のようなものが指に・・・。小十郎、私の指を舐めなさい

その後も料理という名の格闘は続いた。正則の顔がどんどん青ざめていく

片倉小十郎:さて料理は途中ですが、出来上がったものがこちらに。正則様、ご試食を・・・ガチでよろしくお願いいたします
福島正則:・・・これ食うの? ・・・わ、わかったよ・・・。い、いただきます! むっ・・・うぐ・・・ごっはあ!
綾御前:まあ・・・気絶するほど喜んでくれるなんて・・・この料理・・・きっと可愛い謙信も喜んでくれますね
片倉小十郎:では、私も一口・・・。ふむ、ゴリッとした食感。そして鋭い苦味・・・酒の肴にぴったりでございますね
片倉小十郎:では、本日はここまでにいたしとうございます。次回は氏康様を招き越後の不思議鍋を作っていただきます
福島正則
会話イベント名 会話内容
表情を読む ある晴れた日、福島正則はぶらりと散歩に出かけた

福島正則:ふあーあ、いい天気だ!ケンカ日和ってやつか?
上杉景勝:………………
福島正則:んだあ、あの野郎!さっきからガンとばしてきやがって
福島正則:上等だ、文句あるなら聞いてやろうじゃねえか。ゲンコ突き合わせてな!

正則は上杉景勝をにらみすえて、にじり寄った

直江兼続:今日の景勝様はすこぶるご機嫌がよろしい
直江兼続:うららかな陽気に虫に小鳥たちも喜んでいるだろう。自分も踊り出してしまいそうだと思っておいでだ
福島正則:マジ?これが機嫌のいい面かよ!
直江兼続:ここ三年で一番の上機嫌だ
福島正則:てめえも損な面構えに生まれちまったモンだな。ま、俺も人のこと言えた面じゃねぇけどよ
福島正則:しっかしこれで上機嫌とはなぁ。おめえの母ちゃんもこんないかつい顔なのか?
上杉景勝:………………
福島正則:ま、強面同士、仲良くやろうぜ

福島正則が景勝の肩に手を回そうとすると、直江兼続が割って入り、強引に引き離した

福島正則:おわっ、な、何すんだ!
直江兼続:恐れを知らぬ奴め!景勝様は猛烈に怒っておいでだ。もうカンカンだ!
直江兼続:これほど険しい表情、ここ五年は見たことがないぞ
福島正則:景勝・・・。わかりにきーよ!
蜻蛉切 本多忠勝が得物の蜻蛉切を手入れしていると、そこへ福島正則が現れた

福島正則:うぉっ、近くで見るとでけぇ!これが例のあれだろ? ほらあれ蜻蛉切。ぱねぇー!
稲姫:父は集中しています。お静かに
福島正則:名前って重要だろ。蜻蛉切とかマジ斬れそうだし。よく考えりゃ蜻蛉なんか切れてもしょうがねえのによ
稲姫:蜻蛉切の名の由来をご存じないのですか?
稲姫:立ててあった槍の穂先に止まろうとした蜻蛉が、真っ二つに切れたことからその名がついたのです
福島正則:へえ。けど、そんなら俺の得物でもいけんじゃね?俺のだって虫の一匹や二匹軽く殺せるぜ! 見てろ!

福島正則は得物を取り出すと、空中でぶんぶん振り回した
その時、一匹の虫が飛んできて叩き落された

福島正則:お、キタキタキター!ついに決まるぜ、俺の得物の名前が!
稲姫:これは・・・・・・蝿。すなわち・・・命名「蝿たたき」
福島正則:がくん!
高虎の友達 とある戦での出来事・・・

宮本武蔵:敵は総崩れだ!さすがご隠居、見事な策だぜ!
黒田官兵衛:気を抜くのは早い。ただちに追撃せよ
宮本武蔵:任しとけ!それじゃ行ってくるぜ、ご隠居!
藤堂高虎:・・・あんたが、ああいった手合いに懐かれているのは意外だな
黒田官兵衛:そうか?あれはあまり役に立たぬが、面白い男だ
藤堂高虎:ふうん・・・
黒田官兵衛:卿の身近には、そういう者はいないのか?
藤堂高虎:俺のまわり・・・?
福島正則:ああ!? なんで俺がお前の指図で動かなきゃならねーんだっつの!チョーシくれてんじゃねーぞ!?
加藤清正:俺は秀吉様の命に従うだけだ。・・・あと、もちろんおねね様も
石田三成:馬鹿に俺が使えるものか
大谷吉継:流れは・・・お前にはない・・・
藤堂高虎:・・・いや、ないな
黒田官兵衛:そうか。それは残念だな
ゲーム 福島正則:おう、幸村の兄! お前、幸村が好きすぎて、ずっと幸村幸村言ってるそうじゃねえか?
真田信之:確かに私は幸村の兄で幸村思いかもしれないが、そんなに幸村幸村と幸村のことばかり話してはいない
柴田勝家:幸村幸村幸村幸村・・・幸村連呼し通しではないか!幸村幸村うるさいわ、幸村の兄!
福島正則:あんたのほうが幸村の兄より幸村幸村幸村幸村って幸村連呼してるじゃねえか。なあ、幸村の兄?
真田信之:幸村は幸村だけあって人の話題に上りやすいのだろう。幸村の兄として幸村のことを聞くのは誇りだな
福島正則:・・・ま、ちょっと幸村幸村言いすぎなのはガチだな。そうだ! ちょっと遊びやんね?
福島正則:今から「幸村」って一回言うたびに罰金!じゃ、いくぜ・・・せえの!
真田信之:………………
柴田勝家:………………
福島正則:………………

プレイヤーの選択肢:誰かしゃべれよ
真田信之:しかし幸村と言ってはいけないと言われると緊張して・・・あっ!
福島正則:へっへーん! ばーかばーか、幸村って言ったな!・・・って、あっ!
柴田勝家:結局、幸村と言わなかったのはわしだけだったな。・・・あ

全員がお互いを見つめ合い、思いっきり笑いあった

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:・・・幸村

誰も幸村と言うのを警戒してしゃべらないので、仕方なくプレイヤーが「幸村」と言うことにした

真田信之:まさかあなたが幸村と言い出すとは・・・。・・・あっ!
福島正則:へっへーん! ばーかばーか、幸村って言ったな!・・・って、あっ!
柴田勝家:結局、幸村と言わなかったのはわしだけだったな。・・・あ

全員がお互いを見つめ合い、思いっきり笑いあった
幼名 石田三成:使ったらすぐにしまえ、と言っているのだよ!これほど言ってもわからないか!
福島正則:細けえことグダグダ言うなよ!佐吉のくせに生意気だ!
石田三成:幼名で呼ぶな、馬鹿市松!
前田利家:おいおい、ケンカすんなよ。幼名で呼び合う仲なんだろ?
福島正則:犬千代先輩は黙っていてください!これは俺と佐吉の問題なんす!
浅井長政:いやあ、ケンカするほど仲がいいとは、二人のことを指すのだな
石田三成:長政様、ややこしくなるので帰ってください
浅井長政:つれないな、三成は。猿夜叉丸と呼んでくれてもよいのだぞ?
石田三成:遠慮しておきます
老婦人の最後の晩餐 片倉小十郎:はい、本日もやってまいりました。「老婦人最後の晩餐」のお時間です
片倉小十郎:先生は老婦人、助手は、私、片倉小十郎。試食は福島正則様にお願いいたします
福島正則:よくわかんねえけど、よろしく!楽しみだぜ! なに食わせてくれんの?
綾御前:今日は・・・可愛い謙信のために酒の肴を作ります。まずは塩を少々・・・小十郎、言われなくても渡しなさい
片倉小十郎:はい先生。あ、どばっと。かけすぎでございますよ。早くも老眼鏡が必要でございますか?
福島正則:・・・おいおい、何に塩かけてんの?その生き物・・・シャーシャー言ってねえ?
綾御前:次に体を潰します。ああ、毒のようなものが指に・・・。小十郎、私の指を舐めなさい

その後も料理という名の格闘は続いた。正則の顔がどんどん青ざめていく

片倉小十郎:さて料理は途中ですが、出来上がったものがこちらに。正則様、ご試食を・・・ガチでよろしくお願いいたします
福島正則:・・・これ食うの? ・・・わ、わかったよ・・・。い、いただきます! むっ・・・うぐ・・・ごっはあ!
綾御前:まあ・・・気絶するほど喜んでくれるなんて・・・この料理・・・きっと可愛い謙信も喜んでくれますね
片倉小十郎:では、私も一口・・・。ふむ、ゴリッとした食感。そして鋭い苦味・・・酒の肴にぴったりでございますね
片倉小十郎:では、本日はここまでにいたしとうございます。次回は氏康様を招き越後の不思議鍋を作っていただきます
藤堂高虎
会話イベント名 会話内容
苦手な食べ物 ある日、石田三成、立花宗茂、藤堂高虎は、大坂城に招かれた

ねね:いつもガンバってるみんなにご馳走してあげちゃう。三人とも、食べたいものはある?
石田三成:これといって特には・・・ただし柿はやめてください
立花宗茂:できれば、栗は抜いてもらえると助かります
藤堂高虎:まんじゅう以外ならなんでも
ねね:しょうがない子だね。わかったよ。腕によりをかけるから待っててね

しばらくして、三人の前にご馳走が運ばれてきた

石田三成:………………
立花宗茂:これはどういうことですか?
ねね:好き嫌いはダメ。三成には柿料理、宗茂には栗料理。高虎はまんじゅうづくしだよ
藤堂高虎:これはうまそうだ。いただきます!

高虎は両手を合わせて挨拶すると、まんじゅうをおいしそうに食べ始めた

ねね:高虎はいい子だね。あとの二人もしっかり食べてね。お残ししたら、おしおきだよ!

結局その日、三成は一口も食べずにおしおきを食らい・・・
宗茂は必死で食べようとしたものの、最後の一口が飲み込めずにお仕置きを食らった
一方高虎は、好物のまんじゅうを平らげ褒められた上に、手土産まで持たされて帰った
三人の確執は、関ヶ原まで持ち越されたとか
高虎の友達 とある戦での出来事・・・

宮本武蔵:敵は総崩れだ!さすがご隠居、見事な策だぜ!
黒田官兵衛:気を抜くのは早い。ただちに追撃せよ
宮本武蔵:任しとけ!それじゃ行ってくるぜ、ご隠居!
藤堂高虎:・・・あんたが、ああいった手合いに懐かれているのは意外だな
黒田官兵衛:そうか?あれはあまり役に立たぬが、面白い男だ
藤堂高虎:ふうん・・・
黒田官兵衛:卿の身近には、そういう者はいないのか?
藤堂高虎:俺のまわり・・・?
福島正則:ああ!? なんで俺がお前の指図で動かなきゃならねーんだっつの!チョーシくれてんじゃねーぞ!?
加藤清正:俺は秀吉様の命に従うだけだ。・・・あと、もちろんおねね様も
石田三成:馬鹿に俺が使えるものか
大谷吉継:流れは・・・お前にはない・・・
藤堂高虎:・・・いや、ないな
黒田官兵衛:そうか。それは残念だな
主君選び 明智光秀が藤堂高虎を訪ねたとき、ちょうど高虎の家臣が退出するところであった

明智光秀:・・・おや、今のは?
藤堂高虎:待たせたな、光秀殿。どうかしたか?
明智光秀:先ほどのご家臣は、確か以前、あなたの家を出奔されたのではありませんでしたか
藤堂高虎:ああ。帰参を願い出てきたので、許したところだ
明智光秀:・・・それはまた、寛大な
藤堂高虎:忠義だ何だと俺が言ったところで、耳を貸す者はおるまい
明智光秀:・・・お戯れを
藤堂高虎:仕えるべき主は、己で決めればよい
藤堂高虎:見聞を広め、なお俺を選んでくれたのなら、むしろありがたいことだ
明智光秀:なるほど。ご立派なお考えです
藤堂高虎:あんたも仕える主はよくよく考えるといいな
明智光秀:………………
虎退治1 加藤清正:里に虎が出ただと・・・?待ってろ、俺が退治してやる!民の平穏な暮らし、決して・・・虎に乱させやしないぜ!
加藤清正:民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、そう!この俺が守る! そしておねね様に・・・獅子はどこだア!
藤堂高虎:馬鹿野郎! 高虎だ!
井伊直虎:すみません・・・直虎です
加藤清正:お前らかよ!
井伊直虎
会話イベント名 会話内容
女子会1 甘味でも定評のある、とある飯屋のお屋-----
戦系女子で知られる女武将たちの女子会が開かれていた

甲斐姫:このお団子最高! あと十本はいける!
小少将:・・・太るわよ。知ってた? 夜食べた甘いものは全部太ももにつくって
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!
お市:でも、最近は「ぽっちゃり」が人気だって聞きましたけど
小少将:馬鹿ね、そんなの真に受けて。男の言うぽっちゃりは、ぽっちゃりじゃないの
甲斐姫:えー! だから先言ってって!
小少将:それはそうと、直虎、その体、何使ってるのよ?秘伝の美容法? それとも南蛮の薬?
井伊直虎:い、い、いえ、特に何も・・・
小少将:出た出た「特に何も!」あらゆる美容法を駆使してる女の台詞よ
小少将:実はその鎧にからくりがあるんじゃないの?正直に白状しなさいよ
井伊直虎:すみません、でも本当に・・・
井伊直虎:井伊家家訓! 潔白はその身をもって証明すべし!たあっ!

直虎は一思いに鎧を脱ぎ捨てた

甲斐姫:おお、正真正銘、見事なまでのバインバイン!
小少将:なーんだ、つまらない
井伊直虎:すいませんすいません。つまらないもの見せちゃってすいません
お市:・・・あ、そう言えば!おいしいおまんじゅうを持ってきてたんでした
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!

戦系女子のおしゃべりは途切れることがなく、女子会は夜遅くまで続いた
女子会2 飯屋の座敷を借り切って行われた戦系女子たちの女子会-----
すでに深夜を過ぎ、ぐだぐだの様相を呈していた

小少将:だーかーらー、甲斐は男が欲しいの欲しくないの?
甲斐姫:欲しいわよ。死ぬほど欲しいに決まってるじゃないよ
井伊直虎:あの・・・でしたら、こんなのどうでしょう?

直虎は古い小箱を取り出すと、慎重にふたを開ける。中には小さな狸の置物が入っていた。
古くから井伊家に伝わるまじない道具で、狸の腹をさすりながら願いを唱えるとかなうという

小少将:うわ、汚い狸。信じろって言うほうが無理
甲斐姫:あたしは信じる! てかもう、お狸様にかける!いい男いい男いい男いい男!

甲斐姫は狸のお腹をぐりぐりさすりながら唱えた

お市:もう少し具体的なほうがよくないでしょうか?いい男にもいろいろありますし。長政様みたい・・・とか
甲斐姫:じゃあ、優しくで包容力があってあたしを愛してくれて面白くて少年のような一面もあって信念を持ってる男
小少将:そんな男いる? あたしなら断然財力ね。あとは・・・不幸を吹っ飛ばして笑ってくれる人・・・かしら
お市:私は長政様がいるので・・・
小少将:はいはい知ってるわ。直虎、ほら、あなたは?
井伊直虎:あの私は結婚とかはいいので、背が・・・。小さくて華著にしてください・・・お狸様お願いします!

その時、狸の腹が強い光を放った

甲斐姫:ちょ、何これ! あたしは男が欲しいって言ったの!男になりたいなんて言ってないわよ!
小少将:やだ、あなた甲斐? ははは、傑作。確かに底知れない包容力があるわ。信念も持ってるし
お市:サル! じゃなくて・・・小少将さん?サルといえば明るいだけが取り得ですものね
甲斐姫:市はわかるとして、じゃ、直虎は・・・
井伊直虎:皆さんを見る目線が上・・・。はうん、感激です!

もはや雑魚寝状態となった戦女子たちは、そろって楽しい夢を見ていた
自分らしく 立花ァ千代:私を呼んだのはお前か、直虎。いったい何の用だ
井伊直虎:ご、ごめんなさい、お呼び立てして・・・
立花ァ千代:いいから、早く用件を言え
井伊直虎:はい、ごめんなさい!ァ千代さんも、その、ご当主なんですよね?
立花ァ千代:それがどうした
井伊直虎:あ、ごめんなさい! 女性なのに堂々としていて、うらやましいなって・・・どうすれば私も、その・・・
立花ァ千代:女だからだとかは関係ない、私は立花だ。立花の名にふさわしい振る舞いをするだけだ
井伊直虎:うう、そうですね。ごめんなさい・・・
立花ァ千代:なぜ謝る、さっきから、貴様は・・・
井伊直虎:ご、ごめんなさい!
立花ァ千代:だから・・・!ああもう、そんな子犬みたいな目で私を見るな!
井伊直虎:はう! ごめんなさい!
立花宗茂:あまり直虎をいじめるなよ、ァ千代
立花ァ千代:私を侮辱する気か。いじめてなど・・・
井伊直虎:そうです! ァ千代さんは悪くありません!私がこんなだから・・・ごめんなさい!
立花宗茂:そんなに自分を卑下することはない。直虎は直虎らしくあればいい
井伊直虎:私らしく・・・ですか。でも・・・
立花宗茂:それが井伊家だろう?大丈夫、皆、君を慕い、支えてくれているさ
井伊直虎:は、はい! ありがとうございます!私、頑張ります! お邪魔してすみませんでした!
立花ァ千代:・・・相変わらず口八丁だな
立花宗茂:常々思っていることを言ったまでさ。ァ千代がァ千代らしいのが立花だろう?
立花ァ千代:・・・ふん。当然だ
花は好きか!? 浅井長政:ところで、皆、花は好きか?
本多忠勝:………………
稲姫:・・・と、唐突ですね
井伊直虎:えっと、好きですよ、お花。特に椿を見ると、友達を思い出します・・・
本多忠勝:武士が、花を愛でるなど・・・
井伊直虎:そ、そうですよね。ごめんなさい!
稲姫:父上は、撫子がお好きなんですよね
本多忠勝:稲・・・
井伊直虎:そうなんですか?素敵ですよね、撫子!
本多忠勝:………………
稲姫:それで、長政様は・・・
浅井長政:某は市が好きだ!
本多忠勝:………………
稲姫:………………
井伊直虎:え、えっと、素敵ですね! はい!
虎退治1 加藤清正:里に虎が出ただと・・・?待ってろ、俺が退治してやる!民の平穏な暮らし、決して・・・虎に乱させやしないぜ!
加藤清正:民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、そう!この俺が守る! そしておねね様に・・・獅子はどこだア!
藤堂高虎:馬鹿野郎! 高虎だ!
井伊直虎:すみません・・・直虎です
加藤清正:お前らかよ!
悪い直虎 直虎、政宗、小十郎が野山に遊びに行っていた

井伊直虎:こうやって遊べるのって平和ってことですよね!なんだか嬉しいです! あっ・・・きゃあああ!?

直虎はうっかり、泉に落ちてしまった

伊達政宗:馬鹿め、よそ見などしておるからじゃ・・・。小十郎、引き上げてやれい

小十郎が泉に近づくと、泉から女神が現れた

片倉小十郎:む、泉からご婦人が・・・?いや、老婦人? なにをしておられるのですか?
綾御前:老婦人ではありません。私は泉の女神です
綾御前:あなたの落とした直虎は、いい直虎ですか、それとも悪い直虎ですか?
伊達政宗:馬鹿め! いいも悪いもないわ!井伊直虎じゃ!
片倉小十郎:いえ!! 悪い直虎です。よそ見をして泉に落ちる者がいい直虎であるはずがございません
綾御前:嘘をつきましたね・・・。罰として井伊直虎は返しません。代わりに悪い直虎を上げましょう

そういうと女神は泉に消えていき、やがて直虎の姿が現れた

伊達政宗:おお、無事じゃったか!これからはよそ見などするでないぞ
井伊直虎:謝りません!
片倉小十郎:は?
井伊直虎:謝りません、謝りません!私、悪くありませんから!
伊達政宗:何を申しておる!おぼれたことで混乱しておるのか・・・?
井伊直虎:こんな鎧着ても水に濡れても恥ずかしくもありません!はうーん、とかも言いませんから!
片倉小十郎:普段の逆のことをおっしゃっておられる・・・。どうやら、本当に悪い直虎になられたようでございます
伊達政宗:そんな馬鹿げた話があるか!
井伊直虎:馬鹿なんです! ・・・あ、馬鹿じゃないです!間違っても謝りませんから!

直虎はしばらくこの調子であったが、三日もすると元通りになったとか、ならなかったとか
柳生宗矩
会話イベント名 会話内容
剣豪談義 宮本武蔵:やっぱダメだ。あんたの言う「活人剣」、俺にはピンとこねえ
柳生宗矩:そうかい?目指すところは同じだと思うんだがねェ
宮本武蔵:剣はただ人を斬るだけの道具じゃない・・・それはわかる
柳生宗矩:だろう?
宮本武蔵:けど、あんたは結局、剣を人斬りの道具に使って、そこに意味を持たせようとしてるだけじゃないのか
柳生宗矩:ほほう。意外と鋭い。悪一人を斬れば、多くが助かる・・・間違ってるかねェ?
宮本武蔵:それじゃ結局、剣は人を斬るための道具のままだ!
佐々木小次郎:当たり前じゃない。それが真実なんだからさ。君が何をグダグダ言ってるのか、さっぱりわからない
宮本武蔵:・・・てめえは黙ってろ
柳生宗矩:いやいや、佐々木殿のほうがよくわきまえてる。実のない理想じゃおじさんは論破できないよォ?
宮本武蔵:・・・てめえ
佐々木小次郎:抜くかい、武蔵? いいよ、そうでなくちゃ。さあ、斬り合おう、早く!
ガラシャ:むむ、なんじゃ、ケンカか? 決闘か?互いに譲れぬ信念をかけた男同士の争いじゃな?
ガラシャ:拳を交わした末に通じ合う心! 生まれる友情!美しいのじゃ! ぜひ見てみたいのじゃ!
佐々木小次郎:………………
柳生宗矩:………………
宮本武蔵:………………
ガラシャ:どうした、やらぬのか?
佐々木小次郎:馬鹿馬鹿しい。帰るよ
柳生宗矩:おじさんもちょっと気が抜けちゃったねェ。それじゃ失礼するよォ
宮本武蔵:………………
ガラシャ:むむ? 邪魔であったか?これはすまぬことをしてしまったのじゃ
宮本武蔵:・・・いや、ありがとよ
ガラシャ:よくわからぬが、礼には及ばぬぞ!ダチというのは、実によいものじゃな!
宮本武蔵:・・・かなわねえな。人を生かすってのは、こういうことか・・・
踊り好き プレイヤーが信長のもとを訪ねると、そこには阿国がいた

織田信長:予が謡うは「死のうは一定」ただひとつ。舞うは「敦盛」ただひとつよ
阿国:人間五十年、天下の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり・・・信長様はこの謡いが、ほんお好きなんどすなあ
柳生宗矩:舞の話かい、ちょっとゴメンよォ。おじさんは能が大好きでねェ
柳生宗矩:突然ひとんちに押しかけて舞うなんて日常茶飯事さァ。一差し舞わせてもらうよォ
阿国:それはえらい迷惑どすけど、そんなんも愉して、よろしおすなあ
織田信長:死のうは一定、忍び草には何をしょぞ
阿国:何しょうぞ、くすんで、一期は夢ぞ、ただ狂え

プレイヤーの選択肢:粋だね
柳生宗矩:へえ、わかるのかい。さすがだ
柳生宗矩:そんじゃ、そんな感じで、おじさんと一緒に連舞一差し、いかがかなァ

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:意味がわからないよ
柳生宗矩:真面目だねェ。歌や舞は考えるんじゃなくて感じなきゃァ
柳生宗矩:そんじゃ、そんな感じで、おじさんと一緒に連舞一差し、いかがかなァ
愛煙家 プレイヤーが氏康の元を訪れると、光秀が氏康の煙管と取り上げ、なにか説得していた

明智光秀:煙を体に入れて、健康によいわけがありません。その煙を、まわりにいる身近な人まで吸うことになる
明智光秀:私同様、氏康殿も奥方のことを大事にお思いのはず・・・ですから・・・!
北条氏康:かみさんは確かに大事だけどよ・・・。俺はあいつほど吸ってねえぞ?

プレイヤー一行は柳生宗矩の部屋を訪ねた。煙が充満して、まるで仙人だ

柳生宗矩:こいつは薬だよォ、薬ィ。腹が立たないし、心が安らぐ・・・長生きの薬さァ
明智光秀:前が見えない!これはひどい!
柳生宗矩:・・・わかったよォ、煙をなんとかすりゃあいいんだね。プレイヤー、なんか考えない?

プレイヤーの選択肢:煙を遠ざければ?
柳生宗矩:なるほどね、いい考えだァ

宗矩は長い長い煙管を用意し、雁首を部屋の外に出して、煙草に火をつけた

柳生宗矩:火をつけるのが面倒で、ひと吸いひと吸い、滅茶苦茶肺が鍛えられるけどねェ
-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:火をつけなければ?
柳生宗矩:要は吸わせないってことかァ。意見の相違を、強権をもって封じ込めるってのは・・・
柳生宗矩:おじさん賛成の立場な人なんだけど、こんな嗜好品くらいいいじゃない。寂しいなァ・・・
長得物 柳生宗矩:森殿のは長いねェ。おじさん、うらやましいよォ
森蘭丸:そんなことありません。宗矩様こそ、長くて太く、頑丈そうではありませんか
佐々木小次郎:得物は長いのに限るよね。僕のは洗濯物も干せるよ
森蘭丸:え・・・?
柳生宗矩:そうかァ、立派なものをお持ちなんだねェ
真田信之
会話イベント名 会話内容
女房の務め ある日、豊臣秀吉は真田信之を行きつけの店に連れて行ってやろうと誘ったが・・・

豊臣秀吉:あの店にはええ女子が多いんじゃ!信之、お前さんも女子が嫌いなわけじゃなかろ?
真田信之:それはそうですが・・・。稲が帰りを待っておりますので

一方、ねねの元には稲姫がとある相談に訪れていた

ねね:ええ!? まさか、稲ちゃんのとこも?信之はきっちりしてるから大丈夫と思ったのに・・・
稲姫:・・・間違いありません。毎晩のようにコソコソと。しかも・・・子供まで・・・
ねね:えええ? 本当!?うーん、大変なことになっちゃったね・・・
ねね:でも城を預かる女房として甘い顔は禁物だよ。ここは覚悟を決めて!
稲姫:おねね様・・・わかりました。本多忠勝が娘・稲、おめおめと引き下がりはしません!
稲姫:心を鬼にして挑む覚悟。この矢で狙いを定め、ひと思いに・・・

その時襖が開け放たれ、秀吉が駆け込んでくると、二人の前に平伏した

豊臣秀吉:あわわわ、このとおり! このとおりじゃ!もう浮気は一生せんと約束する! 本当じゃ!
豊臣秀吉:ほれ、信之!お前もここへ来て頭を下げんか!
ねね:お前様、いったい何の騒ぎなの?

秀吉は驚いて稲姫の顔を見た

稲姫:私は、屋根裏に棲みついたねずみをどう退治したものかとおねね様に
豊臣秀吉:ねずみ? ・・・なんじゃ、ねずみか。そうかそうか! 浮気がバレたんじゃなかったんか!
ねね:・・・お前様! さては・・・!おしおきだよ!

その日、秀吉と、そしてなぜか信之までがねねにきつーいお灸をすえられた
勝手な妄想 加藤清正は、秀吉の使いで上田城の真田幸村を訪れた

真田信之:あいにく今、幸村は稲と二人で鍛錬に出ている。そろそろ戻る頃だから、しばし待ってもらえるか?
加藤清正:それは構わないが・・・聞けば、幸村と稲姫は毎日のように一緒に鍛錬しているそうだな
真田信之:ああ、息が合うらしい。どちらも相当の負けず嫌いだからな
加藤清正:その・・・それでいいのか? 自分の妻が弟とそんな・・・。ああ、いや、なに言ってんだ俺・・・
真田信之:構わないさ、正直言えば悔しい気持ちもある。・・・私に武勇があれば、幸村の相手をしてやれるのに
加藤清正:そっちかよ! ・・・いや、そうじゃなくて、大事な嫁さんが弟に取られないかってことだ
加藤清正:もし俺だったら・・・もしあの人があの馬鹿やその馬鹿と毎朝毎晩そんなことしてたら、俺は、俺はきっと・・・!
真田信之:なるほど、それは思い至らなかった。だが、私は稲を信じている
加藤清正:そんなものか・・・。所帯を持ってない俺にはわからないな
真田信之:その、今言っていた「あの人」とは?祝言を挙げる予定はないのか?
加藤清正:・・・ば、ばば馬鹿言うな!そんなことしたら天下がひっくり返っちまう!

その後、幸村が鍛錬から戻り、清正は用件を果たして帰路についた
しかし、それから数日というもの、清正は、よからぬ妄想に苦しんだのだった
ゲーム 福島正則:おう、幸村の兄! お前、幸村が好きすぎて、ずっと幸村幸村言ってるそうじゃねえか?
真田信之:確かに私は幸村の兄で幸村思いかもしれないが、そんなに幸村幸村と幸村のことばかり話してはいない
柴田勝家:幸村幸村幸村幸村・・・幸村連呼し通しではないか!幸村幸村うるさいわ、幸村の兄!
福島正則:あんたのほうが幸村の兄より幸村幸村幸村幸村って幸村連呼してるじゃねえか。なあ、幸村の兄?
真田信之:幸村は幸村だけあって人の話題に上りやすいのだろう。幸村の兄として幸村のことを聞くのは誇りだな
福島正則:・・・ま、ちょっと幸村幸村言いすぎなのはガチだな。そうだ! ちょっと遊びやんね?
福島正則:今から「幸村」って一回言うたびに罰金!じゃ、いくぜ・・・せえの!
真田信之:………………
柴田勝家:………………
福島正則:………………

プレイヤーの選択肢:誰かしゃべれよ
真田信之:しかし幸村と言ってはいけないと言われると緊張して・・・あっ!
福島正則:へっへーん! ばーかばーか、幸村って言ったな!・・・って、あっ!
柴田勝家:結局、幸村と言わなかったのはわしだけだったな。・・・あ

全員がお互いを見つめ合い、思いっきり笑いあった

-------------------------------------------------

プレイヤーの選択肢:・・・幸村

誰も幸村と言うのを警戒してしゃべらないので、仕方なくプレイヤーが「幸村」と言うことにした

真田信之:まさかあなたが幸村と言い出すとは・・・。・・・あっ!
福島正則:へっへーん! ばーかばーか、幸村って言ったな!・・・って、あっ!
柴田勝家:結局、幸村と言わなかったのはわしだけだったな。・・・あ

全員がお互いを見つめ合い、思いっきり笑いあった
弟自慢 プレイヤーは久秀の元を訪れた

松永久秀:んん〜? どうした、プレイヤー?そうか! 我輩の悪の武勇伝を聞きに来たのだな?
松永久秀:我輩は悪い奴だぞ〜? なにせ我輩はな弟のコネで職に就き、弟の七光りで出世したのだ〜

プレイヤーの選択肢:なんて悪い奴だ!
松永久秀:褒めるな褒めるな〜。どうだ、我輩はあきれかえるくらいの悪党だろうが?
松永久秀:とにかくだ、我輩の順風満帆の悪党出世街道も、弟の戦死で一気に転落人生まっしぐらだったからな〜
松永久秀:いいか〜! 断言してやる!弟より優れた兄なんざいねえ〜!
真田信之:その通りだ!
松永久秀:うわああお!
真田信之:弟より優れた兄なんかいない・・・素晴らしい言葉だな!魂の友よ!
松永久秀:うわああお!・・・って、突然、どなたでしゅか?
真田信之:これは名乗らず失礼しました、同志よ!真田信之です。さあ、熱く弟について語りあおう!
松永久秀:いや、お主のとこの真田幸村ほど、我輩のとこの弟は名が売れてないんですけど・・・
真田信之:かまわないさ。弟を思う兄の気持ちに有名も無名もない。さあ、弟語りを始めよう

その夜、プレイヤーと久秀は、信之の幸村語りにつきあわされた

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プレイヤーの選択肢:どんな弟さんなの?
松永久秀:うむ・・・。まあ、兄である我輩とは真逆の武人肌で、誠実で・・・乱世向きの男ではなかったよ
松永久秀:とにかくだ、我輩の順風満帆の悪党出世街道も、弟の戦死で一気に転落人生まっしぐらだったからな〜
松永久秀:いいか〜! 断言してやる!弟より優れた兄なんざいねえ〜!
真田信之:その通りだ!
松永久秀:うわああお!
真田信之:弟より優れた兄なんかいない・・・素晴らしい言葉だな!魂の友よ!
松永久秀:うわああお!・・・って、突然、どなたでしゅか?
真田信之:これは名乗らず失礼しました、同志よ!真田信之です。さあ、熱く弟について語りあおう!
松永久秀:いや、お主のとこの真田幸村ほど、我輩のとこの弟は名が売れてないんですけど・・・
真田信之:かまわないさ。弟を思う兄の気持ちに有名も無名もない。さあ、弟語りを始めよう

その夜、プレイヤーと久秀は、信之の幸村語りにつきあわされた
虎退治2 加藤清正:今度は里に獅子が出ただと・・・?俺が退治してやる!民の平穏な暮らし、決して・・・獅子に乱させやしないぜ!
加藤清正:民の平和、秀吉様の皆が笑って暮らせる世は、そう!この俺が守る! そしておねね様に・・・獅子はどこだア!
北条氏康:ド阿呆、相模の獅子だ!
真田信之:すみません、信濃の獅子です
加藤清正:今度はお前らかよ!
豊臣秀吉:清正は疲れ気味のようじゃな・・・
大谷吉継
会話イベント名 会話内容
地元特産品 加藤清正:吉継、聞いたぞ。体調が思わしくないそうだな
大谷吉継:大げさに騒ぐ者がいたか?大事ない。気遣いは無用にしてもらおう
加藤清正:そうはいかん。お前に何かあっては、三成の奴を止める者がいなくなる
大谷吉継:それは本来、お前の・・・
加藤清正:その話はいい。とにかく精のつくものを食って、元気を出せ
大谷吉継:・・・わかった。何を持ってきてくれたのだ?
加藤清正:馬の肉だ
大谷吉継:・・・待て。今、なんと言った?
加藤清正:馬を食え。特に刺身がいい。滋養がつくぞ
大谷吉継:馬の肉を・・・生で・・・
加藤清正:俺も肥後に下って知ったのだがな。熱にも効くらしい。薬膳料理と思って食え
大谷吉継:・・・いや、もう大丈夫だ。心配をかけた。三成のことも、万事任せておいてくれ
高虎の友達 とある戦での出来事・・・

宮本武蔵:敵は総崩れだ!さすがご隠居、見事な策だぜ!
黒田官兵衛:気を抜くのは早い。ただちに追撃せよ
宮本武蔵:任しとけ!それじゃ行ってくるぜ、ご隠居!
藤堂高虎:・・・あんたが、ああいった手合いに懐かれているのは意外だな
黒田官兵衛:そうか?あれはあまり役に立たぬが、面白い男だ
藤堂高虎:ふうん・・・
黒田官兵衛:卿の身近には、そういう者はいないのか?
藤堂高虎:俺のまわり・・・?
福島正則:ああ!? なんで俺がお前の指図で動かなきゃならねーんだっつの!チョーシくれてんじゃねーぞ!?
加藤清正:俺は秀吉様の命に従うだけだ。・・・あと、もちろんおねね様も
石田三成:馬鹿に俺が使えるものか
大谷吉継:流れは・・・お前にはない・・・
藤堂高虎:・・・いや、ないな
黒田官兵衛:そうか。それは残念だな
お揃い プレイヤーが広間を訪れると、吉継が三成を注意し、たたいていた

石田三成:痛い!なぜお前は俺に注意するとき、たたくのだよ!
大谷吉継:三成、俺にたたかれたら、ありがとうございますと言う流れだぞ
石田三成:どういう流れなのだよ!俺を常識をわきまえぬ馬鹿を見るような目で見るな!
大谷吉継:だから、お前は傲慢だと言われるのだ。友の忠言は千金に勝る。礼を言わぬなどありえんだろう
石田三成:それは・・・そうかもしれぬ。だが、俺は!お前のえげつない籠手で殴られているのだよ
大谷吉継:だからお前は傲慢でまわりが見えぬと言われるのだ。これもお前を思えばこそとなぜ気づかぬ?
大谷吉継:殴られたお前と、殴った俺の心と、どちらが痛いと思っている?
石田三成:お前・・・自分で自分の心に傷をつけつつ、俺をしかってくれているのか・・・
大谷吉継:俺はお前がそのくらいのことがわからぬ男とは思うわん。その上、素手でたたけばお前をたたく俺の手も痛い
大谷吉継:当然、そうなるとお前は俺の手まで支配するだろう。俺はその心配すらさせないよう、この籠手をしている
石田三成:吉継・・・お前、そこまで・・・俺のことを・・・
大谷吉継:友とはいえ、おこがましくも他人に中言するのだ。そのくらいの配慮は当たり前の流れだろう
大谷吉継:その上、この籠手はお前のと同じ職人に作らせた。お前とおそろい・・・つまりお前の手も同様だぞ、三成
石田三成:吉継・・・ありがとう・・・!

プレイヤーの選択肢:吉継は友思いだなあ
大谷吉継:ふむ、類は友を呼ぶ流れか。仕方のない奴らだな

プレイヤーの選択肢:三成が純粋すぎて危うい
大谷吉継:そうだな、支えてやらんと危ない。まったく仕方のない奴だ
流れと個 プレイヤーが大谷吉継と雑談しているとき不意に吉継が話を止めた

大谷吉継:半兵衛軍師殿がそろそろ現れる流れだな

プレイヤーの選択肢:会う約束があるの? or 接近しているって情報があるの?
大谷吉継:いや、ない。ただそういう流れだというだけだ
竹中半兵衛:いやー さっすが! 流れでわかっちゃうんだ!頭いい人は違うなあ!
大谷吉継:その台詞、半兵衛軍師殿が言ったら、単なるいじめです
竹中半兵衛:いじめって・・・。でも、わかるよ。死とか見つめちゃうとさ、研ぎ澄まされていく感じ
竹中半兵衛:文字通り、流れが見えちゃうんだろうな・・・
大谷吉継:それゆえに流れの中の個を見失っている、とおっしゃる流れですか?
竹中半兵衛:そうは言わないけど、流れの中の個を見てるのがしんどくなってきちゃうんじゃないかとは思うよ
大谷吉継:………………
竹中半兵衛:でもね、きっと君が目を離せなくなる「個」が現れる
竹中半兵衛:君が見えてる、決し覆せない流れすらも、覆したくなるような「個」がね
大谷吉継:しかし、結局流れは覆せない
竹中半兵衛:そりゃあ、流れだからね。でも、だからって黙って流されるままなのかな?
竹中半兵衛:ね、プレイヤー?
二献茶 福島正則:ああ、のど渇いたな〜。三成〜! お茶くださーい、マジで
石田三成:どうぞ
福島正則:おっ! 助かるぜ、三成!んぐっ・・・あっち! 超あっちぃ!
大谷吉継:三成・・・。そこはぬるいお茶の流れではないのか?

三成は間髪をいれず、二杯目のお茶を正則に出した

福島正則:み、三成、てめこのやろー!ん、このお茶は氷が入って超爽やか〜!
大谷吉継:なるほど。冷たいお茶の風味を引き立てたのか。三成、お前は本当に茶の名人だな
福島正則:でも・・・なんか、俺、腹痛えし・・・。やけどで舌べろべろだし・・もう帰る! じゃあな!
大谷吉継:・・・ただ帰したかっただけか
石田三成:面倒くさいのでな
お前だ! 片倉小十郎:今日は戦国最大の謎・本能寺の変について論じましょう。誰が、信長様を殺めたのでございましょう?
石田三成:論ずるに値しない。光秀に決まっている
片倉小十郎:ご無礼ながら、私は違う見解でございます。信長様を殺めたのは・・・秀吉様ではないかと
石田三成:馬鹿な! 秀吉様がそんなことをするはずはない!だいたい秀吉様は毛利征伐に出ておられた!
片倉小十郎:毒、忍び・・離れた所にいる主を討つ手はいくらでも。あの奇跡の大返しも変を事前に知っていれば背けます
石田三成:明智の間者を捕らえた後、我らは死に物狂いで戻ったのだ! それに・・・秀吉様には動機もない!
片倉小十郎:天下・・・それが動機でございます。秀吉様の覚悟のほどは三成様がよくご存じのはず
大谷吉継:待て、秀吉様は信長を討っていない。俺たちが証人だ
片倉小十郎:ご無礼ながら、子飼いの言葉は証拠とはなりません。それとも・・・吉継様には別の考えがおありですか?
大谷吉継:ああ。俺たちは重要な人間を一人、忘れている
石田三成:吉継・・・まさかお前・・・!
片倉小十郎:なるほど。察しはつきましたが・・・続きをどうぞ・・・
大谷吉継:その者は信長が討たれた時に京にいた。
信長と近しく信長を討つ実力を持つ唯一の人物、それは

吉継はすっと、こちらを指差した

大谷吉継:・・・お前だ、プレイヤー

プレイヤーは、はっと飛び起きた。どうやら悪夢を見ていたようだ
松永久秀
会話イベント名 会話内容
悪の美学 早川殿:あの、すみません・・・。取り次ぎをお願いします
松永久秀:おや、これは可憐なお嬢ちゃん。織田家に何かご用かな〜?
早川殿:北条より、父・氏康の名代として参りました。信長様にお取り次ぎをいただけますか?
松永久秀:………………
早川殿:………………?
松永久秀:遠路はるばる、ご苦労に存ずる。ささ、こちらへ・・・
早川殿:ありがとうございます。久秀さんのおかげで、無事に務めを果たすことができました
松永久秀:我輩もまた務めを果たしたまで。お気をつけてお帰りあれ、お嬢さん
早川殿:はい、失礼します
竹中半兵衛:あれあれ、意外〜。随分親切にしてあげたんだね、久秀さん
松永久秀:・・・ふん、目を見ればわかる。あの娘は我輩の言うことをすべて疑いもなく信じるであろう
松永久秀:そして騙されたと知れば、ただ己を責めるであろう。そんな輩を騙したところで、な〜んも面白くない!
松永久秀:疑心暗鬼に陥り、何も信じられなくなり、絶望の中、我輩を恨み、我輩を呪う・・・
松永久秀:人を騙すとは、そうでなくてはいかんのだ!
竹中半兵衛:うわー、全然わかんねー
弟自慢 プレイヤーは久秀の元を訪れた

松永久秀:んん〜? どうした、プレイヤー?そうか! 我輩の悪の武勇伝を聞きに来たのだな?
松永久秀:我輩は悪い奴だぞ〜? なにせ我輩はな弟のコネで職に就き、弟の七光りで出世したのだ〜

プレイヤーの選択肢:なんて悪い奴だ!
松永久秀:褒めるな褒めるな〜。どうだ、我輩はあきれかえるくらいの悪党だろうが?
松永久秀:とにかくだ、我輩の順風満帆の悪党出世街道も、弟の戦死で一気に転落人生まっしぐらだったからな〜
松永久秀:いいか〜! 断言してやる!弟より優れた兄なんざいねえ〜!
真田信之:その通りだ!
松永久秀:うわああお!
真田信之:弟より優れた兄なんかいない・・・素晴らしい言葉だな!魂の友よ!
松永久秀:うわああお!・・・って、突然、どなたでしゅか?
真田信之:これは名乗らず失礼しました、同志よ!真田信之です。さあ、熱く弟について語りあおう!
松永久秀:いや、お主のとこの真田幸村ほど、我輩のとこの弟は名が売れてないんですけど・・・
真田信之:かまわないさ。弟を思う兄の気持ちに有名も無名もない。さあ、弟語りを始めよう

その夜、プレイヤーと久秀は、信之の幸村語りにつきあわされた

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プレイヤーの選択肢:どんな弟さんなの?
松永久秀:うむ・・・。まあ、兄である我輩とは真逆の武人肌で、誠実で・・・乱世向きの男ではなかったよ
松永久秀:とにかくだ、我輩の順風満帆の悪党出世街道も、弟の戦死で一気に転落人生まっしぐらだったからな〜
松永久秀:いいか〜! 断言してやる!弟より優れた兄なんざいねえ〜!
真田信之:その通りだ!
松永久秀:うわああお!
真田信之:弟より優れた兄なんかいない・・・素晴らしい言葉だな!魂の友よ!
松永久秀:うわああお!・・・って、突然、どなたでしゅか?
真田信之:これは名乗らず失礼しました、同志よ!真田信之です。さあ、熱く弟について語りあおう!
松永久秀:いや、お主のとこの真田幸村ほど、我輩のとこの弟は名が売れてないんですけど・・・
真田信之:かまわないさ。弟を思う兄の気持ちに有名も無名もない。さあ、弟語りを始めよう

その夜、プレイヤーと久秀は、信之の幸村語りにつきあわされた
胸きゅん 松永久秀:おお、お主〜! あの赤いのが好きなようだな〜。やめとけやめとけ、城主の息子としがない忍び・・・
松永久秀:たとえ結ばれたとて、もてあそばれるだけの愛の奴隷。ボロボロにされて捨てられて、いや、でも、あたし・・・
くのいち:いやー、発想が貧困すぎて笑ったわ。ただの欲求不満のオヤジじゃん?
松永久秀:・・・我輩、傷ツイテナイデスヨ、ホント
松永久秀:なぜなら無敵の大悪党である我輩には傷つく心などないからだ〜!
風魔小太郎:胸きゅん・・・という言葉を知っておるか?
風魔小太郎:あれできゅんとするのは、心でなく胃らしいぞ?
松永久秀:我輩を無敵でなくするなよぅ
戦国ばっさり相談所1 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:我こそは本多平八郎忠勝!悩みある者よ、我に挑めい!
綾御前:綾です、よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます、久秀です

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。丹羽在住の匿名希望さん
匿名希望(明智光秀):最近、主君の横暴に困っていて・・・。もう謀反するしかないかなと・・・追い詰められていて・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと仕事の量が多くて・・・なのに主は笑ってばかりで・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(明智光秀):いえ、解決はしないですが・・・。あと娘の落ち着きがなくて・・・すぐに・・・

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
戦国ばっさり相談所2 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:悩める者よ、参れ・・・。この忠勝と蜻蛉切が相手いたそう!
綾御前:綾です、未亡人です・・・。よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます。久秀です。

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。相模在住の匿名希望さん
匿名希望(早川殿):あの、弟が他家に養子に行ったのですが・・・弟は姉が言うのもなんですが可愛い顔なので・・・心配で・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですね
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):いや、続きがあって、その家の未亡人がですね、実績ある人で・・・弟が調教されてないか心配なんです
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:未亡人に任せるのがいいですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):でも、弟は、同盟が切れても戻ってこなくて・・・。もうこれは確実になにかあったのかと・・・!

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!
片倉小十郎
会話イベント名 会話内容
ダチ談義 笛を奏でていた小十郎は、こちらを見つめる視線に気づき、手を止めた

ガラシャ:小十郎、そちは孫のダチだそうじゃのう
片倉小十郎:孫とは孫市様のことでしょうか?ダチかどうかはさておき懇意にしていただいております
ガラシャ:ならば、そちとわらわはダチじゃ!
片倉小十郎:ご無礼ながら、あなたとそこまで親しくなった覚えはございません
ガラシャ:むむ、本当に無礼なのじゃ。ダチのダチはダチなのじゃ!
片倉小十郎:ならばうかがいますが、そのダチとは、いかなるものでございましょう?
ガラシャ:えっへん。ダチとは、その者のため命も張れる相手のことじゃ!
片倉小十郎:であれば、なおさら、このお話はお受けいたしかねます
片倉小十郎:私の命は、主・政宗様ただ一人のために捨てると決めておりますもので
ガラシャ:わらわとはダチになれぬか、しょんぼりなのじゃ。・・・さらばなのじゃ

ガラシャは肩を落としてため息をつくと、きびすを返した

片倉小十郎:ですが、主を守ったうえでなお余力があれば、孫市様のダチであるあなたを救いに参じましょう
ガラシャ:小十郎! ありがとうなのじゃ!意地悪で憎らしそうに見えて、案外優しい男なのじゃ
ご婦人には優しく 蘭丸が使いを終えて城に戻ろうとすると、店から荷物を抱えた女が出てきた

森蘭丸:女性の身にはご負担でしょう。よろしければ私がお持ちします

女が顔を上げると、それは綾御前であった

綾御前:美しき愛の心・・・ですが、この程度は私にも持てます。あなたには、あちらの葛篭をお願いしましょう

綾御前が指差した店の軒先には、馬小屋ほどもある大きな葛篭が置いてあった
綾御前は有無を言わせぬ微笑で蘭丸を見つめている。蘭丸は修羅として葛篭を担ぎ上げた

綾御前:では参りましょう
片倉小十郎:これは老婦人、信長様の小姓までこき使うとは、さすがの権勢でございます
片倉小十郎:そして森蘭丸、明日をも知れぬご老体をいたわるお気持ち、ご立派でございます
綾御前:あらあら、そのうろたえ眼鏡は相変わらず役に立っていないようですね

綾御前が眼鏡を取り上げようとする前に、小十郎は素早く眼鏡を押さえた
綾御前はその隙に荷物から人参を取り出すと、小十郎の背中に突っ込んだ。その時・・・

足軽:暴れ馬だ! 誰か捕まえてくれー!

背後から猛烈な勢いで駆けてきた暴れ馬は片倉小十郎を蹴り上げると、ようやく止まり・・・
地面に横たわる小十郎をどつきまわしながら人参をむさぼった

綾御前:さあ、可愛い蘭丸。帰ったら私の手料理をごちそうしてあげましょう

不適な笑みと共に立ち去る綾御前。蘭丸は小十郎を見ないようにして後に続いた
送り狼 石川五右衛門:俺様が雇った狼藉者に、阿国さんを襲わせる・・・。あわやというところで、俺様が駆けつける・・・
石川五右衛門:あ、完璧〜!今日こそ阿国さんにいいとこ見せてやれるぜえ!
宮本武蔵:・・・片づいたか?女を襲うなんて、卑怯な奴らめ!
阿国:ほんおおきに。武蔵様が通りがかってくれて助かりましたえ
宮本武蔵:このぐらいどうってこたあねえ、あんたも気をつけなよ
阿国:お強いんどすなあ。ほんに頼りになるお人やわ
宮本武蔵:ちょ・・・よせ!女は修行の邪魔なんだよ!
阿国:そんないけず言わはって。照れてはるんどすか? かいらしわあ
宮本武蔵:だあああああっ! くっつくな!!
石川五右衛門:・・・よし、そろそろいいか?
石川五右衛門:あ、待ちやがれ! 阿国さんに手ぇ出す奴は、この俺様が許さねえ! ・・・あれ? 阿国さんは?
片倉小十郎:賊が現れたとうかがい、駆けつけてみれば・・・。これは大物・・・取り押さえさせていただきます
石川五右衛門:ちょ、待て!どういうことだよ、これはあああ!!
悪い直虎 直虎、政宗、小十郎が野山に遊びに行っていた

井伊直虎:こうやって遊べるのって平和ってことですよね!なんだか嬉しいです! あっ・・・きゃあああ!?

直虎はうっかり、泉に落ちてしまった

伊達政宗:馬鹿め、よそ見などしておるからじゃ・・・。小十郎、引き上げてやれい

小十郎が泉に近づくと、泉から女神が現れた

片倉小十郎:む、泉からご婦人が・・・?いや、老婦人? なにをしておられるのですか?
綾御前:老婦人ではありません。私は泉の女神です
綾御前:あなたの落とした直虎は、いい直虎ですか、それとも悪い直虎ですか?
伊達政宗:馬鹿め! いいも悪いもないわ!井伊直虎じゃ!
片倉小十郎:いえ!! 悪い直虎です。よそ見をして泉に落ちる者がいい直虎であるはずがございません
綾御前:嘘をつきましたね・・・。罰として井伊直虎は返しません。代わりに悪い直虎を上げましょう

そういうと女神は泉に消えていき、やがて直虎の姿が現れた

伊達政宗:おお、無事じゃったか!これからはよそ見などするでないぞ
井伊直虎:謝りません!
片倉小十郎:は?
井伊直虎:謝りません、謝りません!私、悪くありませんから!
伊達政宗:何を申しておる!おぼれたことで混乱しておるのか・・・?
井伊直虎:こんな鎧着ても水に濡れても恥ずかしくもありません!はうーん、とかも言いませんから!
片倉小十郎:普段の逆のことをおっしゃっておられる・・・。どうやら、本当に悪い直虎になられたようでございます
伊達政宗:そんな馬鹿げた話があるか!
井伊直虎:馬鹿なんです! ・・・あ、馬鹿じゃないです!間違っても謝りませんから!

直虎はしばらくこの調子であったが、三日もすると元通りになったとか、ならなかったとか
お礼 片倉小十郎:め、眼鏡が・・・眼鏡がなくて・・・何も見えません・・・
前田慶次:眼鏡ってのは、こいつかい?
片倉小十郎:ああ、すみません。私、これがなくては何もできないのでございます・・・
片倉小十郎:って、これは眼鏡ではございません。しめ縄でございます!
前田慶次:おっと、すまねえ。間違えちまった。
片倉小十郎:絶対わざとやっていらっしゃいますね・・・
前田慶次:今度は大丈夫だ、ほらよ
片倉小十郎:おお! これこそ私の命とも言うべき眼鏡!これで間違いございません!
片倉小十郎:なんとお礼をしてよいやら
前田慶次:たいしたことじゃない。気にしなさんな
前田慶次:お礼なんざ、その眼鏡で十分さ

慶次は小十郎の眼鏡を奪い、去って行った
老婦人の最後の晩餐 片倉小十郎:はい、本日もやってまいりました。「老婦人最後の晩餐」のお時間です
片倉小十郎:先生は老婦人、助手は、私、片倉小十郎。試食は福島正則様にお願いいたします
福島正則:よくわかんねえけど、よろしく!楽しみだぜ! なに食わせてくれんの?
綾御前:今日は・・・可愛い謙信のために酒の肴を作ります。まずは塩を少々・・・小十郎、言われなくても渡しなさい
片倉小十郎:はい先生。あ、どばっと。かけすぎでございますよ。早くも老眼鏡が必要でございますか?
福島正則:・・・おいおい、何に塩かけてんの?その生き物・・・シャーシャー言ってねえ?
綾御前:次に体を潰します。ああ、毒のようなものが指に・・・。小十郎、私の指を舐めなさい

その後も料理という名の格闘は続いた。正則の顔がどんどん青ざめていく

片倉小十郎:さて料理は途中ですが、出来上がったものがこちらに。正則様、ご試食を・・・ガチでよろしくお願いいたします
福島正則:・・・これ食うの? ・・・わ、わかったよ・・・。い、いただきます! むっ・・・うぐ・・・ごっはあ!
綾御前:まあ・・・気絶するほど喜んでくれるなんて・・・この料理・・・きっと可愛い謙信も喜んでくれますね
片倉小十郎:では、私も一口・・・。ふむ、ゴリッとした食感。そして鋭い苦味・・・酒の肴にぴったりでございますね
片倉小十郎:では、本日はここまでにいたしとうございます。次回は氏康様を招き越後の不思議鍋を作っていただきます
お前だ! 片倉小十郎:今日は戦国最大の謎・本能寺の変について論じましょう。誰が、信長様を殺めたのでございましょう?
石田三成:論ずるに値しない。光秀に決まっている
片倉小十郎:ご無礼ながら、私は違う見解でございます。信長様を殺めたのは・・・秀吉様ではないかと
石田三成:馬鹿な! 秀吉様がそんなことをするはずはない!だいたい秀吉様は毛利征伐に出ておられた!
片倉小十郎:毒、忍び・・離れた所にいる主を討つ手はいくらでも。あの奇跡の大返しも変を事前に知っていれば背けます
石田三成:明智の間者を捕らえた後、我らは死に物狂いで戻ったのだ! それに・・・秀吉様には動機もない!
片倉小十郎:天下・・・それが動機でございます。秀吉様の覚悟のほどは三成様がよくご存じのはず
大谷吉継:待て、秀吉様は信長を討っていない。俺たちが証人だ
片倉小十郎:ご無礼ながら、子飼いの言葉は証拠とはなりません。それとも・・・吉継様には別の考えがおありですか?
大谷吉継:ああ。俺たちは重要な人間を一人、忘れている
石田三成:吉継・・・まさかお前・・・!
片倉小十郎:なるほど。察しはつきましたが・・・続きをどうぞ・・・
大谷吉継:その者は信長が討たれた時に京にいた。
信長と近しく信長を討つ実力を持つ唯一の人物、それは

吉継はすっと、こちらを指差した

大谷吉継:・・・お前だ、プレイヤー

プレイヤーは、はっと飛び起きた。どうやら悪夢を見ていたようだ
上杉景勝
会話イベント名 会話内容
表情を読む ある晴れた日、福島正則はぶらりと散歩に出かけた

福島正則:ふあーあ、いい天気だ!ケンカ日和ってやつか?
上杉景勝:………………
福島正則:んだあ、あの野郎!さっきからガンとばしてきやがって
福島正則:上等だ、文句あるなら聞いてやろうじゃねえか。ゲンコ突き合わせてな!

正則は上杉景勝をにらみすえて、にじり寄った

直江兼続:今日の景勝様はすこぶるご機嫌がよろしい
直江兼続:うららかな陽気に虫に小鳥たちも喜んでいるだろう。自分も踊り出してしまいそうだと思っておいでだ
福島正則:マジ?これが機嫌のいい面かよ!
直江兼続:ここ三年で一番の上機嫌だ
福島正則:てめえも損な面構えに生まれちまったモンだな。ま、俺も人のこと言えた面じゃねぇけどよ
福島正則:しっかしこれで上機嫌とはなぁ。おめえの母ちゃんもこんないかつい顔なのか?
上杉景勝:………………
福島正則:ま、強面同士、仲良くやろうぜ

福島正則が景勝の肩に手を回そうとすると、直江兼続が割って入り、強引に引き離した

福島正則:おわっ、な、何すんだ!
直江兼続:恐れを知らぬ奴め!景勝様は猛烈に怒っておいでだ。もうカンカンだ!
直江兼続:これほど険しい表情、ここ五年は見たことがないぞ
福島正則:景勝・・・。わかりにきーよ!
沈黙は金 服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:あれ、半蔵?何やってるの、こんなとこで?
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:ちょっと、どうしたの?お腹痛いの? 大丈夫?
服部半蔵:………………
上杉景勝:………………
ねね:ねえ、ちゃんと返事しないとダメでしょ。はーんーぞーおーー
服部半蔵:・・・うるさい
上杉景勝:………………
服部半蔵:・・・! くっ・・・
ねね:あ、行っちゃった!何よ、もう!
上杉景勝:………………
上杉景勝:・・・勝った
武士の意地 柴田勝家:・・・ぐっ!
前田利家:もういい! もうやめてくれ、叔父貴!信長様だって、んなことしなくたっていいって・・・!
柴田勝家:賢しらごとをうるさいわ、利家!武士ならば、この程度・・・! ぐっ!

プレイヤーの選択肢:そうだ!武士なら耐えてみせい!
前田利家:そんな、プレイヤー、お前まで・・・!月代を維持するために髪を抜く必要なんてあるかよ!
柴田勝家:確かに、大殿はカミソリで剃ればよいと仰せだ。だが、一本一本痛みをこらえ抜くのが武士よ。・・・ぐっ!
上杉景勝:・・・漢だ

プレイヤーの選択肢:なにしてんの?
柴田勝家:月代を維持するため、髪を一本一本抜いておるのよ。・・・ぐっ! ぬっ!
前田利家:信長様はカミソリで剃るだけで十分だっつてんのによ。叔父貴は、ったく頑固でよ
上杉景勝:・・・漢だ
なぞなぞ 宮本武蔵:どうも俺ってさ、馬鹿だって思われがちなんだよな。自分じゃそうは思ってねえのによ
小早川隆景:ではなぞなぞを出してみましょうか?墓前に行くときに着るのは?
上杉景勝:(死に装束・・・?いや自分が死ぬわけではないから、喪服か)
宮本武蔵:袴。墓まで行くから
小早川隆景:上は大水、下は大火事、なんだ?
上杉景勝:(大惨事だ! 民は無事だろうか・・・?・・・いや待て、上の大水で下の火事を消せないか?)
宮本武蔵:風呂
小早川隆景:五輪書を十巻まで読んだ人はどうなる?
上杉景勝:(剣豪になる。・・・いや待て、五輪書は五巻ではないのか?)
上杉景勝:(存在しないはずの十巻を読むなんて ・・・怖いな)
宮本武蔵:死んじまう。五輪が十でご臨終
小早川隆景:目が3つ、尾が4本ある女の人は?
上杉景勝:(化け物か・・・? 怖いな)
宮本武蔵:尾四目三でお嫁さん
小早川隆景:は、め、はなはあるのに、くち、まゆ、みみはないのは?
上杉景勝:(今度こそ化け物だ。想像したら怖いから!)
宮本武蔵:草とか木とか。葉、芽、花はあるけど耳とかはない
宮本武蔵:おいおい簡単すぎるぜ。馬鹿じゃないんだからさ
小早川隆景:すみません
上杉景勝:・・・むう
小早川隆景
会話イベント名 会話内容
釣りと読書 北条氏康は川岸で釣り糸を垂れていた

北条氏康:ちっとも釣れやしねえ
小早川隆景:釣る気がないからではないでしょうか?さっきから何度も引いていましたよ?
小早川隆景:釣りを装いながらも本当の目的は釣りではなく、静かな場所で北条家を保つ方策を練ること、では?
北条氏康:ちっ、可愛げのねえ小僧だ
北条氏康:お前こそ本ばっか読みやがって。知識だけじゃ世の中渡ってけねえぞ
小早川隆景:ええ、そうでしょうね。ですが私は文字を読まないと生きていけないんです
北条氏康:ド阿呆。本なんかなくとも人は死にゃあしねえ

氏康は隆景の本を奪うと川へ投げ込んだ

小早川隆景:ああああああ!
北条氏康:本は忘れてお前も釣ってみろ。その手で釣り上げなけりゃ釣りの楽しさはわからねえ

氏康は隆景に釣竿を持たせた

小早川隆景:なんてことを・・・私は文字中毒なんです・・・。本がないというだけでめまいが・・・ああ、文字が・・・ない

その時、風に乗って数枚の書状が飛んできた

甲斐姫:だめー!誰も拾わないで!読んだ奴、はっ倒ーす!
小早川隆景:ああ、こ、これは・・・
甲斐姫:ああー、読んでる! ちょっと返してよ!乙女の妄想の結晶! いつか巡り会う人への恋文!
小早川隆景:・・・素敵です。この止め、はね、はらい。一文字一文字が媚薬のように私の胸を躍らせます
甲斐姫:・・・そ、それって。来た来た来たー! ついにあたしにも春が来たー!
北条氏康:・・・どっちも重症だ。さあて釣り場を変えるか
武将番付 毛利元就、小早川隆景親子が読書をしていると、武田の忍びが現れた

くのいち:にゃはーん! 旦那、今こんなものが巷をにぎわしてるのをご存じで?
毛利元就:これは? 「上司にしたい武将番付」か。ふむ、兵の生の声とは面白いね
小早川隆景:五位北条氏康、四位武田信玄、三位豊臣秀吉・・・いずれも民の心をつかんだ名将ですね
くのいち:欄外の選んだ理由にもご注目。「庶民派秀吉様は足軽の気持ちがわかってる」
小早川隆景:「小田原の安定感は神」 「信玄公最高」・・・なるほど
毛利元就:そして堂々の一位はやはり謙信公だね。「軍神のご加護で何があっても死ななそう」か。
毛利元就:信長公はもっと票を伸ばしてくるかと思ったけれど、六位止まり。ま、彼が上司では精神的にきついだろうね
小早川隆景:「やり方が性急に過ぎる。後に火種を残しかねない」・・・これはまさか!
くのいち:心当たりでも?
小早川隆景:・・・いえ、気のせいでしょう。ちなみに父上は、上司にしたくない武将の三位です
小早川隆景:理由は「話が長い」 「話がつまらない」 「説教くさい」
毛利元就:・・・はずれていないのがまた悲しいね。まさか、これを見せるために?

しかし、忍びの姿はすでに消えていた
海道一の弓取り 今川義元:ほ、左近殿、隆景殿、よう参られたの。まろと蹴鞠の相手をしてくれるのかの?
島左近:いや、そういうのは勘弁してください
小早川隆景:太原雪斎殿についてお話をうかがいたく、こうして参上いたしました

太原雪斎は今川家の軍師として名高い人物だが、先年、世を去っていた
今川家の家督争いである「花倉の乱」において義元を支持し、その勝利に大いに貢献したという

今川義元:師父のことかの? 何を聞きたいの?
小早川隆景:雪斎殿は軍師として卓越した方。ぜひその軍略の一端なりともお聞かせいただきたく・・・
島左近:特に花倉の乱についてうかがいたいですな。外交を巧みに用いた軍略、見事というほかない
今川義元:ふむ・・・さような話はつまらぬの・・・
小早川隆景:そこを曲げて、どうかお願いいたします
今川義元:嫌じゃの嫌じゃの!まろは蹴鞠を楽しみたいの!
小早川隆景:・・・これは困りましたね
島左近:無駄足でしたかい。雪斎殿もこれじゃ浮かばれねえな
今川義元:図に乗るな・・・。うぬらごとき若輩に、あの乱の何がわかろうか
島左近:・・・なっ!?
小早川隆景:これは、ご無礼を・・・
今川義元:ほ、どうかしたかの? 話は終わりかの?蹴鞠がしたいときは、いつでも訪ねるがよいの!
小早川隆景:・・・虎の尾を踏みかけた、ということでしょうか?
島左近:海道一の弓取りって名は伊達じゃありません
生一本の勇士 プレイヤーは立花宗茂と共に小早川隆景のなぞなぞに答えていた

小早川隆景:まるなのにさんかく、これは何でしょう?

プレイヤーの選択肢:「丸」という漢字
小早川隆景:正解です。さすがですね。丸という漢字は画数が三画ですからね
立花宗茂:そうか。俺はてっきり・・・
小早川隆景:やめてください。宗茂殿、変な回答でまぜっ返さなくてもいいですよ?
小早川隆景:普段はこんないい加減な宗茂殿ですが、戦場では頼りになるんですよ
小早川隆景:立花の三千は、他の隊の一万に勝る。まさに生一本の勇士・・・なのですがねえ
立花宗茂:ああ、あの・・・
小早川隆景:やめてください。余計なことは言わなくていいですよ。宗茂殿?

プレイヤーの選択肢:わからない
立花宗茂:じゃあ俺が考えよう。ええと、まあるくって、ちっちゃくって・・・?
小早川隆景:やめてください。小さいなんてひとことも言ってませんよ?
小早川隆景:普段はこんないい加減な宗茂殿ですが、戦場では頼りになるんですよ
小早川隆景:立花の三千は、他の隊の一万に勝る。まさに生一本の勇士・・・なのですがねえ
立花宗茂:ああ、あの・・・
小早川隆景:やめてください。余計なことは言わなくていいですよ。宗茂殿?
なぞなぞ 宮本武蔵:どうも俺ってさ、馬鹿だって思われがちなんだよな。自分じゃそうは思ってねえのによ
小早川隆景:ではなぞなぞを出してみましょうか?墓前に行くときに着るのは?
上杉景勝:(死に装束・・・?いや自分が死ぬわけではないから、喪服か)
宮本武蔵:袴。墓まで行くから
小早川隆景:上は大水、下は大火事、なんだ?
上杉景勝:(大惨事だ! 民は無事だろうか・・・?・・・いや待て、上の大水で下の火事を消せないか?)
宮本武蔵:風呂
小早川隆景:五輪書を十巻まで読んだ人はどうなる?
上杉景勝:(剣豪になる。・・・いや待て、五輪書は五巻ではないのか?)
上杉景勝:(存在しないはずの十巻を読むなんて ・・・怖いな)
宮本武蔵:死んじまう。五輪が十でご臨終
小早川隆景:目が3つ、尾が4本ある女の人は?
上杉景勝:(化け物か・・・? 怖いな)
宮本武蔵:尾四目三でお嫁さん
小早川隆景:は、め、はなはあるのに、くち、まゆ、みみはないのは?
上杉景勝:(今度こそ化け物だ。想像したら怖いから!)
宮本武蔵:草とか木とか。葉、芽、花はあるけど耳とかはない
宮本武蔵:おいおい簡単すぎるぜ。馬鹿じゃないんだからさ
小早川隆景:すみません
上杉景勝:・・・むう
小少将
会話イベント名 会話内容
女子会1 甘味でも定評のある、とある飯屋のお屋-----
戦系女子で知られる女武将たちの女子会が開かれていた

甲斐姫:このお団子最高! あと十本はいける!
小少将:・・・太るわよ。知ってた? 夜食べた甘いものは全部太ももにつくって
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!
お市:でも、最近は「ぽっちゃり」が人気だって聞きましたけど
小少将:馬鹿ね、そんなの真に受けて。男の言うぽっちゃりは、ぽっちゃりじゃないの
甲斐姫:えー! だから先言ってって!
小少将:それはそうと、直虎、その体、何使ってるのよ?秘伝の美容法? それとも南蛮の薬?
井伊直虎:い、い、いえ、特に何も・・・
小少将:出た出た「特に何も!」あらゆる美容法を駆使してる女の台詞よ
小少将:実はその鎧にからくりがあるんじゃないの?正直に白状しなさいよ
井伊直虎:すみません、でも本当に・・・
井伊直虎:井伊家家訓! 潔白はその身をもって証明すべし!たあっ!

直虎は一思いに鎧を脱ぎ捨てた

甲斐姫:おお、正真正銘、見事なまでのバインバイン!
小少将:なーんだ、つまらない
井伊直虎:すいませんすいません。つまらないもの見せちゃってすいません
お市:・・・あ、そう言えば!おいしいおまんじゅうを持ってきてたんでした
甲斐姫:うそぉ、それ先言ってよー!

戦系女子のおしゃべりは途切れることがなく、女子会は夜遅くまで続いた
女子会2 飯屋の座敷を借り切って行われた戦系女子たちの女子会-----
すでに深夜を過ぎ、ぐだぐだの様相を呈していた

小少将:だーかーらー、甲斐は男が欲しいの欲しくないの?
甲斐姫:欲しいわよ。死ぬほど欲しいに決まってるじゃないよ
井伊直虎:あの・・・でしたら、こんなのどうでしょう?

直虎は古い小箱を取り出すと、慎重にふたを開ける。中には小さな狸の置物が入っていた。
古くから井伊家に伝わるまじない道具で、狸の腹をさすりながら願いを唱えるとかなうという

小少将:うわ、汚い狸。信じろって言うほうが無理
甲斐姫:あたしは信じる! てかもう、お狸様にかける!いい男いい男いい男いい男!

甲斐姫は狸のお腹をぐりぐりさすりながら唱えた

お市:もう少し具体的なほうがよくないでしょうか?いい男にもいろいろありますし。長政様みたい・・・とか
甲斐姫:じゃあ、優しくで包容力があってあたしを愛してくれて面白くて少年のような一面もあって信念を持ってる男
小少将:そんな男いる? あたしなら断然財力ね。あとは・・・不幸を吹っ飛ばして笑ってくれる人・・・かしら
お市:私は長政様がいるので・・・
小少将:はいはい知ってるわ。直虎、ほら、あなたは?
井伊直虎:あの私は結婚とかはいいので、背が・・・。小さくて華著にしてください・・・お狸様お願いします!

その時、狸の腹が強い光を放った

甲斐姫:ちょ、何これ! あたしは男が欲しいって言ったの!男になりたいなんて言ってないわよ!
小少将:やだ、あなた甲斐? ははは、傑作。確かに底知れない包容力があるわ。信念も持ってるし
お市:サル! じゃなくて・・・小少将さん?サルといえば明るいだけが取り得ですものね
甲斐姫:市はわかるとして、じゃ、直虎は・・・
井伊直虎:皆さんを見る目線が上・・・。はうん、感激です!

もはや雑魚寝状態となった戦女子たちは、そろって楽しい夢を見ていた
あだ名 織田軍を訪れた小少将は、前田利家と世間話に興じていた

小少将:魔性の女・小少将、略して「マショコショ」よ。”わらわ”ちゃんって面白い子でしょ?
前田利家:うまいこと言ったもんだな。だが、奇抜なあだ名をつけるって事や、信長様だぜ
前田利家:光秀のことは「金柑頭」、長宗我部元親は「鳥なき鳥の蝙蝠」っつってたな
小少将:蝙蝠?虫とか食べるあれ? 傑作!今度、あの人をからかってやるわ

その時、襖が開き森蘭丸が現れた

森蘭丸:人の特徴を端的に表現する・・・これも信長様の常人には及ばぬ才の一つにございます
森蘭丸:他にも、秀吉様は「ハゲねずみ」朝倉義景様のことは、その油断ぶりを「大ぬる山」
森蘭丸:将軍・義昭公のことは「子蕪殿」と揶揄しておいででした
前田利家:・・・全部すらすら出てくるお前もすげえよ
両手に毒花 とある食事処。氏康の隣には二人の美女の姿があった

濃姫:豪快なのね。おかわりはいかが?
小少将:ちょっと、ちょっかい出さないでくれる?氏康さんはあたしと愉しんでるの♡
北条氏康:なに言ってやがる。俺は一人で飲みに来たんだ。ベタベタすんじゃねえ
濃姫:いいじゃない?両手に花。しかも極上の
小少将:あーら、あなたには決まった相手がいるでしょ!いいわよね、一人の男に添い遂げられるんだもの
小少将:あたしなんて、関わった男は皆不幸に落ちていく。哀しい結末しか待ってないのよ。あたしの恋には・・・
濃姫:あら、不幸自慢? でも不幸を怖がるってことは、今が幸せな証拠じゃないのかしら?
濃姫:むしろ私は、震えるような地獄を味わいたい
小少将:それはあなたが変態ってだけでしょ?みなさーん、ここに変態がいますよー!
北条氏康:ド阿呆! 耳元でギャーギャー騒ぐな。俺は帰る
濃姫:あら、まだ明るいわよ
北条氏康:夜は飲まねえと決めてんだ。それに女のにおいさせて帰りたかねえ
北条氏康:俺には、愛しのかみさんがいるんでな
小少将:なーにが愛しのかみさんよ。見かけによらず意気地なしね
濃姫:どうせなら、どろどろの修羅場を見たかったわ
小少将:いいわね、小田原城まで二人して押しかけて!・・・あら、初めて意見が合ったわね
筒自慢 石川五右衛門:見てみろよ、これが俺様自慢の大筒でい!この色、このつや、この形状、何をとっても一級よ!
徳川家康:おお、これは見事なものですな
小少将:へ〜、そんなので自慢できちゃうんだ。何も知らないって幸せね♡
小少将:それよりこっちは・・・
徳川家康:む?
小少将:家康さんのは立派だわ。撃つとこ見せてもらいたいくらい
前田慶次:その勝負、家康の勝ちだねえ
前田慶次:己の得物を自慢しているようじゃあ、いつまでも大きい男にゃなれやしねえさ
島津豊久
会話イベント名 会話内容
傷自慢 とある茶屋に偶然四人の武将が居合わせた

島津豊久:傷跡の残る伯父上の顔、あれこそ鬼の面構えだ!俺もすごい敵と戦って、あんな傷跡を残したい
直江兼続:よし、その傷自慢、受けて立とう!景勝様の歪みなき一条の傷こそ、義を貫く上杉の象徴
直江兼続:弱き者に寄り戦った義戦士の誇りにして、軍神・謙信公の戦術を受け継いでいることの証なのだ
早川殿:ちょっと待って。それならお父様の傷のほうがずっと男らしいわ
早川殿:敵に背を向けたことがないから背中には傷がないの。向こう傷って言うのよ。ねえ、甲斐?
甲斐姫:甘いわね。そんなもの、あたしに言わせりゃかすり傷よ
甲斐姫:本当にすごいのは、あたしの心の傷!振られまくってギタギタになった乙女の勲章よ!
早川殿:………………
島津豊久:………………
直江兼続:………………
甲斐姫:・・・お願いだから沈黙はやめて。誰か突っ込んで、じゃなきゃ笑って!

豊久、兼続、早川殿は黙ってその場を立ち去ることしかできなかった
必殺技 ガラシャが一人で山道を歩いていると、数人のならず者に道を阻まれた
あわやというところで島津豊久が現れ、ならず者を一人残らず追い払ってくれた

ガラシャ:命の恩人にはお礼をせねばならぬのじゃ。欲しいものはあるか? 申してみよ!
島津豊久:別に礼なんていい。けど、欲しいものって言うなら、必殺技だ
島津豊久:誰にもガキなんて言わせない、無敵の必殺技が欲しい!
ガラシャ:ほう、それなら、取っておきがあるのじゃ。マショコショから伝授された必殺技を授けるのじゃ
島津豊久:本当か?それ強いのか?
ガラシャ:当然じゃ! よーく見ておれ・・・こほん。まずは左手を腰。腰をひねって歩き・・・
島津豊久:腰をひねる? こ、こうか?
ガラシャ:振り返りざまにチュッとやって・・・キメの笑顔。ここですかさず悩殺光線発射ー!
島津豊久:発射ー!出てるか? おい、出てるのか?
ガラシャ:よいぞ、その調子でもっと目をパチパチするのじゃ!
ガラシャ:これで男はイチコロ。手のひらの上でコーロコロのコロ、なのじゃ
島津豊久:すげぇ。伯父上にも教えてやろう!ありがとうな

豊久は喜び勇んで山道を駆け下りていった。島津義弘にこの必殺技が伝授されたかは定かではない
犬と豊久 島左近が林道を歩いていると、道の真ん中で2匹の犬がじゃれていた

島津豊久:こらやめろ、やめろって!だったらこうだ! まいったか!

近づいてよく見ると・・・それは1匹の犬と島津豊久だった

島左近:取り込み中悪いんですが、通してくれませんかね?
島津豊久:あっ! すみません!俺、つい夢中になっていて

犬はまだ遊び足りないらしく、豊久に激しくじゃれついている

島津豊久:やめろって、俺はお前の遊び仲間じゃないんだぞ!
島左近:間違いなく仲間だと思われてるようですね。犬は厳しく躾けなけりゃいけません。待て! 伏せ!

左近の声を聞いて、犬はすばやく伏せをした

豊久もつられて伏せをしそうになり、慌てて体勢を戻す

綾御前:可愛い・・・

左近と豊久が振り返ると、木の陰から綾御前がのぞいている

島津豊久:・・・あれは・・・女神?
島左近:いやいや、しっかりしてくださいよ。あのお方は・・・
綾御前:名は・・・?
島津豊久:と、と、と、豊久・・・。・・・島津・・・豊久
綾御前:可愛い豊久、おいで

綾御前が手招きすると、豊久の頬は瞬く間に朱に染まった
と同時に、伏せていた犬が元気よく飛び出し、綾御前の頬をなめた

綾御前:よしよし、いい子よ。豊久。さあ私の部屋へいらっしゃい。いい物をやりましょう

犬は尻尾を振って綾御前の後についていった

島左近:親切から言うんですがね、あの女性は、あなたの母親ぐらいの年回り、いやともすると・・・
島左近:まあ、余計なことは言わないでおきますか。何事も経験だ、それじゃ俺は急ぐんで

左近が去った後も、豊久は一人呆然と綾御前と犬豊久の去った先を見つめていた
豊久の決意 島津豊久:………………
島津豊久:・・・う
島津豊久:・・・あ、あれ?俺は・・・確か・・・討死して・・・
島津豊久:それじゃ・・・ここは・・・あの世か?
豊臣秀吉:その通り!よう来たのう、豊久!
島津豊久:う、うわ! 秀吉様! なんで!?
豊臣秀吉:なにをボケとるんじゃ。早う総大将にごあいさつせんか
島津豊久:総大将・・・?
豊臣秀吉:上様!新兵が参りましたぞ!
織田信長:・・・で、あるか
島津豊久:信長!? なんで、どういうことだよ!
豊臣秀吉:こりゃ無礼であろう! あの世をしろしめすのは、第六天魔王たる信長様に決まっとろうが!
島津豊久:冗談じゃない!たとえ死んだって、織田の家臣になんかなるもんか!
豊臣秀吉:なんと。豊久、お前、謀反を起こそうてか
島津豊久:そもそも家臣じゃねえし!
織田信長:是非もなし
豊臣秀吉:ははっ、可哀想じゃがやむを得ませぬ!ここより下はもっとキツいが、覚悟せいよ、豊久!
島津豊久:来るなら来い!島津は絶対に諦めない!
島津豊久:うおおおおおおおおっ!!
島津義弘:・・・何事か。やかましいぞ
島津豊久:・・・あ、あれ? 夢?
島津義弘:夢でうなされて飛び起きるとは、どこまでガキか。大戦を前に怯えておるのか
島津豊久:いいえ! 断じてそのような!
島津義弘:だったら、さっさと寝ろ。明日、無様をさらしたら許さんぞ
島津豊久:はい!・・・夢か。そうか・・・
島津豊久:………………
島津豊久:・・・絶対、死なない

時に関ヶ原合戦前夜であった・・・
早川殿
会話イベント名 会話内容
傷自慢 とある茶屋に偶然四人の武将が居合わせた

島津豊久:傷跡の残る伯父上の顔、あれこそ鬼の面構えだ!俺もすごい敵と戦って、あんな傷跡を残したい
直江兼続:よし、その傷自慢、受けて立とう!景勝様の歪みなき一条の傷こそ、義を貫く上杉の象徴
直江兼続:弱き者に寄り戦った義戦士の誇りにして、軍神・謙信公の戦術を受け継いでいることの証なのだ
早川殿:ちょっと待って。それならお父様の傷のほうがずっと男らしいわ
早川殿:敵に背を向けたことがないから背中には傷がないの。向こう傷って言うのよ。ねえ、甲斐?
甲斐姫:甘いわね。そんなもの、あたしに言わせりゃかすり傷よ
甲斐姫:本当にすごいのは、あたしの心の傷!振られまくってギタギタになった乙女の勲章よ!
早川殿:………………
島津豊久:………………
直江兼続:………………
甲斐姫:・・・お願いだから沈黙はやめて。誰か突っ込んで、じゃなきゃ笑って!

豊久、兼続、早川殿は黙ってその場を立ち去ることしかできなかった
破った恋文 庭に寝そべって昼寝をしていた雑賀孫市は、誰かに肩を揺すられて目を開けた

雑賀孫市:貴女は・・・そうか。夢の中で俺を呼んだカワイコちゃんは貴女だったか
早川殿:いいえ違います!それは、この文のお相手では?

早川殿の手には、破られた手紙が握られている

雑賀孫市:まいったな、その女とはもう終わったんだ。だから書きかけの手紙も破り捨てたのさ
雑賀孫市:さあ、機嫌を直して俺の胸に飛び込んでおいで
早川殿:もう、ふざけないで!ゴミはくずかごへ! 庭を汚すなんてダメです!
雑賀孫市:やれやれ、そういう話か。ずいぶん堅物・・・いや、真面目ないい子ちゃんなんだな
早川殿:わ、私は別にいい子ちゃんなんかじゃ・・・
雑賀孫市:そうは見えないぜ。親に悪態ついたことは?人目を忍んで男と会った経験は?
早川殿:あ、あるわ・・・そんなこと、ええ、もう何回も

孫市は噴き出したいのをこらえて、くっくと笑った

雑賀孫市:決めた、次は貴女に恋文を書こう。真面目ないい子は不良に弱いというのが鉄則だ。
早川殿:ご自由に。破ってくずかごに・・・じゃなくて、庭にばらまきますから!

怒って去っていく早川殿を見送りながら、孫市は声を上げて笑った
悪の美学 早川殿:あの、すみません・・・。取り次ぎをお願いします
松永久秀:おや、これは可憐なお嬢ちゃん。織田家に何かご用かな〜?
早川殿:北条より、父・氏康の名代として参りました。信長様にお取り次ぎをいただけますか?
松永久秀:………………
早川殿:………………?
松永久秀:遠路はるばる、ご苦労に存ずる。ささ、こちらへ・・・
早川殿:ありがとうございます。久秀さんのおかげで、無事に務めを果たすことができました
松永久秀:我輩もまた務めを果たしたまで。お気をつけてお帰りあれ、お嬢さん
早川殿:はい、失礼します
竹中半兵衛:あれあれ、意外〜。随分親切にしてあげたんだね、久秀さん
松永久秀:・・・ふん、目を見ればわかる。あの娘は我輩の言うことをすべて疑いもなく信じるであろう
松永久秀:そして騙されたと知れば、ただ己を責めるであろう。そんな輩を騙したところで、な〜んも面白くない!
松永久秀:疑心暗鬼に陥り、何も信じられなくなり、絶望の中、我輩を恨み、我輩を呪う・・・
松永久秀:人を騙すとは、そうでなくてはいかんのだ!
竹中半兵衛:うわー、全然わかんねー
戦国ばっさり相談所2 浅井長政:あなたの悩みを背後からばっさり、でおなじみ、戦国ばっさり相談所だ。こちら相談員の・・・
本多忠勝:悩める者よ、参れ・・・。この忠勝と蜻蛉切が相手いたそう!
綾御前:綾です、未亡人です・・・。よろしく
松永久秀:一人で、悩まないでください・・・。あなたの身になって悩みに答えます。久秀です。

そしてプレイヤーも相談員として自己紹介をしてお辞儀した

浅井長政:ではさっそく相談者だな。相模在住の匿名希望さん
匿名希望(早川殿):あの、弟が他家に養子に行ったのですが・・・弟は姉が言うのもなんですが可愛い顔なので・・・心配で・・・
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:大丈夫ですね
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):いや、続きがあって、その家の未亡人がですね、実績ある人で・・・弟が調教されてないか心配なんです
本多忠勝:大丈夫だ
綾御前:未亡人に任せるのがいいですよ
松永久秀:大丈夫だ〜

プレイヤーの選択肢:大丈夫だ or プレイヤーの選択肢:諦めろ
浅井長政:ばっさり!どうだ、解決したかな?
匿名希望(早川殿):でも、弟は、同盟が切れても戻ってこなくて・・・。もうこれは確実になにかあったのかと・・・!

浅井長政:おお、悩みは解決したようだな! ばっさり!
戦国ばっさり相談所はそなたの悩みを待っているぞ!




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